韓国の次の駐日大使が決まって話題です。
次期大使である柳興洙(ユフンス)氏は、
知日派ということで期待されています
日本に小学5年生まで住み、日本語に堪能。
国会議員を4期務めて、韓日議員連盟では、
幹事長や副会長を歴任されました。
韓国でも日本でも、日韓外交というのは、
ほとんど国内政治の延長線上にあります。
韓国の内政にも目配りできそうな方です。
先日長崎の平和祈念式典に参加した折に、
インドネシア大使にお会いしました。
勇気を出してインドネシア語で挨拶したら、
思いっきり流暢な日本語で返事されました。
聞けば、ユスロン大使は筑波大学留学組。
法学修士と国際政治経済学博士を取得して、
日本語でも論文を発表されています。
「日本語が上手ですね」という水準ではなく、
平均的な日本人以上に知的な文章が理解でき、
書けるという感じなのだと思います。
それに対して私のインドネシア語といえば、
秘書や運転手から教えてもらったカタコト。
ブロークンでいい加減なインドネシア語。
初めから勝負はついていました。
ユスロン大使も元官僚かつ元国会議員です。
インドネシア日本議員連盟の幹部を務めて、
インドネシア政界にも影響力があります。
米国の駐日大使も元国会議員の例は多くて、
元国会議員を大使にする国は割と多いです。
有力な政治家が任命される例も多いです。
知日派大使の長所は言うまでもないです。
しかし、元国会議員の大使のメリットは、
ちょっと説明が必要かもしれません。
国内政治に大きな影響のある国については、
元政治家を大使に起用する意義があります。
自国の国内政治への目配りという点です。
インドネシアにおける日本の存在感は、
今でもかなりのものだと思います。
私がインドネシアにいた2001年前後だと、
米国と日本がもっとも重要な国でした。
今は中国のプレゼンスも大きいでしょう。
日本の影響力は相対的には低下していても、
それでも相当な存在感があると思います。
中国とのバランスの意味でも重要です。
インドネシアにとっては日本の出方は、
国内政治に大きな影響を与えます。
日本が米国に関心を持つのと同じです。
任国のことをよく理解した元国会議員を、
大使に任命する例は日本では聞きません。
元国会議員の大使は数名いるようですが、
任国の専門家かどうかは知りません。
そういう例があってもいいかもしれません。
その時に備えて、インドネシア語と英語を
勉強し直そうかな、と思っています。
引用元http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/cat6166620/index.html