Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3

2020-07-07 | 映画(は行)






◾️「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3/Back To The Future Part3」(1990年・アメリカ)




監督=ロバート・ゼメキス


主演=マイケル・J・フォックス クリストファー・ロイド メアリー・スティーン・バージェン リー・トンプソン トーマス・F・ウィルソン 




前作のラストで稲妻に打たれて1885年に飛ばされてしまったドク。マーティは彼を1985年に連れて帰るべく、彼を追って西部開拓時代へ。しかしことは簡単ではなく、マーティはビフの先祖に決闘を申し込まれ、ドクには突然のラブロマンスが。生きるか死ぬかの時代、さらに科学技術もまだ未発達だけに、形勢が二転三転するハラハラドキドキは「PART2」以上だ。




「PART3」が面白いのは、複数の要素が見事に絡み合うこと。追いつ追われつのサスペンス映画はそんじょそこらにあるけれど、それは単なる追いかけっこにすぎない。未来に戻ることができるのか、追いかけてきたクララを救うことができるのか、二人の愛の行方はどうなるのか、これらがわずか数分間のクライマックスに見事に絡み合っている。だから他の映画よりもワクワクする。仮に、追ってきたのがビフ(の先祖)でそれを振り切って未来へ戻りましたとさ、というただの追いかけっこだったらこのシリーズはこんなに愛されただろうか。




ロバート・ゼメキス監督は西部劇を撮ってみたかったらしい。だからこの映画のトリビアを知れば知るほど、ここに映画愛が詰め込まれていることを思い知る。セルジオ・レオーネ監督と同じカメラワークで撮った場面や、往年の西部劇俳優を酒場のシーンに登場させているとか知ると、今さらながらそのルーツとなった映画たちを追いかけたくもなる。




そもそも僕は「スターウォーズ」にジョージ・ルーカスが込めた過去の映画への愛とその面白さを知り尽くしたい!と思って、こんな映画ファンになっちまった人間だ。もし似たような気持ちをこの「BTTF」で感じた若い子が少しでもいてくれたら、映画の未来はきっと明るい。白紙の未来を切り開いてくれるだろう。1作目、2作目で描かれたカルチャーや音楽に興味をもつのもいい。でも手始めは「荒野の用心棒」かな(笑)





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする