教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

滞納給食費・保育料、子ども手当から天引きへ

2010年12月18日 18時06分11秒 | 受験・学校
 『政府は18日、2011年度に支給する子ども手当(3歳未満は月2万円、3歳~中学生は同1万3000円)から、地方自治体が公立保育園の滞納保育料を強制徴収できる制度を導入する方針を固めた。 滞納給食費についても、子ども手当支給額から差し引く仕組みを導入する方向で調整に入った。20日の関係大臣会合で決定し、来年の通常国会に提出する子ども手当法案に明記する予定だ。 滞納保育料は約83億円(06年度・厚生労働省調べ)、滞納給食費は推計で約26億円(09年度・文部科学省調べ)にものぼる。 子ども手当をめぐっては、政府は児童手当で地方側が負担していた分(10年度は6138億円)と、所得税の年少扶養控除廃止に伴う地方増収分などを財源に充てる構えだが、全国知事会などは「全額、国庫負担とするのが原則だ」と難色を示している。 』読売新聞 12月18日(土)14時33分配信
政府は12月18日に、011年度に支給する子ども手当、3歳未満は月2万円、(3歳から中学生は同1万3000円)から地方自治体が公立保育園の滞納保育料を強制徴収できる制度を導入する方針を固め滞納給食費についても、子ども手当の支給額から差し引く仕組みを導入する方向で調整に入りましたが、経済的な面での正当な理由がなく、公立保育園の保育料や給食費を滞納しているモラルの無い非常識な保護者からは強制徴収すべきです。未曾有の世界恐慌の影響を受けている今日の日本です。弱い者いじめにならないように配慮して欲しいと思います。

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首相、「普天間」辺野古移設に理解求める 知事と会談

2010年12月18日 17時34分20秒 | 国際・政治

『 菅直人首相が17日午後、来県し、県庁で仲井真弘多知事と会談した。11月に再選された仲井真知事が、選挙公約に掲げた米軍普天間飛行場の県外移設への尽力を要請したのに対し、首相は「ベターな選択として辺野古移転をもう一度考えていただけないか」と述べ、名護市辺野古移設の日米合意の履行に重ねて理解と協力を求めた。 首相は沖縄の過重な基地負担や、昨年の政権交代以降の普天間問題をめぐる民主党政権の迷走について陳謝。辺野古移設について「沖縄にとってベストは確かに県外・国外かもしれないが、過去の経緯や国際情勢を考えた中でベターな選択として申し上げている」と理解を求めた。 一方で「強引に物事を進めるつもりはない。誠意を持って話し合う中でご理解いただければという姿勢で今後も臨みたい」と語った。 首相は2011年度で終了する沖縄振興特別措置法に代わる新法制定の方針を表明。政府が2011年度予算で自治体向けに創設する一括交付金制度について、沖縄分について別枠で対応する考えも示した。 知事は県外移設要求について「私の公約だ。ぜひ政府は真っ正面から受けてもらい、県民の思いを実現できるようにお力添えをお願いしたい」と要望した。』琉球新報 12月17日(金)16時50分配信

仲井真弘多沖縄知事は、沖縄県外移設を選挙の公約にしているので名護市辺野古移転には賛成出来ないと思います。名護市辺野古移転をしたら県民の意志を裏切り沖縄県知事を止めざるを得ません。北朝鮮による韓国の延坪島砲撃事件や沖縄沖尖閣諸島中国漁船事件を考えますとしばらくは普天間基地移設は難しいのでは有りませんか。最近中国の覇権主義による軍事大国化による中国海軍力の増強による脅威である中国海軍の航空母艦の就役も噂されている昨今の状況も重なり早急に移設出来ないのでは有りませんか。普天間基地の移設先が決まり基地建設が始まるまでまだまだ時間が掛かるのではないでしょうか。アメリカ側も急がないと言っていますが。朝鮮半島の情勢が緊迫している今の状況では普天間基地は移設はなかなか出来ないのが現実と思います。普天間基地を移設したら、基地の土地をアメリカ軍に貸している基地地主の地代の補償問題も出てきます。日本政府の基地地主への地代支払い額は700億円と言われています。アメリカ軍基地周辺の住民は、米軍機の騒音や振動で日々の生活で苦痛を強いられ健康面での被害も受け、普天間基地が住宅密集地の有りアメリカ軍機の墜落事故も危惧し、基地の危険性を感じ普天間基地周辺の住民は基地撤去に賛成ですし、沖縄県の基地地主は移設されると地代収入が入らなくなるので地主側は最後は反対するでしょう。沖縄県の米軍基地問題の複雑さがあるのが現実です。菅直人首相が、『過去の経緯や国際情勢を考えた中でベターな選択として申し上げている』と言われて沖縄県民の賛意を得るのは困難では有りませんか。 

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空母建造」本格化に弾み=新防衛大綱を警戒-中国

2010年12月18日 16時43分06秒 | 国際・政治
 【北京時事】中国は、日本政府が17日に閣議決定した新たな「防衛計画の大綱」(防衛大綱)に警戒心を強めている。中国の海洋進出を念頭に、南西諸島防衛力の強化を打ち出したためで、「(中国の)空母建造の本格化を加速させる推進力になる」(中国筋)との声も聞かれる。 中国外務省は同日、「中国は防御的な国防政策を堅持しており、いかなる国にも脅威を与えない。中国の発展をめぐり個別の国が無責任に、とやかく言う権利はない」とし、中国の台頭をにらんだ新大綱を批判する談話を発表した。 中国筋によれば、「軍は、新大綱が武器輸出3原則見直しに含みを持たせたことも懸念している」とい。同筋は「結果として、新大綱は中国の軍備増強に弾みをつける」との見方を示した。 こうした中で注目されるのは、中国の空母建造計画だ。2010年の「中国海洋発展報告」では、「09年に空母建造の構想と計画が提起された」と政府文書として初めて計画を明記。来春に発表予定の国防白書でも取り上げて、日本などの動きをけん制するとみられる。 一方、中国メディアは新大綱を大々的に報じており、「(尖閣諸島沖の)漁船衝突事件に続き、再び国内の対日強硬論に火を付ける可能性もある」(日中関係筋)。日本側は反日デモの再発などを未然に防ぐため、日中友好7団体会長らが来春にも訪中し、中国指導部と意思疎通を図ることを検討している。 (2010/12/17-19:28)時事通信
来年には、中国初の航空母艦が就役するのではないでしょうか。20年前とは比べられないぐらい強化された中国の海軍力、沖縄近海で海上警備に当たっているアメリカ海軍の第七艦隊の艦長は、中国海軍の潜水艦が一杯偵察活動していると日本のテレビ局の取材に答えています。知らぬは、のんきなどちらを頭に向けているのか分からないような今菅内閣の閣僚ばかりで、日本には、中国は絶対侵略や日本の領土を不法占拠しないと手安心しているのでは有りませんか。日本側は反日デモの再発などを未然に防ぐため、日中友好7団体会長らが来春にも訪中し、中国指導部と意思疎通を図ることを検討しているが、中国では天安門事件以来、言論の自由や表現の自由が制限され反政府デモや一般市民のデモ行進は禁止されていて出来ないので、官製、御用政治デモにめぐじら立て、怖がる必要はないとと思います。本当の中国市民の声を反映したデモではないと思います。 日本でも、沖縄県沖尖閣諸島での漁船衝突事件親日デモ行進が行われている昨今の状況です。日本の国家主権や日本の国益を守る為に行動すべきです。中国海軍の航空母艦就役で、東シナ海での台湾、韓国、日本や東南アジア諸国の自由航行が損なわれ、東シナ海の制海権を上空制空権を中国海軍が掌握し、アメリカ海軍の第七艦隊との合同軍事演習などで妨害や対立も起こる可能性も有ります。中国海軍様の漁業監視船がお越しになるとか仙谷内閣官房長官の利敵敬語、「ばか丁寧語」も目が覚めて使えない状況になると思います。最近中国人としてのこせこせしない大陸育ちの大らかさや心の広さを感じられない中国当局の指導者がなぜ増えたのでしょうか。

