教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

ホーム 山内康一ブログ 『 蟷螂の斧 』 子どもと教育 学校給食を無償に! 2019年 03月01日

2019年03月01日 18時10分19秒 | 国際・政治
 

学校給食を無償に!

いま党内で参議院選挙に向けた公約の議論をしています。個人的に重点公約にしたいと思っているのは、小中学校の給食の無償化です。

原則として学校給食は、施設整備運営費は自治体が負担し、食材費は保護者の負担となっています(学校給食法11条)。しかし、学校給食の無償化で家庭の負担をなくしたいと思っています。

たとえば、フィンランドは学校給食は無償です。英国は小学校低学年を最近になって無償化しました。英国では保守党政権でさえ、小学校の給食を無償化するほど「大きな政府」路線だといえるかもしれません。

全国の公立小中学校の給食を無償にするのに必要な予算は約5,120億円です。

鴈咲子教授(跡見学園女子大学)の試算

小学校:保護者が払う給食費4,266円/月 × 648万人 =3,237億円

中学校:保護者が払う給食費4,882円/月 × 324万人 =1,883億円

したがって、小中学校の給食無償化に必要な予算:5,120億円

学校給食の無償化は、子どもの貧困が深刻化しているなか、子を持つ家庭の負担軽減に効果があります。家庭の給食費負担は、だいたい年間5~6万円です。子育て世帯の負担軽減と所得再分配に一定の効果が期待できます。

経済的理由で給食費の払えない家庭もあります。貧困家庭の子どもだけに対象を限定にした「就学援助」では、格差が可視化されやすく、子どもの心を傷つけることもあります。給食費を払えない家庭の子どもがいじめの対象になる例もあります。

したがって、すべての子ども対象にした学校給食の無償化が望ましいといえます。あえてむずかしい言葉でいえば、福祉における「選別主義」から「普遍主義」への転換の一例です。

全国平均では15.4%の小中学生が就学援助を受け、就学援助のなかで給食費を支援されています。大雑把にいえば、すでに小中学生の6人に1人はすでに給食費が無償になっているのと同じことです。給食無償化は、残りの6分の5の小中学生まで無償化を広げようというものです。

また、一部の地方自治体では給食費未納の督促も学校の先生の仕事になっています。給食費の未納件数が多くなると、給食費の集金が教員の大きな負担になってしまいます。教員の働き方改革が議論されていますが、教員の余計な仕事を減らすことは大切です。

文部科学省は食育の観点から給食実施を呼びかけています。従って、国が義務教育段階の給食無償化を実施する妥当性は十分あります。すでに公立小中学校の給食無償化を実施している市町村は全体の4.4%です。これを100%にすることは必要なことであり、「バラマキ」とは思いません。

義務教育の小中学校では、すでに授業料は無償です。小学校では児童ひとり当たりで約70万円の税金が投入されています。もし年に70万円の授業料を請求されたら、払えない家庭も多く、学校にいけない子どもが大勢出るでしょう。子どもが1人で70万円、2人で140万円となると、2人目や3人目の子どもをあきらめる家庭も増えることでしょう。授業料が無償でなかったら、少子化が一層進むと思います。小学校の授業料が無償なのは当たり前です。

今では小学校の教科書は無償です。しかし、以前から無償だったわけではありません。教科書を買えない家庭もあることが問題視され、「教科書を無償にしよう」という運動が広まり、国も必要性を認識して、教科書が無償になりました。国民の働きかけて教科書の無償化が実現しました。

義務教育の小学校と中学校の授業料と教科書が無料なのは今では当たり前です。次は給食費を無料にすべきだと思います。給食無料がこれからの当たり前にしなくてはいけないと思います。

小中学校の給食無償化にあえて問題があるとすれば、財源をどうするかという議論です。下げ過ぎた法人税率をもとに戻すとか、金融課税を強化するとか、租税特別措置の不要なものをカットするとか、いろんな手があります。一般会計予算が100兆円を超える時代に0.5兆円の捻出が不可能だとは思いません。政治的意志の問題です。何を重要だと考えるか、という価値観の問題です。小中学校の給食を無償化をぜひ実現したいと思います。

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米朝首脳会談が失敗したのは、合意文書に署名直前、トランプ大統領が「大変なチョンボ発言」をしたためで、最も悪いのは「オバマ前大統領やクリントン元大統領ら」だ

2019年03月01日 18時05分16秒 | 国際・政治
 
 

