本澤二郎の「日本の風景」(4883)

<人生は挑戦されど地球も破壊、それでも戦争準備の岸田内閣>より、転載させて頂きました。

 何もかもが壊れる。築50年の我が埴生の宿は、雨露をしのぐ機能は残っているので、こうして毎日活字を打ち込んで、日本民主主義の危機を記録している。ところが昨日、書いている途中でDELLノートパソコンのキーボードの一つがはがれ、文字を打つことが出来なくなった。泡を食ったものの、糊で貼り付ければ治るだろうと判断。

 あわててパソコン修理店をネットで探し出す。先日スマホのことで出かけたKデンキの一角にある店しかない。行くしかなかった。ネットの評判はよくないが、老人にやさしいというコメントを頼りに30分ほど車を走らせた。既に二つの椅子は、老いたおばあさんとおじいさんで埋まっていた。

 30分ほど待っていると、担当者が声をかけてくれた。若者だ。うまく出来るかどうか?と首をひねる。たかが糊貼りで済むはずと驚いたが、彼はキーボードをそっくり新しくしてはどうか、と提案して、目の前のKデンキの商品棚を案内してくれた。

 藁をもつかむ心境だ。3000円ほどのセットを購入し、意気揚々と帰宅。さっそく本体と接続を試みる。全くの素人だから、当初はうまくいかない。息子に緊急連絡して呼び出したが、パソコンの名称そのものが分かっていないものだから、声だけの説明ではわからない。しかし、しばらくするとうまく接続できた。いま新しいキーボードで記事を書いている。

 コンピューターといっても必ず壊れる。メーカーに返送するとかなりの時間がかかる。それは出来ない。しかし、なんとか一人で挑戦して成功。

 

 7月31日のことである。真夏の猛暑といっても、今年は記録ずくめである。確実に地球が壊れている。ヨーロッパで生まれた産業革命科学は、とうとう地球を破壊し尽くしてしまっている。災害とは無縁の北京でさえも、街が濁流に呑まれた。そのさい、ひとつ中国人のすごい特性を学んだ。危機に際して、危機とは距離のある人たちが、命がけの救済をする民族という点である。

 

 ゆでガエルの日本人との差異か。日中戦争の時もそうだった。海外の華僑は、資産だけでなく命をかけて祖国防衛に立ち上がった。日本人には出来ないことだ。世界に散らばる民族の祖国愛は、いい加減なものではない。日本の右翼の知らないことだ。

 

 話を千葉県の木更津市と千葉市に戻すと、自宅を出た時の気温は33度。午前9時前である。千葉を午後3時に出ると、高速道路の気温36度。このような場面で車を運転したことは過去にない。姉ヶ崎―袖ヶ浦を経由すると、気温は33度。3度も下がった。

 樹木・水田の威力を改めて感じ、学ぶことが出来た。緑の威力である。いまこの緑地帯を破壊している悪党が、産廃土建業者と中央地方の悪徳役人である。やくざが指揮する闇の世界だ。

 「木更津レイプ殺人事件」と「袖ヶ浦放射能汚染ゴミ投棄事件」に首を突っ込むと、よく理解できる。今この分野をジャーナリストは回避して、取材をしない。警察が動かないと記事にしない、真実の報道をしない。

 

 社会部記者は警察・政治部は政治屋・経済部は財界と深く癒着して真実を国民に知らせない。暗闇の民主主義など許されていいわけがない。

 

<戦争阻止がジャーナリストの最大使命>

 偶然にマスコミの世界に飛び込んだ凡人ジャーナリストは、平和軍縮派・宇都宮徳馬と出会って「死の商人」のことを深く学んだ。

 戦争利権に食らいつく財閥の存在、そこに死の商人の牙城が潜んでいる。彼らは永田町に目を光らせて、カネをばらまいて改憲軍拡の政治屋を操縦している。政治屋の誰もがその餌に食らいつく。

 情報無知な大衆は気付かない。そこをジャーナリストがカバーし、死の商人=防衛族を監視する、そこから真実の報道をしてゆく。戦争阻止がジャーナリスト最大の使命である。

 

<43兆円不正腐敗を暴け!木原事件はそのステップ1>

 43兆円軍事大国・軍国主義路線の流れを掌握し、それを閣議決定までして、非戦の9条を踏み潰した死の商人勢力を暴き、彼らを封じ込める使命がすべてのジャーナリストにある。 

 議会人はカネで動くが、ジャーナリストはカネで動いてはならない。売国奴は不要である。読売・産経新聞は要注意だ。フリーランスも信頼できない。目下の木原事件追及は、第一歩であろう。岸田内閣を操る木原誠二は、大ピンチを迎えて仕事どころではない。しかし、岸田は罷免しない。警察庁長官も死の商人にからめとられたと見たい。

 言論戦が戦争阻止の鍵を握っている!

2023年8月3日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)