■「フラッシュダンス/Flashdance」(1983年・アメリカ)
監督=エイドリアン・ライン
主演=ジェニファー・ビールス マイケル・ヌーリー
80年代は数々の映画主題歌がヒットチャートを席巻した。その中でも80年代を代表するサントラといえばやはり「フラッシュダンス」。僕が最も夢中になったのも、やはりこれかな。高校時代、映画熱も高まり、音楽に対する興味もどんどん膨らんでいた時期。そんなときにこの映画に出会えたのは本当に幸運だったと思う。新人ジェニファー・ビールスに過剰に演技をさせまいと、エイドリアン・ライン監督は短いカットをつないで画面を構成した。それは実にテンポのよいものとなり、MTVを見ているかのような気にさせる。そして、それらのシーンを飾った楽曲は実に魅力的なものだった。音楽は80年代の映画音楽を数多く手がけたジョルジオ・モロダーが担当(プロデュースにはフィル・ラモーンも参加)。
名門バレエスクールへの入学、女性としての幸せをつかむことを成し遂げる主人公。「ロッキー」のようなアメリカンドリームをつかんだ映画、とは言えない。この映画を観ていて僕らがスカッとするのは、音楽の楽しさだけでなく主人公がささやかな成功を収めるラストにある。溶接工として健気に生きる女の子が、名門バレエ団のお堅い人々に自分の才能を認めさせる場面。”ワーキングクラスの復讐”とも言うべきこのラストの感動が、僕らに夢を与えてくれるのだ。そして、エイドリアン・ライン監督は、この映画以後も快進撃が続く。ジェニファー・ビールスはその後目立った活躍はなくなってくる。しかし、「フラッシュダンス」での彼女の輝きは、今でも僕らの胸を熱くしてくれるんだ。
ブームタウンラッツのボブ・ゲルドフが出演をオファーされていたり、「ザ・フライ」のデビッド・クローネンバーグ監督にオファーがいったこともあるそうな。また、主演女優の最終選考にはデミ・ムーアの名もあったらしい。またアレックス役のオーディションには、「ダーティ・ダンシング」のジェニファー・グレイも参加していた。もし実現していたらどんな映画になっていたやら。
フォロアーにも大きな影響を与えたこの映画。「チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル」や「シュレック2」など数々のパロディもある。これもヒット作故のこと。また、ジェニファー・ロペスがこの映画の熱烈なファンで、♪I'm GladのPVは「フラッシュダンス」の見事なパロディとなっている。映画会社はこのPVを見てリメイクを検討した?とも伝えられている。
写真はジェニファー・ロペス♪I'm Gradのジャケット。そっくりでしょ?。
また、失業した男たちが再起を賭けてストリップをやる傑作コメディ「フルモンティ」の中で、このダンスをやるゼ!と皆がビデオで観るのが、「フラッシュダンス」。金属加工で有名な都市シェフィールドが舞台だけに、「(ジェニファー・ビールスの)あの溶接のやり方おかしいゾ」なんて台詞が出てきて実に楽しかった。「フルモンティ」のサントラにもアイリーン・キャラの主題歌が収録されている。
さて、それでは「フラッシュダンス」の本編で流れた順に楽曲解説。
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1. Flashdance~What A Feeling/Irene Cara
主人公アレックスが自転車に乗って溶接工として働く工場へと向かうオープニング。夢に向かって頑張っているヒロインが、夜明けの町を走るタイトルバックに主題歌が流れる。この主題歌 ♪Flashdance ~ What A Feeling を歌うのはアイリーン・キャラ。この曲は、ビルボードで6週に渡り1位を獲得し、彼女の代表作となった。音楽を聴くこと、リズムに体をまかせることの喜びが、この曲から溢れてくる。そんな躍動感が多くの人の心をも踊らせた。作曲はもちろんモロダー、作詞はアイリーン・キャラとモロダー一家のドラマー、キース・フォーシーが手がけている。アイリーン・キャラはレコーディングに向かう車の中で、この曲の詞を書いたとか。