米朝首脳会談が失敗したのは、合意文書に署名直前、トランプ大統領が「大変なチョンボ発言」をしたためで、最も悪いのは「オバマ前大統領やクリントン元大統領ら」だ

2019年03月01日 06時36分59秒 | 政治
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
米朝首脳会談が失敗したのは、合意文書に署名直前、トランプ大統領が「大変なチョンボ発言」をしたためで、最も悪いのは「オバマ前大統領やクリントン元大統領ら」だ

◆〔特別情報1〕
 トランプ大統領と金正恩党委員長は2月28日、ベトナムの首都ハノイで2日目の首脳会談を行った。非核化や米朝関係改善、朝鮮半島の平和体制構築について協議したが、合意文書に署名直前、トランプ大統領が、「大変なチョンボ発言」をしたのが災いし、金正恩党委員長がサインを拒否したため失敗に終わった。「非核化」や「各施設査察」、「経済制裁緩和」などについて、両首脳は、せっかく合意していたのに、28日午前11時ごろ拡大会合のなかで、トランプ大統領は言ってはいけないことを言ってしまった。「それはオバマ前大統領やビル・クリントン元大統領のときの問題で、俺には関係ない」と。そこでガラッと空気が変った。その言葉に金正恩党委員長は即座に怒った。「同じ国でしょ。前政権、その前政権から頼まれて、我々の国の経済を犠牲にして泥を被ってやったことです。今、現在も経済制裁を受けて物凄く困っているのです。全面的に制裁を解除しなくてもいい。一部でも解除して下さい。人道支援もして下さい」と詰め寄った。しかし、米国側は、歴代大統領が北朝鮮に泥を被らせてきた問題が表面化するのを怖れた。しかもトランプ大統領は「チョンボ発言」の問題について、よくわかっていない。そこで、ポンペイオ国務長官(前CIA長官)が、「今回は署名するのは止めましょう」と言ったという。これは、ベトナム政府関係者からの極秘情報である。

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南北首脳会談から米朝会談を経て南北統一へ、そして中国の民主化のシナリオが書かれています。このときから始まっていました。必読です。

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第88回 板垣英憲「情報局」勉強会のご案内
2019年3月16日 (土)
13時30分~16時45分
出版記念講演
「日本の覚悟 イルミナティ解体 「新機軸」発動
人類補完計画 この一大事に世界を救う盟主となる」

場所 都内某所
参加費 2,000円


【『一由倶楽部 鉄板会』】
平成31年3月23日 (土)14時~16時

会 場 都内某所
参加費 5,000円
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HOME天木直人のブログ米朝合意ならず(一日遅れの北朝鮮の衝撃的な記者会...

2019年03月01日 17時55分07秒 | 国際・政治




 

米朝合意ならず(一日遅れの北朝鮮の衝撃的な記者会見)

2019-03-01



  
 私が、今度の米朝交渉は、「決裂」ではなく、トランプの都合による一方的な「中断」だ、と考える決定的な証拠がある。

 それがけさ7時のNHKニュースが流したハノイにおける北朝鮮外相の記者会見だ。

 そこで北朝鮮の外相は次のように語った。

 すなわち、トランプ大統領が昨日の午後に語った「北朝鮮は制裁の全面解除を要求した」という発言は正しくない、我々は制裁の一部解除による国民経済の改善を求めただけだ、と釈明したのだ。

 どちらが正しいか。

 もちろん北朝鮮である。

 ロシア疑惑に屈して中断を決意したトランプは、口が裂けてもそうだとは言えない。

 そこで急きょ口に出たのが北朝鮮の全面制裁解除要求だ。

 さすがにこれには応じらなかった、といわんばかりだった。

 それを知った北朝鮮は時間をかけて考えた末、さすがにこのウソは見逃すわけにはいかない、これでは北朝鮮があまりにも誤解されたまま終わる、と判断し、遅ればせながら記者会見を開いて釈明したのだ。

 もし「決裂」なら、北朝鮮は間髪いれずに米国を悪しざまに批判する記者会見を開いたはずだ。

 トランプの都合による「中断」だから、トランプの要望を受け入れて、トランプ一人の記者会見に任せたのだ。

 しかし、そのトランプの「ひとり記者会見」で、あまりにも一方的な欠席裁判の如き発言をされた。

 今後の事もあり、これだけはひとこと誤解を正しておかなければいけないと考えたのだ。

 その証拠に、北朝鮮の外相発言からは、怒りがまったく伝わってこなかった。

 むしろ悲しさを漂わせたものだった。

 トランプは北朝鮮に大きな借りをつくってしまったのである(了)

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HOME天木直人のブログ米朝合意ならず(ベトナム公式訪問を続けた金正恩の...

