◼️「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト/Pirates Of The Caribbean:Dead Man's Chest」(2006年・アメリカ)
監督=ゴア・ヴァーヴァンスキー
主演=ジョニー・デップ オーランド・ブルーム キーラ・ナイトレイ ビル・ナイ
世間が騒ぐ気持ちはわからんでもないのだけれど、第1作がどうしても好きになれない…と、ある飲み会で発言した。僕がキーラ・ナイトレイ好きと知っている女友達が、
👩🏻「素直じゃないなぁ。キーラ好きなら観たら。悪くないよぉ」
と言うので金曜ロードショーを録画して再びジャック・スパロウに挑むの巻。
なんかねー、分かりやすさがモットーのハリウッド大作のくせに、話が首尾一貫してない。コンパスがないと彼女が救えない!ジャック、コンパスがいるんだ。じゃあオレが探しているカギの謎を解かなきゃな。お歯黒女のところに行こう。そしてタコ野郎と対面、死んだ親父とも対面。鍵をタコ野郎から手に入れる。箱を探さなきゃ。中身は××だ。次から次へと求める対象が変わり続ける。コンパスはお前の探しているものを示す。いえいえ、僕らからしたらずーっと対象が変わり続けてるんですけど。そんで結局何がいるんだよ。
本筋がそんな感じでフラフラしてる間に、派手なアクションや見せ場が目の前を通り過ぎて行く。その場その場の楽しさはアイディア満載だし、面白さも認めるけれど、映画半ばで何のためのこの冒険だっけ?と思い始めた。ハリウッド映画がわからんと首をかしげる僕はどこかおかしいのだろうか。続編ありきのクライマックスで、さらにごまかされたような気持ちになる。
オーランド君もキーラたんも熱演。タコ野郎のマスク被ったビル・ナイ先生や、フジツボだらけのステラン・スカルスガルドら名優が、顔も出せないこんな役で脇を固めてくれている。お歯黒ナオミ・ハリスは、「007」のマネーペニー級に名サポート。確かに役者は揃ってる。ステランお父ちゃんは泣かせどころだけど、大タコ以外に何が心に残っただろか。
ジョニー・デップは好きな役者なのに、ジャック・スパロウが出てくるとイライラする。クライマックス、颯爽と船に戻ってくるけどその心情はくみ取れない。ご都合主義?。もしかしたら、話を引っかき回すジャックがいない方が、この映画は話がスッキリするのかな。
これも乗り掛かった(海賊)船なので、第3作もお付き合いします。