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凶器取り上げたのは67歳元プロボクサーのタクシー運転手…取手通り魔事件

2010年12月18日 14時48分38秒 | 社会・経済
 『17日午前7時40分ごろ、茨城県取手市のJR取手駅西口で、男が停車中の路線バス2台に次々と乗り込み、乗客の中・高校生らを切りつける事件が起きた。茨城県警は、住所不定・無職の斎藤勇太容疑者(27)を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。乗客14人が負傷したこの事件で、斎藤容疑者から刃物を奪い取ったのはタクシー運転手の松本岩夫さん(67)。元プロボクサーで、昭和30年代には世界王者のスパーリングパートナーを務めたこともある猛者だった。 朝の通勤・通学者でにぎわう駅前のバスロータリー。30メートルほど離れたところで客待ちをしていた北相タクシーの運転手、松本さんはすぐに「キャー!」という叫び声で異変に気がついた。窓ガラス越しにバスの中で刃物を振り回す男の姿。「通り魔だ」。靴も履かず、靴下のままバスに飛び乗った。 バス降り口に殺到していた乗客4、5人を外に引っ張り出し、バス中央へ。斎藤容疑者はすでに20代の男性2人に取り押さえられ、横たわっていた。松本さんは、斎藤容疑者が床に落とした長さ25センチの刃物を奪い取り、背広の内ポケットに収めた。「これさえ奪えば、という思いで必死だったよ。(容疑者は)浅黒くて、最初は東南アジア系の男かなと思った。ひ弱そうな男に見えたなあ。オレが犯人と思われても困るから、刃物はすぐに警官に渡したよ」と修羅場を振り返った。 松本さんは、昭和30年代には金平ジム(現協栄ジム)所属のフェザー級のプロボクサーだった。小柄だがパンチ力があり、デビュー戦から4連続KO勝利。1964年(昭和39年)には、世界戦のために来日したWBA、WBC元世界フェザー級王者、シュガー・ラモス(キューバ)のスパーリングパートナーに抜てきされた経験を持つ。 ラモスは、試合のダメージで2人の選手を死に至らしめた文字通りの“殺人パンチャー”として恐れられていた。来日時には後に畑山隆則(元WBA世界ライト級王者)らを育てた横浜光ジム会長の関光徳氏(故人)の挑戦を受け、難なく6回TKO勝ちしている。 練習とはいえ、世界王者と拳を合わせたことがある松本さん。「オレはこんなジジイだし。どうなってもいいから未来のある高校生を助けなきゃ、と。本当にそんな思いだったよ」。プロは11戦で引退したが、40年以上たって思わぬところでヒーローとなった。スポーツ報知 12月18日(土)8時0分配信
斎藤容疑者から刃物を奪い取ったのはタクシー運転手の松本岩夫さん67歳、元プロボクサーで、昭和30年代には世界王者のスパーリングパートナーを務めたこともある猛者だったと書かれていますがボクシングで鍛えた機敏な瞬発力と勘、昔取った杵柄で、「オレはこんなジジイだし。どうなってもいいから未来のある高校生を助けなきゃ、と。本当にそんな思いだったよ」と語られているように捨て身の松本さんの戦法でしたね。見事なとっさの判断でした。斎藤容疑者から刃物を奪い取ったのはタクシー運転手松本岩夫さんも怪我無くて本当に良かったですね。長年プロボクシングで鍛えられた松本岩夫さんの相手の刃物を持つ手の動きを瞬時に捕られた手練の技と思いました。ボクシングで鍛えられた経験が物を言い役立ったと思います。これからも健康に気を付けられてボクシング指導でも頑張って下さい。

