権力は腐敗する。絶対的な権力は絶対に腐敗する。
とは、有名な言葉ですが、安倍政権も危険です。
金融緩和策がうまくいき、株価は好調、円高も是正され、
その他の政策もこれといった失敗はありません。
TPPという難しいハードルも今のところ好調で、
自民党内の反対派もなかなか攻めきれません。
支持率が7割近い総理大臣・総裁を批判するのは、
自民党議員にとって難しいことなのでしょう。
このまま行けば、夏の参院選も圧勝するとの予測もあり、
今の安倍政権はほとんど無敵と言えるかもしれませ。
まさに第二次安倍政権は、今のところ絶対的権力です。
放っておけば、絶対的に腐敗することになるでしょう。
腐敗といっても、贈収賄といった腐敗は今どき少なく、
利益誘導とか、官僚の天下り復活とか、ソフトな腐敗が、
これからジワジワと蔓延してくるような気がします。
こういう時こそ、議会における野党の役割は重要です。
建設的な批判をして議会としてのチェック機能を果たし、
間違った方向に行かないようにしなくてはいけません。
ところが、一部の野党の元自民党のベテラン議員などが、
安倍総理や閣僚に対してヨイショ質問することも多く、
見ていて不愉快に感じます。
野党として必要な健全な批判的精神が欠如した議員が、
第三極の政党の一部にいるのは、問題だと思います。
そういう人たちは、自民党に移籍すればよいと思います。
健全な野党の存在なしには、議院内閣制は機能しません。
段々と絶対的な権力になりつつある安倍政権に対しては、
いつも以上に厳しい目で臨むべきです。