政府の新たな防衛計画の大綱(防衛大綱)案が9日、明らかになった。中国の海洋活動の活発化を受けて、鹿児島県から沖縄県に連なる南西諸島の防衛強化のため航空自衛隊と海上自衛隊の装備を増強。一方で、南西諸島防衛に予算を振り向けるため、陸上自衛隊の戦車は現大綱の約600両から約200両削減し、約400両とする。 大綱案は、中国の動向について、海・空軍を中心に軍事力の急速な近代化を進めていると指摘。東シナ海などでの活動活発化や、軍事力増強の不透明さなどを指摘し、「地域や国際社会の懸念事項」になっているとした。 また、自衛隊の部隊を日本全国に均等配分する「基盤的防衛力構想」という従来の方針を転換。有事などの際に自衛隊が機動的に対処できる「動的防衛力」という新たな考え方を打ち出した。 これを踏まえ、装備品の整備目標を示す防衛大綱案の「別表」に、老朽化したF4戦闘機の後継となる「新型戦闘機」の導入を明記。南西諸島防衛を念頭に、潜水艦は老朽艦の改修により退役時期を延ばし、現在の16隻から22隻に増強。また、北朝鮮の弾道ミサイル発射などに備え、現在4隻のイージス艦の数も護衛艦の改造で増やす。(2010/12/10-03:32)
一方で、南西諸島防衛に予算を振り向けるため、陸上自衛隊の戦車は現大綱の約600両から約200両削減し、約400両とすると発表した途端ロシア海軍は、日本に近い太平洋などでの海軍力を強化するため、フランスが開発した大型の強襲揚陸艦を導入することを決めました。日本としては、ロシアの手ごわい強かさに北方の守りも疎かには出来ないのでは有りませんか。フランスで開発された大型の「ミストラル級」強襲揚陸艦4隻の導入を決めたと伝えました。この艦船は、10機以上の攻撃用ヘリコプターや70台もの戦車や装甲車を一度に運ぶことができるものです。フランスで開発された大型の「ミストラル級」強襲揚陸艦4隻で戦車は280台運べ本当に今の極東情勢は油断出来ません。日本が、沖縄県沖尖閣諸島中国漁船の体当り事件の不適当な対応で、日本外交の足元を見られたロシアのメドベージェフ大統領の北方領土国後島の訪問でした。北方領土周辺と日本に近い太平洋側の海軍力を強化する為のフランスが開発した大型の強襲揚陸艦の導入したのではないでしょうか。旧東側のナンバーワンの大国ロシア、社会主義国の北朝鮮、中国はお互いに仲が良く、隙有らばと虎視眈々と狙い画策していて、日本も本当に油断出来ません。 元赤い北きっねと赤い狸、大きく膨れた中華饅頭の三国に西側の韓国と日本、台湾は掻き回され翻弄されている極東情勢では有りませんか。ロシアのメドベージェフ大統領は、12月24日にフランスのサルコジ大統領と電話で会談し、初めてNATO・北大西洋条約機構の加盟国フランスから技術貸与を受けて強襲揚陸艦をし導入すると言うソビエト社会主義人民共和国が崩壊したからこそ実現出来たことと思います。日本も航空母艦をアメリカから貸与して貰うか、フランスから技術貸与を受けて航空母艦を導入するかしないと中国海軍の大型空母の就役に対処出来ないのでは有りませんか。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミストラル級強襲揚陸艦 |
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|
艦級概観 |
建造期間 |
2003年 - 建造中 |
就役期間 |
2006年 - |
前級 |
フードル級揚陸艦 |
次級 |
最新 |
要目 |
艦種 |
強襲揚陸艦又は指揮艦・戦力投入艦[1] |
排水量 |
基準:16,500t |
満載:21,500t |
バラスト使用時:32,300t |
全長 |
199m |
全幅 |
32m |
吃水 |
6.3m |
機関 |
ディーゼル・エレクトリック方式 2軸推進 |
ディーゼルエンジン(20.8Mw)[1] |
4基 |
ポッド式推進器(14Mw) |
2基 |
バウスラスター(1.5Mw) |
1基 |
速力 |
最大18.8ノット |
航続距離 |
19,800Km(巡航15ノット) |
乗員 |
160人(医療要員40人、士官20人を含む) |
兵装 |
30mm機関砲 |
2基 |
12.7mm機銃 |
4基 |
ミストラルSAM連装発射機SIMBAD |
2基 |
FCS |
SENIT 8 |
搭載能力 |
搭載量 |
1,880t以下 |
搭載艇 |
小型揚陸艇(CTM、LCM) |
4隻 |
又は、LCACエアクッション揚陸艇 |
2隻 |
搭載機 |
NH90、SA330、AS532U2、 AS665等 |
16~ 35機[1] |
人員 |
短期間:900人 |
長期間:450人(1個大隊) |
車輌 |
ルクレール戦車 |
13輌 |
または装甲戦闘車両 |
60輌[1] |
航空機を搭載しない場合 |
230輌 |
言語 |
日本語 |
ミストラル級強襲揚陸艦 又は ミストラル級指揮・戦力投入艦[1] |
仏語 |
Bâtiment de Projection et de Commandement Type Mistral |
BPC type Mistral |
英語 |
Mistral class landing platform dock |
Mistral class command and force projection ship |
ミストラル級強襲揚陸艦(ミストラルきゅうきょうしゅうようりくかん Bâtiment de Projection et de Commandement Type Mistral、ミストラル級指揮・戦力投入艦、BPC type Mistral)は、フランス海軍の強襲揚陸艦である。強襲揚陸作戦や後方支援、災害援助や人道支援までも行なうための多目的母艦とされている。
フランスでの正式名称は「ミストラル級 指揮・戦力投入艦」とされているがNATOの艦種記号では従来同様に揚陸艦を意味する"L"ではじまる艦番号が付与されている[1]。
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特徴