2010年9月6日 ... 横浜光ジム 畑山、新井田チャンピオンを輩出したジムが閉鎖? 枝川会長のブログ

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さかなクンさん”と呼ぶべき?NHK広報局がTwitterで呼び捨てを謝罪2010/12/16 14:23

2010年12月18日 13時23分52秒 | 社会・経済

2010/12/16 14:23 “さかなクンさん”と呼ぶべき?NHK広報局がTwitterで呼び捨てを謝罪

絶滅したはずの魚「クニマス」を再発見したことで注目を浴びている東京海洋大学客員准教授でタレントの「さかなクン」。そんな彼の“名前の呼び方”をめぐって、NHK広報局と他のユーザーとのTwitterでのやりとりが話題になっています。

「さかなクンは“さん付け”が必要? 」の写真・リンク付きの記事

▽ Twitter / NHK広報局: 先ほどのツイートで、さかなクンさんを、さかなクンとお ...

きっかけは、NHK広報局公式アカウントによる「さかなクン!ヽ(*´∀`)ノ」というツイートでした。さかなクンを“呼び捨て”しているとして、他のユーザーから「さんをつけろよデコ助野郎」「さかなクンさん!」といったリプライ(返信)が広報局のアカウント宛に集中、ついには広報局が「先ほどのツイートで、さかなクンさんを、さかなクンとお呼びしてしまいました。たいへんな失礼をいたしました。申しわけありません。お詫びして訂正いたします。何卒ご容赦ください」「失礼いたしました 」と謝罪のツイートをする結果になっています。

しかし、実は「さんをつけろよデコ助野郎」というのはネット上でしばしば用いられるおなじみのフレーズの1つ。本来“さん”付けで呼ばれるべき人物が呼び捨てされた時にネタとして発せられるもので、広報局宛に寄せられたリプライもそのほとんどが冗談だったようです。ネタばらしされるまで真剣に謝る広報局の姿に、ネット上では「ドジっこ可愛いなおい」「好感がもてる謝罪だな」「謝りすぎワラタ」といった声が集まっています。

▽ Twitter / NHK広報局: 「さんをつけろよ、デコ助野郎」って、そういうことだっ ...
▽ さんをつけろよデコ助野郎とは (サンヲツケロヨデコスケヤロウとは) - ニコニコ大百科
▽ 【2ch】ニュー速クオリティ:NHK広報局「さかなクンさんを、さかなクンと呼んでしまいました。ごめんなさい。」

またやりとりの中では、日本テレビの公式アカウントであるマスコットキャラクターの「ダベア」と話す場面も。「こういうこともありますし、これからはボクにもさんをつけるダベア、デコ助時計さん」「『ダベアくんさん』でもいいですよ。デコ助チクタクくんさん」と話しかけるダベアに対し、「熊め...」「ダベアくんくん?」と返す広報局。お互いに言い合いをしながらも見事なコンビネーションを見せています。“さかなクンの呼び方”をめぐる一連のやりとりは、Togetterの下記のページでまとめて見ることができます。

▽ Togetter - 「【笑ったら受信料】NHK広報アカウントが、さかなクンさん様の名前を気軽にツイートしたことに平謝りして大ウケ」
さかなクン、宮澤 正之(みやざわ まさゆき)さんと呼ぶのが良いのでは有りませんか。、
日本語表現で、さかなクンさんと言うのは、言いにくいですし、日本語の表現としておかしいのでは有りませんか。
君、くんは日本語では失礼な呼び方ではないでしょう。さかなくん御本人に聞いたらどうですか。慶応義塾大学では、福沢諭吉先生以外教授も君と呼んでいますよ。
日本語の君、くん、ぎみの語源や歴史、歴史的な意味や使い方を考えると非礼とは言えず、無礼にも当たらないと思いますが。最近君とさんで呼ぶのは、女性差別だと言われますが。日本の国会では、未だに君と呼んでいるでは有りませんか。実際の魚に君なんて付ける人はいません。さかなくんは、皆に親しまれやすいように愛称として本人が名付けてた考えたのでは有りませんか。さかなくんの名前のルーツを明らかにして欲しいと思います。私は、年上は「さん」年下は「君」で呼んでいます。。

