「助けて…」用水路で流される80代女性救助 女子高生に感謝状 愛媛・新居浜
おばあさんがあおむけの状態で流れてきた――。用水路に転落した80代女性を1人で引き上げ救出したとして愛媛県立新居浜南高3年の宮林紀世さん(18)に同県警新居浜署(立花真紀署長)から感謝状が贈られた。女性は擦り傷など軽傷を負ったが一命を取り留めた。宮林さんは「もたもたしていたら流されてしまうと思い、とっさに体が動いた。大きなけがが無くてよかった」と当時を振り返った。
9月2日午後3時半ごろ。始業式だったこの日、宮林さんは友達とけんかをしてしまい気分転換をしようと普段は通らない同県新居浜市中西町付近の道路を散歩していた。すると、近くの用水路からうめき声や「助けて」という声が聞こえ、驚いて見ると高齢女性が頭からあおむけで流れてきた。水深は1メートル弱で流れは速かったが、「ただ事ではない」とすぐに用水路へ入り、女性の両脇を抱えて引き上げたという。
救急車を呼ぼうとしたところ「家族に迷惑をかける」と断られたが、女性は話はできるものの立とうとしても座り込んでしまう状態。困っていたら通行人が助けてくれ、女性は病院に搬送された。
新居浜署によると、上流に手押し車があり、女性は135メートルほど流されていたとみられる。宮林さんは「何が起こるかわからない。今後も冷静な判断で動けるようにしたい」と話した。【木島諒子】
突さの機敏な判断で、一人でおばあさんを助け上げたのは見事な救助でした。
此からも地域のお年寄りの為に頑張って下さいませ。