政党、政治家にできることは議員辞職を覚悟した不信任案提出だ
政治に関係のない一般国民がデモで安保法案を阻止しようとしている時に、安保法案に反対する政党、政治家は、それにどう応えようとしているのか。
一緒になってデモに参加する事では断じてない。
デモに呼応して既存の政党、政治家が出来ることは、安倍内閣を総辞職、解散に追い込むことだ。
すなわち内閣不信任決議を提出することだ。
たとえ内閣不信任案を提出しても否決されて終わるだろう。
しかし、少なくとも内閣不信任案を提出することが最低限の責務だ。
デモに呼応して内閣不信任案を提出すれば、政治のことだから何が起きるかわからない。
解散・総選挙をおそれて、それさえも出来ないようでは話にならない(了)
Posted on 2015年9月4日 Naoto Amaki
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すくなくとも安倍首相は11月まで首相にとどまるということだ安保法案を乗り切る
習近平主席と朴クネ大統領が合意した米中韓三カ国首脳会談に日本が応じること報じられている。
その際に安倍首相と朴クネ大統領の初めての首脳会談が開かれると報じられている。
その時期は10月末から11月初めだという。
ということは、安倍首相はすくなくともその頃までは首相にとどまるということだ。
メディアは安倍首相が安保法制問題を乗り切ると見ているということである(了)
Posted on 2015年9月4日 Naoto Amaki
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中国の軍事力誇示を批判できるのは憲法9を持つ日本しかない
中国の抗日戦勝70年軍事パレードの画像をきのうのメディアは一斉に流した。
それを見てここまでやるかと皆が思ったに違いない。
きょうの各紙は中国嫌いの読売や産経はもとより、すべての新聞が批判的だ。
中国はこれまでも大規模な抗日戦勝記念を10年ごとに開いてきたようだが、外国首脳を招いて軍事パレードを行うのは初めてという(9月4日毎日新聞「なるほどり」)
明らかに米国の軍事力を意識しての事だ。
その軍事力の高度化に米国は驚き、警戒心を強めたに違いない(9月4日朝日、毎日)。
米国の軍事力に守られている日本は、驚きを通り越して、あるいは反発し、あるいはあきらめの気持ちを抱いたに違いない。
どちらも間違っている。
米国は、不快感や警戒感を持つことは出来ても、軍需力増強を止めろと中国に言う資格はない。
なにしろ世界の軍事力の半分を独占してきた米国だ。
それを使って世界中を攻撃してきた米国だ。
そんな米国との軍事同盟を最優先する子分の日本が、何を言っても中国に相手にされない。
しかし、その中国がかなわないものがある。
それが憲法9条だ。
もし日本が憲法9条を世界に掲げる国であれば、その日本が、バマな真似は止めろ、中国国民の生活向上を優先させろ、と言えば、中国は反論できない。
そして習近平主席が軍事パレード式典で行った演説は、まさしく憲法9条の精神を述べたものであった。
その言葉に偽りはないだろうなと、憲法9条を他国に先駆けて世界に掲げた日本だけが釘を刺す事が出来る国だ。
残念ながら日本は本気になって憲法9条を世界に掲げようとしてこなかった。
安倍自公政権に至ってはそれを破棄しようとしている。
日本は、最強の外交・安全保障カードを生かせなかったのみならず、捨て去ろうとしているのだ。
これほど愚かな事はない(了)
Posted on 2015年9月4日 Naoto Amaki
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木寺駐中国大使の出席さえも拒否した日本の異常さ
中国の抗日戦勝70年行事を報じるきのうの午後7時のNHKニュー
スを見て驚いた。
木寺駐中国大使の参加さえも日本は行わなかったと報じた。
まさかと思ったが本当にそうなったのだ。
首脳の出席を見送った欧米主要国ですら大使や代理を出席させている
のにである。
完全に行事をボイコットしたのは日本と、そして中国をナチにたとえ
たアキノ大統領のフィリピンぐらいではないのか。
代理出席すら参加させないということは、外交的には異例で、異常
だ。
そのことを外務官僚は知らないとでもいうのか。
中国がその事を永久に記録にとどめることは間違いない。
この前代未聞の対中外交について、一つぐらいそれを報じるメディア
がいてもよさそうなものだが今朝の各紙を見ても見当たらない。
読売新聞に至っては、一面トップの見出しで「日米欧主要国欠席」と
いう見出しをつけて、読者に間違った認識を植え付けている。
欧米主要国は首脳の出席を見送っただけだ。欠席ではない。
閣僚や政府特使、駐在大使を出席させている。
主要国で式典をボイコットしたのは日本だけに違いない。
誰もその事を指摘しない。
日本はなにもかもおかしくなってしまった(了)