大阪万博の前売券は複雑怪奇…入場も予約制、パビリオン入館も予約制、日時変更は3回まで…謎の仕組みに「買うやついる?」
8月10日、「日本国際博覧会協会(万博協会)」は、2025年の大阪・関西万博の前売り入場券を、開幕500日前となる2023年11月30日に発売すると発表した。
前売り券は、基本料金を大人7500円の「一日券」よりも安く設定。売り出すのは、
・「開幕券」(4000円)4月13日~26日に1回入場できる
・「前期券」(5000円)4月13日~7月18日に1回入場できる
・「一日券」(6000円~6700円)4月13日~閉幕する10月13日に1回入場できる
・「通期パス」(3万円)会期中に何度も行ける
など、購入時期によって割引額が異なる。
チケットはQRコードを活用した電子チケットを原則とする。入場には日付や時間帯を指定した事前予約が必要となるほか、パビリオンの入館にも別途予約が必要となる。予約日の変更は3回まで受け付けるが、返金は原則として認めず、オークションなどでの転売は禁止。知人などへの譲渡は可能になる予定だ。
複雑怪奇な仕組みとなった理由のひとつに、会場の人工島・夢洲(ゆめしま)への移動手段が、地下鉄やシャトルバスに限られる点がある。会見した協会の担当者は「残念ながら夢洲の立地ゆえの苦しみ」と語った。
万博協会は、入場券の販売総数を2300万枚とすることも明らかにした。このうち1400万枚を前売り券として販売する。前売り券で一定の販売料を確保することで、安定的な収入につなげる狙いだ。
「万博をめぐっては、8月7日、開催を記念する千円銀貨の製造を始める打ち初め式が開かれ、8月11日からは、1970年に開催された大阪万博のシンボル『太陽の塔』の頂に据えられていた初代の『黄金の顔』が公開されました。
一方で、万博の華といえる海外パビリオンをめぐっては、自前で建設する『タイプA』のパビリオンを希望する56カ国・地域のうち、建設業者が決定しているのは6カ国のみ。
手続きがもっとも進んでいる韓国でさえ、工事完了予定が2024年11月で、万博協会が想定する完了時期(2024年7月)を4カ月も超過することが報道されました。
夢洲は、橋とトンネルの2カ所からしか車両の乗り入れができず、工事が始まれば混雑し、通常よりも工事に時間がかかる可能性が指摘されています」(政治担当記者)
海外パビリオンの建設が進まないなか、複雑な仕組みの前売り券が発売されることに、SNSでは懐疑的な声が多くあがっている。
《前売り買わせるための手だろうが、行くのも面倒くさい、入るのはより面倒くさいではアカンのではないか》
《完成目処も経ってないのに見込みで売って大丈夫なんかねぇ?そもそも買うやついるのかしら?》
《集中しやすい土日祝しか選択肢のない人は敬遠するかもね。入場料高いし》
《入場は予約制か~期間パスを買ったとして、今日 時間出来たからちょっと行ってみようかってのが出来ないのかなぁ》
はたして、万博協会は1400万枚をさばききれるのだろうか。