教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

拓殖大>事務局次長を懲戒免職に 付属高入試で口利き発言

2009年06月24日 12時16分30秒 | 受験・学校

 『拓殖大学(東京都文京区)の事務局次長(61)が付属高への裏口入学を口利きしたような発言をしたとして、3月に懲戒免職処分になっていたことが19日分かった。 拓殖大によると、次長は昨年10月末、東京都内の中学3年生の女子生徒の母親から、知人経由で「拓大の付属高に入りたい」と裏口入学の相談を受け、「大学に話を通しておいた」と連絡した。 女子生徒は11月末、学校成績等の基準を満たせば、一般入試より合格率の高い推薦入試に仮出願。母親からも付属高校長に「大学にも話が通っている」との申し出があった。不審に思った校長が大学に問い合わせて、こうした口利き疑惑が発覚。今年2月に大学の調査委員会が次長に事情を聴くと、「入学を確約したことはないが、期待を持たせる発言をした」と認め、「金銭のやり取りはない」と説明した。生徒は成績などが推薦入試の出願基準に達せず、実際は受験できなかった。 拓殖大の小倉克彦事務局長は「そもそも入試に口利きは通用しないのに、事務局のナンバー2が期待を持たせるような発言をして信頼が失墜した」と話している。』 毎日新聞

このお母さん事務局の元次長に頼めば拓大付属高校への裏口入学が出来ると考えたのだと思いますが。合格させてあげると言われたら事務局次長なら信頼すると思います。
事務局次長を紹介した知人とこのお母さんとのを金銭授受は無かったのでしょうか。
人を紹介して貰うと紹介料を取る常識ですからね。お母さんのわが子への切なる思いも分かりますが。裏口入学は、良く無いと思います。
口利きで拓殖大学付属高校に合格出来るとなったら学校は信用を失います。金銭のやり取りがなかったのは良かったですが。大学も冬の時代なら、高校も又同じです。少子化による18才人口の減少は、私立高校の学校経営にも大きく影響を及ぼしています。私立高校も生き残りを掛けて韋駄天状態です。
私立高校の大学合格者数の上乗せ、水増し問題にも現れていました。私立高校の総進学校化現象です。
2009年度の拓殖大学付属高校の進路状況は、卒業者数489人で国公立大学は、北海道大学1名、九州大学1名、東京工業大学1名、千葉大学1名、筑波大学2名、東京外国大学2名、難関私立大学の慶応大学2名、早稲田大学13名の合格者を出しています。拓殖大学付属高校によりますと現役進学決定率は2008年度分では88%以上を誇ると公表しています。
裏口入学が、世間に分かれば付属高校としての信用や受験教育界からの評価が下がりますし、学校関係者や保護者からの評判も下がります。生徒減少期に入っている今日、生徒が集まらない事にも繋がります。
私立高校の定員割れ問題と言う結果に結びつきます。
拓殖大学側が、付属高校入試の公正さを示す為に責任を明らかにし事務局次長を懲戒処分にしたのだと思います。
受験生や保護者に疑惑を持たれたりしないように信用を取り戻し、不正の無い拓殖大学付属高校の入試を実施し大学入試全入時代を勝ち残って下さい。

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