【フード 暮らし】ちょい足しスパイス いつものおかずを簡単格上げ
スパイスを組み合わせて味付ける「スパイスカレー」をわが家でも−。張り切って、さまざまなスパイスを買ってはみたけれど、カレー以外に用途が分からず余ったままという人はいないだろうか。例えば朝食の目玉焼きやスープに合わせられたら…。余ったスパイスでいつものおかずを新たな味わいに格上げするアイデアを、レシピ本「スパイスのまほう」(秀和システム)の著者で、スパイス料理研究家の印度カリー子さん(22)に聞いた。(津川綾子)
◆意外な味わい
「サラダにナツメグ、焼き魚にクミンを少し。いつもの食事にスパイスをひと振りすることに、はまっちゃっています」
手軽にできるスパイスカレーのレシピ本を3冊出し、スパイスの販売も手掛けるカリー子さん。3年半前から毎日のようにスパイスを使ってカレーを作り、スパイスそれぞれの風味の特徴を体得。現在、東京大学大学院の農学生命科学研究科でスパイスと肥満症との関係性も研究中だ。
うまく使えば料理の味わいがぐんと深まり、しかも健康にちょっといいというスパイスの魅力を、もっと人々に伝えたいと編み出したのが、普段のおかずにスパイスをひと振りするだけという120のレシピ。それを著書「スパイスのまほう」にまとめた。紹介されたおかずとスパイスの組み合わせは新しく、味わいは意外性に富む。
何より「ひとり暮らしの大学生でも作りたくなったらできるように」と、作り方は簡単さを極めた。中には、ポテトチップスにスパイスをまぶすだけ、という調理未満な感じのレシピもある。
たとえば、朝ごはんの定番もスパイスのひと振りで、未知の風味に変える。
卵かけごはんの場合。華やかでエスニックな香りのクミンと塩を卵かけごはんにひと振りし、ごま油もかけると、塩味の奥にほのかにクミンが香り、くせになる味わいに。また、しょうゆと相性のよいターメリックとアオサの組み合わせは、卵のまろやかさを引き立てた。試してみると、どれもこれも過去に味わったことがないものだった。
◆すしにクミン
「スパイスは思いのほか和食と相性がいい」とカリー子さん。特にクミンは、粒状のものを油で熱して香りを立てれば、豚のしょうが焼きと相性がよく、マヨネーズをのせた出来合いのおすしにクミンの粉をひと振りし、塩かしょうゆで食べれば、新感覚のおいしさに出合える。「クミンは抗菌作用があるので、刺し身と食べることは理にもかなっている」という。
カリー子さんにお気に入りのスパイス使いを聞くと、即席スープへのちょい足しだと答えた。フリーズドライの卵スープにスターアニス(八角)の粉、コーンポタージュにナツメグをそれぞれ振りかければ、レストランのような味わいになるという。
「スパイスは使い方が難しそう、と身構える必要はありません」とカリー子さん。最初はひとつまみくらい、少量から試して、次第に自分好みの分量を知るのがコツとのことだ。』
人それぞれ味覚と好みが、違います。
香辛料を使過ぎると本来の食材の良さも無くなりますし、辛すぎると味覚障害になります。ethnic料理の普及に伴い味覚障害も増えています。
胃腸の弱い人もいますので、香辛料のミックスには、気を付けるべきです。
後口が悪くて、胃に凭れたら何にもなりません。お