2019年03月01日 17時50分42秒 | 国際・政治



 


米朝合意ならず(ベトナム公式訪問を続けた金正恩の余裕)

2019-03-01



 私が、今度の米朝交渉は、「決裂」ではなく、トランプの都合による一方的な「中断」だ、と考える、もう一つの象徴的な証拠がある。

 それはきょう3月1日の朝日新聞が小さく書いていた、ハノイ発鈴木暁子記者の、金正恩委員長はベトナム公式訪問を続けているという記事である。

 その記事はこう書かれている。

 ベトナム政府は(2月)28日、金正恩朝鮮労働党委員長が、3月1日、2日をベトナムへの公式訪問にあてると発表したと。

 グエン・フー・チョン共産党書記長兼国家主席による歓迎式典や首脳会談、ホー・チ・ミン初代国家主席の遺体が安置されている廟と戦没者慰霊碑への献花、グエン・スアン・フック首相らとの面会が予定されている、と。

 この余裕はどうだ。

 もし決裂なら意気消沈して平壌に飛んで帰っているはずだ。

 金正恩はトランプがもはや北朝鮮を攻撃してこない事を知っているのだ。

 交渉決裂ではなくトランプの都合による一方的な交渉中断なのだ。

 だから時間がかかってでも、交渉は進むと思っている。

 仮に米国が制裁を解除しなくても、中ロ韓によって、制裁はなし崩し的に緩和されていくことを知っているのだ。

 トランプよりも金正恩のほうがはるかに外交上手であるということである。

 それにしても、わが安倍首相の無様な姿はなんだ。

 わざわざ記者会見で強がりを繰り返した。

 拉致問題を取り上げてもらったと。

 トランプが妥協しなくてよかったと。

 もしこれが本当なら、笑顔で記者会見に応じてもおかしくない。

 しかし、その表情はお通夜のごとくだ。

 成功していたら取り残された。

 しかし不成功に終わればますます日本の出番はなくなる。

 拉致問題は絶望的になる。

 どっちに転んでも日本にとって何ひとついい事は無い。

 最初のボタンをかけ間違ったことから来る、打つ手の無い安倍外交である(了)

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HOME天木直人のブログ米朝合意ならず(ベトナム公式訪問を続けた金正恩の...

2019年03月01日 17時27分22秒 | 国際・政治



米朝合意ならず(ベトナム公式訪問を続けた金正恩の余裕)

2019-03-01
 私が、今度の米朝交渉は、「決裂」ではなく、トランプの都合による一方的な「中断」だ、と考える、もう一つの象徴的な証拠がある。

 それはきょう3月1日の朝日新聞が小さく書いていた、ハノイ発鈴木暁子記者の、金正恩委員長はベトナム公式訪問を続けているという記事である。

 その記事はこう書かれている。

 ベトナム政府は(2月)28日、金正恩朝鮮労働党委員長が、3月1日、2日をベトナムへの公式訪問にあてると発表したと。

 グエン・フー・チョン共産党書記長兼国家主席による歓迎式典や首脳会談、ホー・チ・ミン初代国家主席の遺体が安置されている廟と戦没者慰霊碑への献花、グエン・スアン・フック首相らとの面会が予定されている、と。

 この余裕はどうだ。

 もし決裂なら意気消沈して平壌に飛んで帰っているはずだ。

 金正恩はトランプがもはや北朝鮮を攻撃してこない事を知っているのだ。

 交渉決裂ではなくトランプの都合による一方的な交渉中断なのだ。

 だから時間がかかってでも、交渉は進むと思っている。

 仮に米国が制裁を解除しなくても、中ロ韓によって、制裁はなし崩し的に緩和されていくことを知っているのだ。

 トランプよりも金正恩のほうがはるかに外交上手であるということである。

 それにしても、わが安倍首相の無様な姿はなんだ。

 わざわざ記者会見で強がりを繰り返した。

 拉致問題を取り上げてもらったと。

 トランプが妥協しなくてよかったと。

 もしこれが本当なら、笑顔で記者会見に応じてもおかしくない。

 しかし、その表情はお通夜のごとくだ。

 成功していたら取り残された。

 しかし不成功に終わればますます日本の出番はなくなる。

 拉致問題は絶望的になる。

 どっちに転んでも日本にとって何ひとついい事は無い。

 最初のボタンをかけ間違ったことから来る、打つ手の無い安倍外交である(了)

