■「誰にでも秘密がある/Everybody Has Secrets」(2004年・韓国)
監督=チャン・ヒョンス
主演=イ・ビョンホン チェ・ジウ チュ・サンミ キム・ヒジョン
世間の流れに逆らえず・・・結局観てしまった。ドラマ「美しき日々」でも共演のイ・ビョンホンとチェ・ジウ主演作。北朝鮮では、映画やドラマで三角関係を描くことは倫理に反するので御法度だそうだ。だが南の韓国では四角関係を描くこともオッケー!?なのか。お気軽に観られるセックス・コメディに仕上がっている。でもこのセックス・コメディは、ウディ・アレン映画のようにお上品ではない。かなり下品な方だ。
三姉妹が一人の男性に夢中になるお話だが、この場面の裏で実はこんなことが・・・と凝った作り。でも観ているうちにどっか興ざめしている自分がいる。多分みんながオーバーアクトなものだから観ていて「ようやるわ」と感じずにいられないからだ。泣かせたら天下一品のチェ・ジウ姫が子供みたいにわんわん泣く姿にしても、長女がセックスに喜びを見いだす場面にしても、もっとうまくみせる演出はないもんか。
この映画はケイト・ハドソン主演の日本未公開作「About Adam」の翻案作品。これは是非オリジナルを観たい。それにしても、この映画はイ・ビョンホンファンの為のもの。うちの嫁サンが一生懸命に見ていた「美しき日々」ではニコリともしない役だったが、ここでは終始ニコニコ。そりゃぁ、三人もの美女に囲まれる役なんだもの。我らがチェ・ジウ姫は冴えない次女の役だけど、コメディエンヌとして今までにない面をみせてくれた。「僕の彼女を紹介します」で自殺しようとするチョン・ジヒョンを止めるガキが三姉妹の弟役で出演。彼までもがビョンホンの魅力に負けそうになる場面が面白かった。