Some Like It Hot

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キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

ザナドゥ - 80's Movie Hits! -

2013-07-27 | 80's Movie Hits !

- 80's Movie Hits! - 目次はこちら

■Xanadu/Electric Light Orchestra & Olivia Newton-John
from「ザナドゥ/Xanadu」(1980年・アメリカ)

監督=ロバート・グリーンウッド
主演=オリビア・ニュートン・ジョン マイケル・ベック ジーン・ケリー

 2000年のシドニー五輪開会式出演、2003年の来日公演が話題となったオリビア・ニュートン・ジョン。若い世代には誰?って存在かもしれないが、70~80年代に大活躍した洋楽アイドルとして絶大な人気があったのだゾ。初期はカントリー系のヒットが多かった。 Take Me Home Country Road はオリビアの歌で初めて聴いたという方も多いと思うのだ。70年代の代表曲は、何と言っても75年の全米No.1 Have You Ever Been Mellow(そよ風の誘惑)。CFにもしばしば使われ、世代を越えて愛されている名曲だ。I Honestly Love You(愛の告白) も胸に迫るバラード。後に尾崎亜美が”失恋の痛手を癒す歌”としてオリビアのことを歌うことになるが、それはまさにこの頃のイメージだろう。その清純派がレオタード姿で歌った81年の Physical (全米10週連続1位)は、セクシーな歌詞(放送禁止にも!)も手伝って話題をさらったものだ。

 さて「ザナドゥ」は、78年の「グリース」の大ヒットに続け!と製作されたロック・ミュージカル映画。ちなみに製作は「マトリックス」のジョエル・シルバーであった。”音楽の殿堂”を作り成功させようとする青年(マイケル・ベック)をめぐる物語で、オリビアは壁画から現れた妖精という役どころだ。特筆すべきは往年のミュージカル・スタア、ジーン・ケリーが出演していること。残念ながら遺作となってしまったが、老いてなお華麗なタップと歌を披露してくれる。そしてオリビアはこの映画に出演していたダンサー、マット・ラッタンジーとこの後結婚することになる。

 サントラはジャフ・リン率いるELOと、ジョン・ファーラーがプロデュース。レコードはELOサイドとONJサイドに分かれていた。サントラはポップスのお手本のような充実ぶり。タイトルソング Xanadu は全米8位・全英1位を記録したスケールの大きなポップナンバーで、オリビアのファルセットが印象的。ジェフ・リンはオリビアのファルセットが使いたくて、わざと高音を多用したメロディを書いたという。同じくシングルカットされた Magic は全米1位を獲得。どこかミステリアスなメロディが実にかっこいい。僕はELOサイドの All Over The World がお気に入り。言っておきたい。これは、映画を観ない方が純粋に音楽を楽しめるかも(笑)。ラジー賞大量ノミネート+監督賞受賞という記録が物語る通り映画としては失敗作。”音楽の殿堂”と聞こえはよいのだが、要はトホホなローラーディスコ。ジャズオーケストラとロックバンドの共演も無理があるし、ジーン・ケリーがKISSみたいな化粧の若人たちとローラースケートする場面なんざぁ、何が見せたいんだか・・・(泣)。

Olivia Newton John & ELO - Xanadu


※Olivia Newton-John関連の曲が流れる主な映画
1975年・「ジョーズ」 = I Honestly Love You
1978年・「グリース」 = You're The One That I Want Hopelessly Devoted To You 他
1980年・「ザナドゥ」 = Xanadu Magic 他
1983年・「セカンド・チャンス」 = Twist Of Fate Take A Chance 他
1995年・「耳をすませば」 = Take Me Home Country Road
1997年・「フェイス/オフ」 = Over The Rainbow
2001年・「ウェディング・プランナー」 = I Honestly Love You




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