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全盲の女子高生、東大合格 夢は「国際機関で働くこと」

2019年03月01日 16時40分02秒 | 受験・学校・学問


産経新聞社3/1(金) 7:55配信


東大の推薦入試に合格した全盲の菅田利佳さん=和歌山市の県立星林高

『 東京大学の推薦入試で、和歌山市の全盲の女子高生が教育学部に合格した。県立星林高校国際交流科3年の菅田利佳さん(18)。小学校入学前に目の難病「網膜色素変性症」と診断されたが、特技のピアノや海外留学の経験を糧に「世界の教育環境を知り、社会に貢献したい」と最高学府の受験に挑戦。数多くの協力者にも支えられながら夢のスタートラインに立った。 「えっ、番号がある!」

 合格発表の2月13日。自宅でスマートフォンの画面を指でなぞり、読み上げソフトの音声で結果を確認。家族にも確かめ、合格が分かると歓喜の声を上げた。

 試験では、図形や写真の問題で形や姿を頭でイメージするしかない。受験勉強では、教科書以外の副教材は点字のあるものを自ら探した。難関大学の受験に必須ともいえる学習塾に行くこともなかった。

 それでも「周りの人が思っているほど、自分のしていることは特別じゃない」と冷静に語る。

 試験の直前は毎日約15時間の猛勉強。常に視界が暗いことを逆手に、布団やこたつなど暗い中でも点字を使って勉強した。

 念願の合格に、将来に向けて「国際的な教育格差の改善に貢献し、世界でも活躍できる人間になりたい」と力強く語る。

 2歳から音楽教室に通い、自然とピアノの音色に魅せられた。中学1年で韓国の音楽祭に招待されて演奏もした。しかし、当時英語で話せたのは自己紹介程度。他国の学生が通訳なしで流暢(りゅうちょう)に英語を話す姿を目の当たりにした。「悔しかった。英語で話せたらコミュニケーションできるチャンスが広がるし、力をつけたいというモチベーションにもなった」と振り返る。

 高校進学は、それまで通っていた盲学校ではなく、国際交流科のある星林を選んだ。1年生で訪れた修学旅行先のカナダでは、パキスタンからの移民一家の自宅にホームステイした。

 教育について話した際、ホストマザーがこう言い切った。「教育の機会を与えられたことに感謝すべきだ。世界には学校に通えない子供がいる。恵まれた環境に感謝し、将来は国際貢献できる人間になりなさい」。その熱い思いに触れ、教育の道に進む決意をした。

 フランス南部の都市ニースに短期留学し、教授推薦でコンサートに出演。日本では高校生英語弁論大会に出場し、最優秀賞(外務大臣賞)も獲得した。

 一時は音楽専門大学への進学も検討したが、東大の推薦入試を知り、目標を東大進学に設定して猛勉強した。試験問題の図形のイメージを頭に浮かべやすいように教員らも熱心に協力。難関の受験を見事突破した。視覚障害者総合支援センター(東京)の担当者も、全盲の女子高生の東大合格は「恐らくないのでは」と話す。

 入学後は初の東京暮らしとなるが、「緊張以上に楽しみ」と菅田さん。大学院に進み、国連教育科学文化機関(ユネスコ)などの国際機関で働くことが将来の夢という。「大学入学はゴールではなくスタート。教育環境を最大限に生かし、研究とピアノ演奏を両立させて成長できる4年間を過ごしたい」と夢を膨らませた。』

 
東京大学の推薦入試に合格した全盲の菅田利佳さん、大学院に進み国連教育科学文化機関(ユネスコ)などの国際機関で働く将来の夢を実現為る為に4月からの新生活頑張って下さい。

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給食の完食指導で「会食恐怖症」になる人も 背景にある学校の「プレッシャー」

2019年03月01日 15時51分08秒 | 受験・学校

2019/03/01 07:00



揚げパン、ミルメーク、牛乳……子ども時代の楽しさを思い出させる給食のメニューの数々。しかし苦い思いが込み上げる人たちも(撮影/写真部・松永卓也)

(AERA dot.)