きみ【君/公】

[名]

一国の君主。天皇。天子。

自分が仕えている人。主君。主人。「わが―」

人を敬慕・親愛の情をこめていう語。「いとしの―」

人名・官名などの下に添えて敬意を表す語。男女ともにいう。「師の―」

「明石の―」〈・若菜下〉

貴人や目上の人をいう語。お方。

「この―をば、私ものに思ほし」〈・桐壺〉

遊女。遊君。

「―達声をあげて…笑ひぬ」〈浮・一代男・五〉

古代の姓(かばね)の一。もと皇親系の尊号で、天武天皇の八色(やくさ)の姓制では朝臣(あそん)姓を与えられる者が多かった。

[代]二人称の人代名詞。

多く男が同等または目下の相手に対していう語。「―、一緒に行こう」

上代では多く女が男に対して、中古以後はその区別なく、敬愛の意をこめて相手をいう語。あなた。

「あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや―が袖振る」〈・二〇〉

[下接語] 大君十善の君万乗(ばんじょう)の君(もう)けの君嫁が君我が君(ぎみ)兄君姉君尼君父君母君姫君村君若君

105.「くん」と「さん」の現象学のホームページより引用

神名龍子


 以前に、学校の平等教育のためにの中で、「男女混合名簿」について触れたことがあるが、これに付随しているのが、男子と女子とを一律に「さん」付けで呼ぶという方針である。もちろん、これも性差否定の一環として行なわれていることは疑うまでもない。

 しかし、実際の「くん」や「さん」の使い方を見てみれば、単純に「男は『くん』、女は『さん』」というわけではない、ということに思い当たることも、また事実なのである。そこで、そもそも私達が日常において「くん」や「さん」をどのように使っているのか、それを確認しようというのが、今回の目的である。

 この場合、「くん」や「さん」の語源や歴史的経緯については考えない。「くん」は「君」であって元々は主君の意味だとか、「さん」は「様」の変化したものだとかいうことは、とりあえず脇において考える。あくまでも「私達にとっての今日的な意味」を取り出すことが目的だからである。

 まず「さん」について考えてみる。どういう相手に「さん」をつけて呼んでいるか、自分の経験を振り返って挙げてみよう。地位的に目上の人。年上の人。取引先の相手。あまり親しくない間柄、…といくつか挙げてみると、「さん」というのはやっぱり基本的には敬称なのだということが納得できる。敬称であると同時に、自分と相手との間に距離をおく呼び方だということにも思い当たる。あるいは「あまり親しくない間柄」とあるように、最初から距離があると感じる相手に使うわけだ。

 一方、「くん」はどういう使い方をするかというと、同輩以下の男女、特に男性に対してである。つまり、同級生や後輩、部下などだ。だが、これも少し改まった感じがある。本当に親しい間柄でプライベートな場面であれば、呼び捨てだったり、アダ名でよんだりする。逆に「ちゃん」付けで呼んだりするような間柄でも、少し改まった感じで呼ぶときには「くん」付けで呼ぶこともあり得るだろう。

 つまり「さん」にしても「くん」にしても、自分と相手との関係を表しており、自分が相手をどう見ているかということと、呼びかけるときの状況によって使い分けている。このことを、もう少し詳しく考えてみよう。

