本澤二郎の「日本の風景」(4909)
本澤二郎の「日本の風景」(4909)
<明治以降の日本は朝鮮族支配か?韓流ドラマが面白い>
中国で少しばかり生活したことがある。漢民族の人口が圧倒している多民族の国であるが、少数民族のなかでも一番優秀な民族は朝鮮族である。よく働きよく勉強する清潔な民族として存在感が圧倒している。最近まで日本駐在の大使は朝鮮族で知られていたようだ。
韓流ドラマの時代劇・朝鮮の李王朝ものを見ていると日本の天皇文化と一致している点が多い。服装が酷似している。その昔、中国は皇帝、朝鮮は王制で日本は天皇制。そこには確たる序列が存在した。戦前の日本は朝鮮を植民地支配し、中国の一部に傀儡の満洲国を打ち立て、麻薬経済を大英帝国並みに実施した。
なぜ中国侵略という大野望にヒロヒトは、取りつかれてしまったのか?思うに「皇帝」の地位を奪おうとしたのではなかったのか。敗戦後に平和の衣をまとって見事に生き抜いたヒロヒトの本性が好戦派だと最近になって判った。軍刀をぶら下げた「強い明治天皇」にひかれたのだろう。
軍国主義者の中曽根康弘に単独会見したさい、一番尊敬できる日本人を聞くと彼は「明治天皇」と答えた。また天皇制は、統治に便利という認識も示した。当時は天皇家が朝鮮族という知識は全くなかったのだが。
鬼塚英昭の見事な明治分析によると、田布施という朝鮮族エリート部落を紹介している。岸信介や安倍晋三は、長州・山口県の田布施、小泉純一郎は鹿児島の田布施。小泉が政権を安倍に回した理由であろう。古代も近現代も秘密だらけの日本が今も存続している。
1945年8月15日に無条件降伏しても、天皇ヒロヒトは現人神から人間天皇へ、そして象徴天皇に姿を変えて生涯を全うした。おまけは「米国の属国」。このことに日本政府や沖縄県民、横須賀市民などは、今も拘束されているような人生を送っている。悲劇の存在は天皇制にある、と言わざるを得ない。
平和軍縮派の宇都宮徳馬は、よく「天皇は京都に戻って普通の日本人のように暮らすのがいい」と語っていた。皇居での「籠の鳥」は不自由この上ない。莫大な財産を吐き出して、皇居も市民の憩いの場にしたらいい。今どきの天皇制にこだわりを見せる国民は、コメ粒ほどでしかない。
天皇の官僚は、したがって戦前を引きずって国民主権の認識が乏しい。安倍は「うちの爺さんは民主主義が判らない」と言っていたが、それでも戦後にA級戦犯の衣を脱いで行政権の長(首相)になった。この流れが、彼らの天皇信仰の神道に統一教会が加わって、昨今の混迷を生み出している。
宮内庁の宴など庶民は知らないし、関心もない。いわんや奥の院での天皇の不思議な舞など知る由もないが、韓流ドラマが何となく演じてくれる。朝鮮の歴史を勉強しないと、日本の歴史も分からない。日本に本物の歴史家は生まれない。
<妓生は売春婦ではない!厳格な教育を受けた芸の達人>
韓国の昔といっても国産のポニーという車が誕生したころ、一度韓国を旅した。妓生観光華やかりし頃である。軍事政権のころだったか、KCIAが観光団にもカメラマンとして監視にあたっていた。韓国初の大衆車のエンジンは、三菱のものだった。日本を代表する財閥のテコ入れで、軍事政権は韓国経済を成長させた。
従軍慰安婦・強制労働に対する反省と謝罪は、日本政府と財閥に期待できない理由か。
そういえば母国のはずの朝鮮半島の人々に対するヒロヒトの謝罪を記憶していないのだが。
話題を韓流ドラマに切り替える。一時期日本の農協の旅行団が、韓国を訪問していた。目的は妓生観光で、すなわち売春旅行だった。日本国民は妓生を売春婦と理解した。実際の妓生は全く違った。いま無料でパソコンから見ることができABEMAテレビで「ファン・ジニ」という妓生映画を半分ほど鑑賞したのだが、それはそれは教養も礼儀も厳しくしつけながらの芸の達人たちのことで、色恋沙汰の妓生は弾き飛ばされる。儒学にも詩文にも長けた見事な貴婦人に育て上げる。
美貌の持ち主の彼女らが、太鼓や笛や琴などの音楽に合わせて舞うのだが、この音楽が日本の宮廷の雅楽そっくりなのだ。天皇文化の源流はまさしく半島であることを裏付ける。
思うに日本のあらゆる文化は、皇帝の国の中国から半島を経て列島に伝来した。大陸からの直行便もあった。日本の歴史学者は、中国史と朝鮮半島史を学ぶことで、日本の古来より近代までの日本を知ることができる。
このような歴史学者はいまの日本にいない。天皇の官僚は、偽物の捏造された歴史を国民に学ばせてきた。それが天皇制を温存させてきた根源である。皇国史観などは論外である。
岸信介・福田赳夫・森喜朗・小泉純一郎・安倍晋三・麻生太郎・菅義偉・岸田文雄の歴史観は、全面的に否定し、正さなければ21世紀を歩むことはできない。文科省の大改革をしなければ、統一教会を解散させることさえもできない。
韓流ドラマは、日本人の誤った歴史認識を正してくれるだろう。韓流歴史ドラマを見ないと、日本が見えてこない。この呪われた猛毒トリチウム汚染水垂れ流し事件を理解することさえできないだろう。
2023年8月29日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
1945年(昭和20年)8月14日から15日の二日間に発生した「8・15宮城事件」、世にいう「日本のいちばん長い日」―徹底抗戦を叫ぶ陸軍少壮将校たちが昭和天皇の玉音盤の奪取を謀って皇居を占拠したとされるクーデターで、森赳近衛師団長が惨殺される。この惨殺はなぜ決行されたのか?いつ、どこで殺害されたのか?遺体はどう処理されたのか?膨大な史料と格闘しながら真相を追っていくうちに著者は、この事件が巧妙なシナリオにのっとった偽装クーデターであることを発見した。この日本という国に、依然として残る巨大な「タブー」に敢然として挑戦する。
About the Author鬼塚 英昭
1938年大分県別府市生まれ。別府鶴見ヶ丘高校卒業後、上京。中央大学法学部で学びながら数多くの職に就く。学費未納で中退後、故郷・別府にて家業の竹細工職人となる。生業の傍ら、国内外の膨大な数の関連書を渉猟・読破、関係者にも精力的に取材を重ね、郷土史家として私家版の歴史書、『海の門』『石井一郎の生涯』『豊の国の竹の文化史』『20世紀のファウスト』を書き上げる。その研究の途次の1995年、昭和天皇九州行幸時の「別府事件」を偶然に発見、以来10年にわたる歳月をついやして上梓した前作『天皇のロザリオ』(上下、小社刊)につづき、明治期から現在までの多彩な史料を駆使して「日本の隠し事」を暴いたのが本書である。
5.0 out of 5 stars 日本国家の真相は明治維新でユダヤ国際金融権力をバックにした長州藩の田布施一味(朝鮮人系統)に国家を乗っ取られ、「万世一系」ではない天皇家は仮説の第4王朝(大室または毛利王朝?)に乗っ取られている。
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