この曲にあわせて主人公が臨むクライマックスのオーディションシーンは、何度みても快感だ。お堅いバレエ学校の先生方が足でリズムを刻む姿に、やったゼ!と思った人は多かったことだろう。日本では麻倉未稀がカヴァーして大映ドラマ「スチュワーデス物語」の主題歌として使われた。
ブロンクス生まれで、映画の当時は24歳。しかし既にショウビズ界では15年のキャリアを持っていた。父も兄もミュージシャンである音楽一家に育った彼女は、5歳でピアノを弾いていた。ダンス、歌に幼い頃からレッスンを受けていた。8歳でブロードウェイの舞台を踏み、10歳でサミー・デイビス・ジュニアやルイ・アームストロング、スティービー・ワンダーらの舞台に歌手として出演もした。TV「刑事コジャック」にも出演していた。映画には15歳でデビュー。80年の「フェーム」では主演、主題歌も歌い、オスカーを獲得した。
2. He's A Dream/Shandi
映画が始まって間もなく、舞台は主人公アレックスが踊る酒場へ。昼間は溶接工として働き、夜はダンサーとして舞台に立つ。ギターのリフにささやくような女性のヴォーカルが重なる音楽。舞台では椅子を相手にシルエットが踊る。そして水を浴びたダンサーは、それまでとは違ってダンスも歌も激しく・・・。強く印象に残るこの場面、これでヒロインにイカれてしまったのは、客席で水を浴びた人々や社長さんだけじゃなかった。
♪He's A Dream を歌うシャンディは、マイアミ出身の女性シンガー。CDのライナーによると、彼女はプロデューサーであるマイク・チャップマンの秘蔵っ子。80年にアルバム「Shandi」を発表している。♪He's A Dreamで聴く彼女の歌声は、パンチも効いていながら、一方で実にセクシー。他の曲を聴いたことがないのが残念だ。日本向けにCFソングを歌ったこともあるとか。マイク・チャップマンと言えば、スージー・クアトロやブロンディ、ザ・ナックのプロデューサーとして知られている。パット・ベネターのファーストアルバムもこの人のプロデュースだった。IMDbで検索したら「美少女戦士セーラームーン」TVシリーズのアメリカ版サントラに、彼女の名前を発見(ちなみにこのサントラ、ジェニファー・ラブ・ヒューイットの名前もクレジットされていた)。
3. Maniac/Michael Sembello
アレックスが部屋でダンスの練習をする場面。カーリーヘアから汗を飛び散らせて踊る彼女のバックに流れるのが、この映画もう一つのメガヒットとなった ♪Maniac だ。この曲を聴くと、あの場面の躍動感を思い出す人も多いのでは。♪Flashdance に続き、全米No.1を獲得した。センベロ本人は、この曲がホラー映画で使われることを想定していたらしいが、プロデューサーのフィル・ラモーンに気に入られ「フラッシュダンス」サントラ収録となった。現在も新作をリリースしており、2003年のセンベロのアルバム「The Lost Years」には、♪Maniac のニュー・ヴァージョンも収められている。
他にビッグヒットに恵まれなかったため、80年代一発屋の代名詞のように言われもするが、セッションギタリストとして数多くのアーティストの作品に参加したり、ソングライターとしても手腕を発揮する才人だ。17歳でスティービー・ワンダーのバンドにギタリストとして参加し、以後ドナ・サマーやジョージ・デューク、デビッド・サンボーンなどの作品にも参加している。特にソングライターとしてスティービー・ワンダーと共作したアルバムはグラミー賞も獲得している。ソロ作品は、AOR好きな音楽ファンに今も愛されている。再評価が望まれるミュージシャンだ。久保田利伸とは、98年のプロジェクトを通じて共演している。
4. I Love Rock N' Roll/Joan Jett & The Blackhearts
アレックスがダンサー仲間とジムに行く場面。「彼から電話がないの!」と泣きそうな顔のシンシア・ローズ。彼女を励ましながらエクササイズに励む。そのバックに流れるハードなギターのリフ。それがジョーン・ジェット&ブラックハーツの ♪I Love Rock N' Roll。サントラには未収録だが、印象に残る使われ方だ。
ジョーン・ジェットは元ランナウェイズ。ランナウェイズは、70年代のガールズ・ロックバンドで、ジョーン・ジェットは、そのヴォーカル兼ギターを担当していた。ランナウェイズ解散後、81年に自身のバンド、ザ・ブラックハーツを率いてソロデビュー。そして82年に、この ♪I Love Rock N' Roll が全米No.1の大ヒットとなるのだ。87年には映画「愛と栄光への日々」で、マイケル・J・フォックスの姉役で出演した。80年代は他にもヒット曲を放っている。最近はブロードウェイの舞台で、あの「ロッキー・ホラー・ショー」に出演。また、女性に対する暴力終結のための活動も行っている。
5. It's Just Begun/Jimmy Castor Bunch
ジムの帰りにアレックスは、ストリートダンスをする人々を眺める。ブレイクダンスをする二人組ダンサー、傘を片手にムーンウォークを見せる男性、そして背中でスピンする男性。ラストのオーディション場面で背中スピンをみせるアレックスだが、この場面はその伏線とも言える。彼女はストリートダンスからもヒントを得て彼女だけのダンスを編み出すことになるのだ。
「フラッシュダンス」はダンスの様々な分野に理解を示す映画だ。この場面はストリートダンスやヒップホップが世界で広まるきっかけになったとも言われる。ダンスを披露するのはロックスティデイクルー。わずか数分ではあるのだが、影響を受けた人は少なくない。その場面に流れているのが、70年代のファンクナンバー、ジミー・キャスター・バンチの ♪It's Just Begun。ヒップホップダンスには定番とも言える楽曲。こちらもサントラ未収録曲。
6. Manhunt/Karen Kamon
アレックスが踊る店のコック、リッチーはコメディアン志望。久々に店のステージに上る彼はビビっている。客にののしられるが、開き直って放った言葉が大ウケとなり、彼は上機嫌でステージを後にする。彼が紹介して次にステージに現れるのが、シンシア・ローズ扮するティナ。彼女がパワフルに踊るこのナンバーが、カレン・カモンが歌う♪Manhunt だ。カレン・カモンは日系アメリカ人のシンガー。この映画の音楽プロデューサー、フィル・ラモーン夫人でもある。夫のプロデュースで2枚のアルバムを発表しているそうだ。
ジェニファー・ビールスのダンスシーンはほとんどが吹き替え(一部男性も踊っている)なのだが、シンシア・ローズのダンスは本物の迫力。それもそのはず、シンシア・ローズはそもそもがダンサー。TOTOの名曲「ロザーナ」のPVで踊っているのは他ならぬ彼女。出演した映画には「ダーティ・ダンシング」や「ステイン・アライブ」などダンス映画が並ぶ。ダンスだけでない。彼女は、80年代に ♪Obsession などのヒットを放った男女ツインヴォーカルのバンド、アニモーションのヴォーカルでもあった。彼女は、後にリチャード・マークスの妻となる。ちなみに、リチャード・マークスのヒット曲 ♪Right Here Waiting は、シンシアへのラブレターに曲をつけたものなんだとか。
7. Love Theme From Flashdance / Helen St. John
店を出たアレックスとリッチーは、ジョニー・Cに絡まれる。そこに若き社長ニックが現れる。会話からするとジョニー・Cとは旧知?。「送るよ」というニックに、アレックスは「自転車で帰るから大丈夫」という。ニックは黙って車で後を追い、ヘッドライトで照らす。無言のやさしさを感じる場面だ。
そのバックに静かに流れたピアノのアルペジオが印象的なインストロメンタル。この映画の愛のテーマである。ピアノを奏でるのは、イタリア出身の女性ピアニスト、ヘレン・セント・ジョン。ジョルジオ・モロダーがこの時期プロデュースを担当していたアーティストで、ソロ・アルバムも発表している。1984年のアルバム「Take My Passion」には、♪Love Theme From Flashdance だけでなく、ジョルジオ・モロダーが音楽を手がけた「スーパーマンlll 電子の要塞」の愛のテーマも収録している。モロダー一家の、ハロルド・フォルターマイヤーやキース・フォーシーも参加したアルバムとなっている。
