■「機動戦士Zガンダム 星を継ぐもの」(2005年・日本)
監督=富野由悠季
声の出演=池田秀一 飛田展男 古谷徹 鈴置洋孝
初日に同僚のガンダム好きたちと劇場へ。TVシリーズはそれほど見ていないので、その分だけ真剣に見ることができた気がする。「ミリオンダラー・ベイビー」や「オペレッタ狸御殿」と同日公開だったので、そんなに客はいないだろうと思った僕らが甘かった。ちょっと年齢層高め、男性客中心の場内、いかにも思い入れがありそうな会話が劇場のあちこちから聞こえてくる。あぁ、こういうのはやはり同じ思いの人と一緒に見たい。同僚引き連れて行って大正解だったね。
TVシリーズの再編集だから物語をうまく運ばねばならない。カミーユはいきなり捕らえられている、そこへMk-llがいきなり降ってくる、問答無用の導入部。後から説明らしき場面は挿入されますが、強引だなぁという印象。しかしそこから先は、急な展開ではありながらもうまい具合にストーリーを端折っているのでそれなりに予備知識があれば着いていけます。Z(ゼータ)そのものをよく知らなくてもファーストシリーズの知識があれば大丈夫かな。
もちろんMSのドンパチも力が入って面白い。ジャブロー攻略のために大気圏突入する場面の緊迫感!。改めて百式の勇姿に惚れ直す。でもこの頃のガンダムの面白さはやはり人間ドラマなのね。最近の「SEED」はバトルシーンがやたらと多い印象を受ける。ファースト世代だけにそう思えるのだろうけど。今回は三部作の最初だけにまずは物語の舞台と人間関係を紹介することに重点が置かれている。だからシャアとアムロの再会というファースト世代にはたまらない場面でエンディングを迎えるというのが実に憎い。10月公開の第2弾が「恋人たち」と題されているから人間模様がグッと深まってくるのかな。Gacktの主題歌は思いの外かっこよかった。次回もガンダム好きたちと見に行こう!。
(2005年筆)
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