動物の個体数は、短期開門前の2001年6月には1平方メートル当たり3759だったが、短期開門直後の02年6月は1万5545に急増。その後急減し、04年11月以降は短期開門前と同程度の約2千-4千で推移した。 調査では、短期開門後、海底堆積(たいせき)物が広範囲で細粒化したことも確認。佐藤正典鹿児島大教授(多様性生物学)は「小さい砂粒を好む生物が生息できる環境になり、産卵で急激に増えたのではないか」と推測する。
東名誉教授は「国は『干拓事業の影響は有明海まで及ばない』としてきたが、本当だろうか。中長期開門調査で、はっきりさせるべきだ」としている。 」=2010/11/26付 西日本新聞朝刊=
第9回 有明海・不知火海フォーラムinしまばら むったんの海を見つめなおそう! 2006 年7月29日(土) 11:00~17:00 島原市有明総合文化会館(グリーンウェーブ) 島原市 有明町大三東戊1382 0957-68-5800 資料代1000円(午前のみは無料) ...
ムツゴロウ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Boleophthalmus pectinirostris (Linnaeus,1758) | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Bluespotted Mud Hopper |
ムツゴロウ(鯥五郎、学名 Boleophthalmus pectinirostris )は、スズキ目・ハゼ科に属する魚の一種。潮が引いた干潟の上で生活する魚として知られ、有明海・八代海を含む東アジアに分布する。有明海沿岸ではムツ、ホンムツなどと呼ばれる。
同様に干潮時の干潟で活動するトビハゼ、トカゲハゼ、同じく干潟表面の珪藻を食べるタビラクチなどと共にオキスデルシス亜科に属する。英語ではこれらを総称し"Mudskipper"(マッドスキッパー)と呼ぶ。
特徴
成魚は全長15cm、最大で20cmに達する。同様に干潟上で見られるトビハゼの倍くらいの大きさになる。体色は褐色から暗緑色で、全身に白か青の斑点がある。両目は頭の一番高いところに突き出ていて、周囲を広く見渡せる。また、威嚇や求愛の時には二つの背鰭を大きく広げ、よく目立つ。
日本・朝鮮半島・中国・台湾に分布するが、日本での分布域は有明海と八代海に限られる。氷河期の対馬海峡が陸続きだった頃に東シナ海沿岸に大きな干潟ができ、その時にムツゴロウが大陸から移ってきたと考えられている(大陸系遺存種)。有明海・八代海の干潟は多良山系・阿蘇山などの火山灰に由来する細かい泥質干潟で、干潟の泥粒が粗いと体が傷つき弱ってしまう。
生態
軟泥干潟に1mほどの巣穴を掘って生活する。満潮時・夜間・敵に追われた時などは巣穴に隠れるが、昼間の干潮時には巣穴から這い出て活動する。干潟では胸びれで這ったり、全身で飛び跳ねて移動する。干潟の上で生活できるのは、皮膚と口の中に溜めた水で呼吸するためといわれる。陸上生活ができるとはいえ皮膚が乾くと生きることができず、時にゴロリと転がって体を濡らす行動がみられる。逃げる時はカエルのように素早く連続ジャンプするので、捕えるのは意外と難しい。
植物食性で、干潟の泥の表面に付着している珪藻などの底生藻類を食べる。口は大きく、上顎にはとがった歯が生えているが、下顎の歯はシャベル状で前方を向いている。口を地面に押し付け、頭を左右に振りながら下顎の歯で泥の表面に繁殖した藻類を泥と一緒に薄く削り取って食べる。
直径2mほどの縄張りを持ち、同種だけでなく同じ餌を食べるヤマトオサガニなども激しく攻撃して追い払う。反対に、肉食性のトビハゼとは餌が競合しないので攻撃しない。
1年のうちで最も活発に活動するのは初夏で、ムツゴロウ漁もこの時期に行われる。この時期にはオスがピョンピョンと跳ねて求愛したり、なわばり内に侵入した他のオスと背びれを立てて威嚇しあったり、猛獣のように激しく戦ったりする姿が見られる。メスは巣穴の横穴部分の天井に産卵し、オスが孵化するまで卵を守る。孵化した稚魚は巣穴から泳ぎだし、しばらく水中で遊泳生活を送るが、全長2cmほどになると海岸に定着し干潟生活を始める。
保全状態評価
- 絶滅危惧IB類(EN)(環境省レッドリスト) 干拓などによる干潟の減少に乱獲も重なり、個体数は減少している。環境省の汽水・淡水魚類レッドリストでは、1991年版で「希少種」、1999年版で「絶滅危惧II類(VU)」だったが、2007年版では「絶滅危惧IB類(EN)」となり、絶滅の危険が高まっていると評価されている。
利用
旬は晩春から初夏で、漁は引き潮の間に行われる。巣穴に竹筒などで作った罠を仕掛けて巣穴から出てきたところを捕獲する「タカッポ」や、巧みにムツゴロウをひっかける「むつかけ」などの伝統漁法で漁獲される。
肉は柔らかくて脂肪が多い。新鮮なうちに蒲焼にするのが一般的で、死ぬと味も落ちる。ムツゴロウの蒲焼は佐賀県の郷土料理の一つである。
陸上生活をすることから、水族館などでもよく飼育される。
近縁種
ムツゴロウ属 Boleophthalmus は、インド太平洋域の干潟に数種類が分布するが、日本では有明海と八代海にムツゴロウ1種だけが分布する。
- B. birdsongi Murdy,1989 - ニューギニアからオーストラリア北部
- B. boddarti (Pallas,1770) - インド太平洋熱帯域
- B. caeruleomaculatus McCulloch et Waite,1918 - ニューギニアからオーストラリア北部
- B. dussumieri Valenciennes,1837 - イラクからインド
- ムツゴロウ B. pectinirostris (Linnaeus,1758) - 東アジア
関連項目
- トビハゼ - 干潮時の干潟で活動するハゼ
- トカゲハゼ - 干潮時の干潟で活動するハゼ。日本では沖縄本島特産
- タビラクチ - 干潟の底生珪藻食性のハゼ。日本では有明海に多い
- ワラスボ - 日本では有明海特産のハゼ
- ハゼクチ - 日本では有明海特産のハゼ
- むっちゃん万十:ムツゴロウの形をした福岡県の菓子
- 畑正憲:愛称が「ムツゴロウ」。作家
参考文献
- Boleophthalmus pectinirostris - Froese, R. and D. Pauly. Editors. 2008.FishBase. World Wide Web electronic publication. www.fishbase.org, version(09/2008).
- 川那部浩哉・水野信彦・細谷和海編『山渓カラー名鑑 改訂版 日本の淡水魚』(ムツゴロウ解説 : 岩田明久)ISBN 4-635-09021-3
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