8. Imagination ♪Gloria/Laura Branigan
主人公アレックスの友人ジーニーがフィギュアスケートの試合に臨む場面。彼女が選曲したのがローラ・ブラニガンの代表曲 ♪Gloria だった。79年のイタリアのヒット曲をカバーしたもので、82年の年末から翌年にかけて全米2位の大ヒットとなり、グラミー賞の候補にもなった。既成曲であり「フラッシュダンス」のサントラには未収録であるが、パンチの効いた曲調から強い印象が残る。思えばローラ・ブラニガンは選曲センスがいいアーティストだった。特にヨーロッパの作家陣による美しいメロディを持つ曲を、アメリカ人向けに(=万人向け)にアレンジすることを得意としていた。また彼女の初期のヒット曲 ♪Solitaire もフランスの作家による曲だが、英作詞は今や「アルマゲドン」のあの曲やらで有名なダイアン・ウォーレン。ウォーレンにとっては初のヒット曲となった。
またローラ・ブラニガンの持ち歌には後に他のアーティストによってカバーされたものも多い。例えば ♪I Found Someone はシェールがカバーしているし、セリーヌ・ディオンのカバーが有名な ♪Power Of Love (オリジナルはジェニファー・ラッシュ)もいち早く歌っている。
「フラッシュダンス」で使われたもう1曲 ♪Imagination も松田聖子がカバーしている。アレックスが白塗りの顔で踊るダンスシーン、そしてエンドクレジットで♪What A Feeling と ♪Maniac に挟まれて流れる。プロデュースはフィル・ラモーン。使われているダンスシーンがほとんどMTV状態なので余計に印象に残る。この曲の作詞は ♪Maniac のマイケル・センベロ。ローラ・ブラニガンは他にも ♪Self Control (PVが忘れられない) ♪Lucky One (東京音楽祭の勇姿を思い出す人もいるかな) などのヒットがある。90年代にはミュージカルでも活躍したそうだ。80年代初めには「白バイ野郎ジョン&パンチ」にもゲスト出演したこともあるとか。惜しくも2004年8月脳動脈瘤のため永眠。
9. Lady, Lady, Lady / Joe Esposito
ジーニーのスケートの試合があった夜。アレックスとニックは結ばれる。アルバムジャケットにも使われた、ぶかぶかのTシャツ姿になったアレックス。ブラジャーを外す場面にはドキドキしたよねぇ!(笑)。「目を閉じると音楽が見える」って名台詞が出てくるのもこの場面。一夜明けて、ニックは職場に遅刻。二人が一緒に過ごす場面のバックに、ジョー・エスポジトが歌う ♪Lady, Lady, Lady が流れる。哀愁が漂い、心に染みるバラード。このサントラで僕が特に好きな曲でもある。アレックスはニックに心を開き、自分の不安な気持ちを打ち明ける。この場面のジェニファー・ビールス、ものすごくいい表情をしている。
ジョー・エスポジトは、ロサンゼルスのセッション・シンガーで、70年代にはブルックリン・ドリームスという男性3人のコーラスグループに在籍し活躍した。このグループには、ドナ・サマーの夫ブルース・スダノも在籍していた。ドナ・サマーと共演した ♪Heaven Knows は全米4位のヒットを記録。他にもブレンダ・ラッセルとデュエットした ♪Piano In The Dark などデュエット曲が多い。
10. Romeo / Donna Summer
「ロスに行ってビッグになるゼ」と言って旅立ったはずのチャーリーが、ワニの着ぐるみを着て店に帰って来る場面。店のおデブな主人がうさぎの着ぐるみを着て踊っている。どうやら店は仮装パーティのようだ。アレックスはピエロの扮装。嬉しい再会も、チャーリーは愛するジーニーがジョニー・Cと寄り添って店を出るところを目の当たりにする・・・。そのパーティ場面で流れるのが、ドナ・サマーの♪Romeo。
