Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

Greatest Albums(その64)黒船&天晴/サディスティク・ミカバンド

2009-10-18 | 僕のGreatest Albums
僕の雑食性音楽的ルーツを考察するシリーズ第64弾。今回はサディスティック・ミカバンドを。

10月17日に加藤和彦氏の訃報が届いた。自殺の動機が何であれ、日本の音楽界を長きにわたって引っ張ってきた惜しい方を亡くした。思えば「帰ってきたヨッパライ」を父親のオープンリールのテープで初めて聴いたのが、フォーク・クルセイダーズとの出会いだった。社会人になった頃には職場の大きな先輩たちと飲みに行くと、カラオケで最後は「あの素晴らしい愛をもう一度」を歌っちゃうのを「?」と思いつつ眺めていた。映画「パッチギ」を観て、「イムジン河」に涙した。

加藤和彦氏の音楽歴の中で、真剣に聴いたのはサディスティック・ミカバンド。もちろん名盤「黒船」はすごい。当時のニッポンロック界でここまでやったという完成度と演奏技術の高さ。それは並ぶもののない傑作だった。


僕が最も好んで繰り返し聴いたミカバンドのアルバムは、桐島かれんをヴォーカルに迎えたアルバム「天晴」。


リアルタイムだったから最も聴いたアルバムとも言える。桐島かれんの声が好みだったのもあるかな。特に「ダシール・ハメット&ポップコーン」の色っぽいヴォーカルは、今でもたまらなく好き。自動車のCMで使われた「Boys & Girls」はよく口ずさんでいたなぁ。このアルバムは幸広色が強い気がする。特にお気に入りだった「賑やかな孤独」「薔薇はプラズマ」の2曲。

時代を超えて歌い継がれる「タイムマシンにおねがい」は自分のバンドでもやりたかった曲の一つ。いつか演奏したいなぁ・・・と思って実はバンドスコアを引き出しにしまってあるんだよね。

冥福をお祈りして今夜はベスト盤を聴いてみようと思います。



コメント (2)
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