 「さん」は相手との距離を置いた呼びかけだと書いた。それに対して、親しみを込めて「~さん」と呼びかけることもあるではないか、という意見もあるだろう。よくある例は、水商売などで女性が男性客に対して、佐々木さんなら「サーさん」、鈴木さんなら「スーさん」と呼ぶような場合である。でも、これは親しさと距離感と、一見すると相反する「感じ」を込めた呼び方だ。もっと親しみを込めたければ「~ちゃん」になる。

 このことは『釣りバカ日誌』という漫画を読むと、よくわかる。社長の鈴木一之助という人物は、普段は「スーさん」と呼ばれているが、場合によっては「一之助ちゃん」とか「いっちゃん」と影で呼ばれたりもする。「~ちゃん」の場合には親しみというより揶揄を込めた呼び方になっていることが多いのだが、それはつまり距離感を取り払って、しかも目下に見ているということだ。人の悪口をいう時には、相手に対してこういう見方になっているという、その感じがよく出ている。

 ところで、「序列意識」について考えてみよう。一般に序列意識が強いのは男性のほうである。小学校に入って誰がケンカが強いかを試してみたりするのも、必ず男の子なのだ。そして男の子は、だいたい思春期くらいまでは女子を自分よりも下に見る傾向がある。

 その傾向が思春期になってすぐになくなるわけではないが、異性に関心が出てくると、単に腕力的「強さ」を前面に出して自分が上位に立とうとしてもだめだということを、少しずつ学習してゆく。個人差はあるが、女性を尊重することを覚えて行く。ここに女性を「さん」付けで呼ぶ動機が生まれる。

 一方、女子同士の場合には最初から「さん」や「ちゃん」で呼び合う。女性が女性を「くん」で呼ぶことはほとんどない。なぜかというと女性は、内心はともかくとしても(笑)、仲よしの「形式」を作ることには天才的だからだ。逆にいうと、男性なら気にしないような、ちょっとしたことで仲間はずれを恐れるのも女性なのである。学校での先輩・後輩は別にして、クラスの中では横ベッタリの関係を作ったりする。

 繰り返し書いておくが、内心は別問題であるから、しばしば暗闘は生じるだろう。だが、形式的には基本的に横並びの関係を作ることが多い。しかも相手を尊重し合う形でそれを作る。だから「さん」で呼び合うことが多くなる。昔の大奥だって、裏でどんな暗闘があっても表向きは、「××の局さま、ご機嫌うるわしゅう」「これは○○の方様…」とかやってたわけで、少し意地悪くいえば、それが今でも形を変えて続いていると思えばよい。

 しかし、男子が同級生を「さん」付けで呼んだら、相手がケンカの強い不良で、自分がその「パシリ」をしているような気分になるだろう。たとえ女子に「さん」を付けても、男子には付けないのが普通である。なぜかというと、男子の序列意識は「男子の序列」の意識であって、そこに女子は組み込まれていないからだ。だから男子が女子を「さん」付けで呼んでも、男子の同級生に対するほどの心理的抵抗は生じない。

 もし、この時に生じる心理的抵抗があるとしたら、それは序列意識に由来する抵抗というよりも、女性に関心を持って「彼女」を尊重することへの気恥ずかしさの方に原因がある。たとえ2人きりなら「さん」付けで呼べても、そこに誰か同級生が居合わせたら照れくさい、というのも「ありがち」な心情ではないだろうか。

 したがって、少なくとも思春期以降は、必ずしも女子全体が男子全体の下位に位置しているということはない。そうではなくて、男子と女子とでは、その序列付けの基準が異なるのである。男子が女子につける序列というのは、美人だとか、性格がいいとか、頭がいいとか、そういうことで決まる。しかも女性に対する好みが分かれるために、いわゆる「掃き溜めに鶴」のような状況でもない限り、大まかな序列はついても、男子自身ほどに厳密な序列はつかないのが普通であろう。