ドナ・サマーは70年代ディスコミュージックの歌姫としてヒットを連発したお方。19歳でアメリカからヨーロッパへ渡り、ミュージカル出演など音楽活動を始める。衝撃のデビューとなった、ジョルジオ・モロダープロデュースによる ♪Love To Love You Baby(愛の誘惑) 。17分に及ぶロングヴァージョンも発表された。エロティックなその歌声に世界は圧倒される。78年の♪MacArthur Parkが全米No.1となる。僕がドナ・サマーの名を知ることになるのは、この頃。地方局ラジオの洋楽番組で流れた数々のヒット曲に憧れたもんです。大人はこんな音楽で踊っているんだ・・・ってね。79年の ♪Hot Stuff や ♪Bad Girl がお気に入り。バーブラ・ストライサンドとデュエットした ♪No More Tears (Enough Is Enough) は見事な構成と迫力あるヴォーカルで今でもよく聴く曲。
80年代はクインシー・ジョーンズやハロルド・フォルターマイヤーらをプロデューサーに迎えてヒット曲を生んだ。「フラッシュダンス」で使われた ♪Romeo は、当時未発表曲ということで話題になった。シンセの軽いサウンドにサックスがフィーチャーされたダンスチューン。81年にリリースされる予定だったが、移籍によるトラブルからお蔵入りとなり、96年になってリリースされたアルバム「I'm A Rainbow」に収められている。ジョルジオ・モロダーのプロデュース作としては最後のアルバムだった。しかし97年に ♪Carry On でコンビ復活。名義もドナ・サマー&ジョルジオ・モロダーだった。
11. Seduce Me Tonight (甘い誘惑) / Cycle V
ジーニーがジョニーCの店でストリップをやっていることを知ったアレックスは、単身店に乗り込みジーニーを連れ帰る。「何でお節介をやくの!」と叫ぶジーニーに、アレックスは「友達だから。」と答える。その場面で、店で流れていたロックナンバーが ♪Seduce Me Tonight(甘い誘惑)。これを演奏するCycle Vは、このサントラの為に企画されたプロジェクト。メンバーはリッチー・ズィトー、キース・フォーシー、シルヴェスター・レヴェイとジョルジオ・モロダーという、当時売れっ子プロデューサー/ミュージシャンに、ヴォーカルのフランク・ディミノを加えた5人組だ。作詞はキース、作曲はモロダー。エレポップばかりではなく、こんなロックンロールテイストの曲もかけるのね。「メトロポリス」のサントラにも1曲同名義の曲がみられる。
12. I'll Be Here Where The Heart Is / Kim Carnes
オーディションの書類選考に合格したアレックスだが、ニックが知人に手をまわしていたことを知り投げやりになってしまう。彼女の唯一の理解者だったハンナの死を知り、古びたバレエシューズを手に決意を固めるのだ。その重要な場面に流れるのが、キム・カーンズの未発表曲だった♪I'll Be Here Where The Heart Is。ハスキーな歌声は、物思いにふける主人公の切ない気持ちを表現しているかのようだ。
キム・カーンズはそもそもフォークやカントリーで歌ってきたシンガーであった。60年代後半から、 ♪Green, Green などで知られるニュー・クリスティ・ミンストレルズに参加。このグループには、ケニー・ロジャースやバーズのジーン・クラークも在籍していた。映画「バニシング・ポイント」の主題歌で注目され、1972年にソロ・デビューを果たす。以後フォーク系の自作曲を地道に歌い続けていた。81年にジャッキー・デシャンンのカヴァーである、言わずと知れた ♪Bette Davis Eyes(ベティ・デイビスの瞳) が空前の大ヒット。全米9週No.1を記録し、その年のグラミー賞ではレコード・オブ・ザ・イヤー、ソング・オズ・ザ・イヤーを獲得した。80年代のヒット曲としては。ケニー・ロジャース、ジェームズ・イングラムと共演した ♪What About Me (リチャード・マークスの曲だったりする)が僕は一番好きだったなぁ。
Flashdance - Official® Trailer [HD]