2万tを越える大きな船体の本級は、強襲揚陸作戦においての中核的な指揮能力を保有しながら同時に、単艦でも強襲揚陸作戦を実施できるだけの回転翼機の保有と運用、地上戦闘用車輌の輸送、揚陸艇の保有と運用、陸戦部隊の輸送、医療といった複合的な機能を有している。
以下にその特徴的な機能や能力を示す[1]。
船体
船体はポーランド共和国グダンスク市のRemontowa造船所で建造。
- 船体形状
船体形状は近年の自動車運搬船の様に、水面上には前後左右が切り落とされた大きな箱状を成しており、乾舷は高い。
- 飛行甲板
全通型飛行甲板を備え、右舷前寄りに比較的小さな艦橋構造物が位置する。面積5,200m2の飛行甲板には6箇所の発着艦スポットが設けられ、艦内格納庫とは艦尾と右舷中央の2基のエレベーターで結ばれている。
- 推進システム
フランス海軍初の電気推進艦として電化に力が注がれている。 機関はディーゼル・エレクトリック推進方式を採用している。
ポッド式推進としたことで小回りの効く操艦が可能である。ただし背の高い船体によって風圧側面積が大きく、離着岸や操艦に及ぼす風の影響は大きいとされる。
搭載能力
1,800m2の格納庫内には、最大16機程度の中型・大型ヘリコプターが収容出来、NH90、SA330「ピューマ」、AS532 U2「クーガ」、AS665「タイガー」攻撃ヘリコプターの運用が想定されている。
艦後部のウェルドックには最大4艇のLCU(Landing Craft Utility、汎用揚陸艇)又は最大2艇のLCAC(Landing Craft Air Cushion、エアクッション揚陸艇)が搭載出来、艦尾開口部から収容・発進する。
2層で合計2,650m2の車輌甲板には、主力戦車のルクレールだけなら13輌、他の戦闘車輌で60輌程度の搭載能力があり、航空機を搭載しない場合には格納庫内にさらに230輌程度が搭載できる[1]。
指揮通信装置
指揮通信装置として最新の国産シラキースIII軍事衛星通信システムが採用されている。また、作戦指揮を支援するための850m2の指揮通信室の中に、フランス軍やNATO軍とネットワーク化された150台のワークステーションが設置可能なだけの席を設けている[1]。
医療設備
病院船としての機能が充実しており、2つの手術室と19床の常設ベッドを含む250m2の病院区画にはさらに50床のベッドの追加設置が可能であり、格納庫内にコンテナ化された医療モジュールを搭載すれば、さらに能力の拡張が行なえる[1]。
環境への配慮
軍艦ではあるが、商船としての規格下で建造され、マルポール条約に適合すべく海洋汚染防止に力が注がれている。
他の機能等
センサ
タレス社製MRR-3D-NG遠距離捜索Cバンド・レーダー:30回/分又は60回/分で回転し俯仰70度までのフェーズド・アレイによる電子スキャンを行なう。探知距離180km程度[1]。
個艦武装
歴史
本艦級は計画時には「Nouveaux Transports de Chalands de Débarquement」(NTCD)と呼ばれていた。 船体は、中央と後部をブレスト(Brest)で、前部3分の1はサンナゼール(Saint-Nazaire)で分割建造され、ブレストにおいて結合された[2]。
フランス海軍の新鋭の航空母艦型多目的母艦である本級は、2隻が建造された。2004年10月に1番艦の進水が行なわれ、2006年に1番艦「ミストラル」(Mistral L-9013)と2007年に2番艦「トネール」(Tonnere L-9014)がそれぞれ就役した。2番艦「トネール」の就役により、古くなったウラガン級揚陸艦は退役となる予定である。
2006年の夏、1番艦「ミストラル」は初めての活動として、イスラエルとレバノン・ヒズボラとの間の紛争時の民間人救出活動(l'opération Baliste)に従事した。ベイルートに入港し、フードル級揚陸艦「フードル」、「シロッコ」と共に在留フランス人を含む4,000名を艦内に収容保護してキプロス島まで移送した[1]。
2009年の9月には、ロシアのポポフキン国防次官が自国のラジオ番組に出演した際に「フランス製の強襲揚陸艦の導入を進める協議をフランス当局と行っている」と発言した。これによれば、ミストラル級の1隻を購入する他、ロシア国内で4隻を建造する計画も打診している、という。価格は一隻あたり7億3,800万ドルから8億8,600万ドル程度になると報道されている[3]。
ブレストで建造中のミストラル 船体をいくつかのブロックに分けた分割建造方式で建造されていることがよく解る |
就役直前のミストラル(2005年12月、ブレスト港) |
ブレスト近郊カマレにて公試を終えた L 9014 トネール(2006年1月25日) |
同型艦
艦番号 | 艦名 | 起工 | 進水 | 就役 |
L 9013 |
ミストラル(Mistral) |
2003年7月10日 |
2004年10月6日 |
2006年1月 |
L 9014 |
トネール(Tonnerre) |
2003年8月26日 |
2005年7月26日 |
2007年3月1日 |
L 9015 |
建造中 |
2009年 |
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2012年 |
L 9016 |
計画中 |
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画像
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機関室内のWartsila 16V32 ディーゼルエンジン |
艦尾方向より 上部上部の影になっている部分がエレベーター 下部がウェルドックのハッチ |
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出典多田智彦著 『欧州製の空母型多目的母艦』 軍事研究2008年10月号 (株)ジャパン・ミリタリー・レビュー 2008年10月発行 p55-57 ^ [1]2008年11月24日確認)