 およそ、このような男子と女子のありようの違いが、学校における「さん」と「くん」の使い方の違いを形成して行くのだと考えられる。したがって、そもそも性差を認めない立場からすれば「さん」と「くん」の区別も否定するのは当然であろう。しかし、ここに述べたような性差のありよう、つまり男女のあり方の違いというものは、現実に存在するのである。

 皆さんもそれぞれ自分の中学・高校時代、あるいは現在の経験を振り返ってみてほしい。私がここに書いたことと100%は一致しないかも知れないが、この男女のありように違いについて、思い当たることもあるのではないかと思う。各人の経験を擦り合わせて行けば、さらに共有度の高い見解が得られるだろうが、それは「男女に違いはない」という結論には決してならないはずだ。

 こういう男女のあり方の違いが「くん」と「さん」の区別を形成しているのであって、「くん」と「さん」の呼び分けが男女の性差を作っているわけでは、全然ない。フェミニストの現在の言い分では、言語が意識を形成し、人間にとっての「現実」を形成するのだというが、それは間違いだ。この場合もやはり、男女それぞれにとっての必要・関心が「現実」を形成し、その「現実」を生きる上で便利なように言語を形成していると見るべきなのである。

 男子を「さん」で呼んだからといって男子の序列意識がなくなるわけではないし、女子を「くん」で呼んだからといって、仲良しの形式を作ることをやめもしないだろう。もちろん、これが「人権」の問題などではないことは明らかだ。

 むしろ男女の関係にとって大切なことは、ここに述べたような(あるいはそれ以外の)男女の違いを充分にわきまえて、この違いに由来するような不幸なすれ違いを少しでもなくしてゆくこと、性差に由来するエロス(よい感じ)を両性が享受できるような条件を考えること、そして、それを実現して行くということに尽きるのである。


 このような考察に対して、素朴な伝統主義者の中には、違和感を覚える人もいるかもしれない。「常識」や「社会通念」についてきちんと議論することは無用であり、かえって、素朴な感覚を持つ一般庶民を遠ざけてしまうことになるのではないか。そういう意見もある。  私は常識や社会通念を持ち出すことを否定しないし、それはむしろ重要だとさえ思っている。ただし私の考えでは、「常識」や「社会通念」は一般に思われているほど自明のことではない、ということが問題なのだ。

 このことには、さしあたって2つの側面がある。まずひとつは言うまでもなく、フェミニストが「常識」や「社会通念」を否定・相対化しようとしているということだ。もうひとつは、「常識」や「社会通念」はそれが「常識」であるがゆえに深く考えられることが少なく、改めて説明しようとすると上手く言葉に出来ない、ということである。後者の問題があるために、前者の問題にも上手く対応できない、というのが現在の状況なのではないか。

 「常識」というのは、自分の中ではわかりきったものとして存在している。ところがそれを否定・相対化しようとする者が出てくると、その「ひねくれ者」に対して上手く説明することが出来ない。本当なら説明の必要などないはずのことなのに、説明する必要が生じてしまい、しかも上手く説明できないために苛立ちがつのる。これは当然の反応であろう。

 この場合にどういう対処法があるかというと、そんな「ひねくれ者」は放っておけばよい、という意見もある。たとえば、モンテーニュという16世紀の思想家がこんなことを言っている。

ハムは飲みたくさせる。飲めば渇きが癒される。故にハムは渇きを癒す。もし若者がこんなことを言い出したら、相手にしないのが賢明である。

(『エセー』)

 しかし、これでは済まずに無視できない問題に発展してしまったというのが、現在の危機的状況であろう。放置しておくことが出来ないと思った以上、何かをしなければならない。この「~ねばならない」は、誰かが私達に命令してそうさせるというのではなく、自発的にそう思っている。ではどうすればよいかといえば、まずは「常識を確かめ直す」ということが不可避なのだ。

