年齢を重ねると、どうしてメロデイを遅らせ気味に歌ってしまうのだろう。シャンソンではそう言う歌い方をよく聴くけども、聴き慣れたメロディを崩されると、曲によっては気持ちが乗らない。
例えばうちの親父殿が五輪真弓の「恋人よ」を歌うとき。オリジナルは2拍目のウラから歌い出す(_=8分休符、_=16分休符)
♪__|_かれ|はちる〜|_ゆう|ぐれは〜|
だが、親父殿は3拍目の途中から歌い出す。まるで語りだ。
♪__|__|_かれはちる|__|_ゆうぐれは|〜_|
越路吹雪でもエディット・ピアフでも、ここまで遅らせない。でもこれって、円熟した歌手の方々でも良くやること。
一方で歌い始めの音をやや低い音から上げて歌う、いわゆる"しゃくり"。カラオケでは加点の材料でもあるが、これが多くなると"ネチッこい"歌いまわしになる。配偶者アミダラMに、「お前の歌はネチい。」とよく批判される。彼女は森川美穂のパーンと通った歌い方が理想だと思ってる人のなので仕方ない。でも、最近そのネチい歌い方が妙に心地よかったりする。最近僕がイエモンをカラオケで歌いたがるのは、そのネチッこさが気持ちよいからだ。特に「BURN」。
さて、本日の家事BGMは、JUJUのカバーアルバム「スナックJUJU 夜のRequest」。何より選曲がいい。だって「六本木心中」から始まって「夏をあきらめて」、ラストの来生たかおまで、僕がカラオケで時々無性に歌いたくなる楽曲が多数入っているんだもん(僕はアニソンばかり歌ってるという誤解があるかもしれませんが・笑)。JUJUの歌い方って、普段の曲ではそれほどネチッこくないのだが、スナックで歌うというコンセプトアルバムだけに粘度が5割増。
「ロンリーチャップリン」に至っては、文字で表現するなら、
まぁどぉべぇにぃもぉーたれぇたぁ、あーなぁたぁのかぁおっ♪
…と楽譜にしづらそうな歌いまわし。いやいや、でもなんか心地よいんです。デュエットしてる鈴木雅之までもオリジナルより歌い方がクドい。
さて、「シルエットロマンス」をバックに洗い物を片付けるとするかいww。あー、カラオケ行きたい。