 『給食の時間が大好き……ではない子どもたちがいる。「指導」に疑問を感じる教員もいる。本当はみんな、もっと自由に、楽しく食べたいはずなのに。

*  *  *
 甘い揚げパンを口にしたのは何十年ぶりだろう。ソフト麺をミートソースにからめ食べると懐かしさが一気に込み上げた。東京都台東区で約30年営業してきた「給食当番」。店内では客が楽しげに思い出話に花を咲かせる。けれども、そんなノスタルジーの一方で、

「給食は地獄だった」

 と振り返る人たちもいる。金融業界に勤める男性(24)はそのひとり。男性の通った公立小学校では「ランチルーム」で給食をとる日が定期的にあった。給食の先生がクラスを見張り、完食するまで部屋を出ることが許されなかった。男性は言う。

「小さいころから完食のプレッシャーを感じやすかったのですが、ランチルームの体験が決定打となり、会食恐怖症を発症しました」

 会食恐怖症とは社交不安症のひとつ。男性は自宅や気心の知れた人たちとは普通に食事がとれるが、初対面の人とでは「完食できるか」の不安が起き、動悸や喉の詰まりからものが食べられなくなる。

 社会人1年目。上司や先輩からのランチの誘いはうれしいのに、完食プレッシャーが顔に出て誤解されることもある。

「人に話しても、会食恐怖症自体、知られていないので理解されずつらいです」

 身長180センチで爽やかな風貌。小中学校時代はバレンタインデーにチョコレートを5、6個はもらっていた。しかしここ数年、恋人はいない。デートに食事は付きもののため、つい敬遠してしまう。大学のサークルや就職も会食の極力ないところを、と選んできた。

「どうにか克服したいです。食べることでいろいろな人と知り合い、交流が広がる世界に憧れます」

 日本会食恐怖症克服支援協会が設立されたのは2017年。代表の山口健太さん(25)が自らの経験をもとに相談を受け付けると、件数は年間でのべ千件を超え、今も日々メールが入る。その半数以上が給食がらみで、発症の約6割は完食指導がきっかけだという。

「胃袋には2タイプあることを最低限知ってほしい。プレッシャーがかかるとより食べられる“フードファイタータイプ”と、逆に食べられなくなる“神経質タイプ”です」(山口さん)

 最近では、盛り付けられた給食を、手をつける前に食べられる量に戻す「お減らし」が広く行われており、かつてに比べ完食指導は緩和されているという見方がある。しかし一方で、18年には給食の牛乳を強制的に飲まされ心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したとする訴訟が起きたり、17年には完食指導した複数の児童が嘔吐したとして教員が厳重注意処分を受けたりしている。

 山口さんも先の男性も「ご飯を残さずきれいに食べましょう」という指導そのものを否定はしない。問題は、時に度が過ぎ、生徒個々の事情を見ることなく一様に強制されることだ。何が教員をそうさせるのか。元小学校教員の女性(36)は言う。

「『食缶が空になるクラスはいいクラスだ』という見方が教員の間にあって、そこに指導力が結びつけられてしまうきらいもある。完食は結果でしかないのに、『完食=指導力の証し』とねじれてとらえられたときに強要が起こりえます」

 保護者からの「給食費は同額支払っているのだからみんな同じ量を食べるべきだ」とのクレームや、食品ロスの問題が現場にプレッシャーとなることも。(編集部・石田かおる)』

食育教育だからと言って完食を学校教育の中で、強制するのは、良くないと思います。
私の思い出としましては、金属の食器アルミホイール製が、多かったですし軍隊や刑務所並ですよ。
給食のメニューに必ず付いていた脱脂粉乳製のミルク、臭くても今も嫌いです。
今鯨を食べましょうと政府は言って居ますが、鯨のカツの臭かった味今も忘れません。
揚げパンは、最近大手パンメーカーが、学校給食の懐かしの揚げパンと書いてスーパーなどで、販売していますがやはり美味しくないですよ。
私は、給食時代から今も油ぽさが嫌いです。
キャベツのカレー粉茹で美味しくなかったですよ。
私としましては、よい思い出になっていません。

私は、鯖アレルギーなので、鯖は食べません。好き嫌いがあって当たり前で、完全に好き嫌いのない人なんていません。給食指導をする学級担任なんていませんよ。完全主義を教育現場で、目指すこと自体大きな誤りです。子供達だって、胃腸の具合の悪い時や風邪てる体調を崩し、食べ切れない事も借有ります。お粥か、良い場合も有るくらいと思いますよ。

子供達の目線に立った給食指導が、大切です。

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2月28日(木)のつぶやき

2019年03月01日 05時36分09秒 | 受験・学校・学問
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