 私の考えでは、常識を確かめ直すということは、単に「昔からそうだったから」と主張することでもなければ、「昔からそうだった」ことを示す資料を提示することでもない。

 そうではなくて、常識の今日的な「意味」や「価値」を取り出す作業のことだ。それは学問の知見から取り出すものではなく、私達の日常経験から取り出すものであり、その日常を生きる私達の内面から取り出すものなのである(そうやって取り出したものが「学問」の知見として蓄積されるべきなのであって、逆ではない。この点フェミニズムは明らかには顛倒しているが、そういうものに「女性学」や「ジェンダー学」という名が冠されていても、それを本当の学問だと考えるべきではない)。

 その上で、「やっぱり私達は常識をこれこれのものとして生きているし、日常生活の中でその価値を認めている」ということを確かめ合うことが必要なのだ。どんなに迂遠なようでも、これは不可避な作業だし、フェミニズム対策だけでなく、子供の教育などを考える上でも有効だと思う。

 こうやって常識の「意味」や「価値」を確かめなければ、常識や伝統というものは、その意味が忘れられ、いくらでも形骸化する。常識や伝統の「意味」や「価値」を考えず、「形式」的にだけ守り続ければよいという考えの持ち主は、むしろ「形骸化という文化破壊」の推進者とみなされるべきであろう。

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35人学級、小1だけで来年度導入…小2見送り

2010年12月18日 12時37分28秒 | 受験・学校
 『政府は17日、文部科学省が2011年度予算で要望していた「小学1、2年の35人学級」について、小1の35人学級を実現するのに必要な教職員2300人分の人件費数十億円を上積みする方向で最終調整に入った。 財源難から「小2」分は見送ることにした。17日午後の野田財務相と高木文部科学相の折衝で合意する見通し。11年4月に入学する小学1年生から「35人学級」が実現する見込みとなった。 政府は、公務員の総人件費を抑えるため、当初は、現行の「40人学級」の維持に必要な約2000億円だけを認める方向だった。ただ、その後の政府・与党の調整で、民主党が先の参院選公約で掲げた「少人数学級の推進」に一定の配慮をすべきだとの意見が強まっていた。』 最終更新:12月17日(金)14時36分読売新聞 12月17日(金)14時36分配信
これまでの国政選挙の度ごとに小学校・中学校の30人学級の実現が訴えられて来ました。教員の雇用数確保と教員の負担の減少、子供達に目の届く教育指導が教育現場出来、学力に向上に繋がると言われて来ましたが。何十年目も国民に言われて続けて、来たことです。第1次、第2次ベビープーム期が済むまでは実現性の無かっただはないでしょうか。今回民主党政権になり、文部科学省が2011年度予算で要望していた「小学1、2年の35人学級」について、小学校一年から35人学級が実現しましたが。
少子高齢化になっている今の日本で、今後少子化により子供の数が減少して行くので、時期が来れば30人学級に自然となると批判した人もいました。民主党の政権交代時の公約と先の参院選の公約、教育関連の公約は、本当に実行されるのでしょうか。民主党の仕分けで、教育予算の減少により絵に描いた餅になる公約がかなり出るのではないでしょうか。資源の無い日本で、世界における日進月歩の科学研究と最新技術開発の厳しい競争に日本は勝ち抜く為にこれからの日本を背負って立つ優れた人材を育てる為に日本の学校教育や物真似でない独創的な科学研究者や高度な技術開発者を養成する為に国家は、教育や科学研究予算を確保し、土台作りをしないと国家100年の体系を見誤るのではないでしょうか。教育でも、科学研究や最新技術開発の分野でも日本は中国に追い抜かれてしまうのでは有りませんか。国民も民主党の政権交代時の公約と先の参院選の公約を見比べ、総点検する必要が有るのではないでしょうか。日本の教育や科学研究や技術開発の発展が阻害され2位じゃいけませんどころか2位にもなれないような科学技術に無知な中国製の蓮根に日本がたたき落とされないように日本国民は、民主党の公約と政策を見据えて行く必要が有ると思います。
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