たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

脳トレのつもりでひねる五七五 2018年7月

2021年05月27日 09時37分03秒 | 川柳・俳句・五七五

数年前まで まるで興味も関心もなかった川柳。ユーモアセンスゼロ、頭カチカチ、川柳とは程遠い存在の爺さんが ひょんなきっかけで 「面白そう?・・」等と思い込んでしまい、「川柳とは?」も 分からないまま、単なる五七五言葉並べ遊びを続けてきた。
3年前頃には 相互ブログフォロワー登録している方からのお声掛け、お誘いを受けて 恥も外聞もなく 拙句、駄句を ある「川柳教室」に投句してしまうことにもなっているが、結果、何も分からなかった川柳の世界を ちょこっとでも覗かせていただき、多くのことを教わってきたような気がしている。
ただ 所詮 川柳の才能無しの爺さん。
スタンスは お題に対して 締め切り日までに 錆びついた老脳をギシギシ動かし、言葉を捻り出し 五七五に編むという過程が、ある種脳トレになっているに違いない、ボケ防止に多少役立つかも知れないという期待感から 続けていることだと思っている。出来不出来に関わらず、四苦八苦して?生んだ川柳(川柳もどき)、せっかく作ったものを 忘れてしまう前にブログに書き留め置くことにした。(過去記事コピペ文)


2018年7月に作った川柳(もどき)


お題 「空」

    空振りで試合終了仰ぐ空

    同じ空見てもあなたはうわのそら

    盆の夜故郷(くに)の空から千の風

    ソラミロと言われてじいじ空を見る

お題 「直線」

    まっしぐらその道極め栄誉賞

老楽川柳

    年寄りにゃつらい通院一仕事

    船を漕ぎハワイ夢見る爺の夏

    連れ合いも後ろ姿は山ガール

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バイカウツギ(梅花空木)

2021年05月27日 06時15分43秒 | 爺さんの備忘録的花図鑑

見逃したら次は約12年後・・・、等とさかんに煽られて、昨夜は スーパームーンと重なる皆既月食ショー?を見ようと構えていたが、残念ながら 当地、厚い雲に覆われてしまい、空振りで終わってしまった。昼間 あんなに良く晴れていたのに・・・。
12年後に見る・・、なんてことはもう無いはずで、一つ一つの事象が「最後の◯◯◯」という思いになってしまう今日このごろである。

どうも、夜半から雨になったようで、今朝は本降りの雨になっており、早朝散歩は中止。

昨日の昼間、たまたま通りかかった近所のお宅の庭先に咲いていた白色の花を カシャ、カシャ、してきたが、やっぱり花名が分からず、「君の名は?」だった。
なんとなく気になって、夕食後まで、草木の花図鑑等を捲ったりしながら、あーだこーだ言っていた老夫婦、実にタイミング良く、相互フォロワー登録しているたかたかのトレキング様のブログ拝見で、「あっ!、これだ」、「多分、間違いなさそう」、一気に解決。花に疎い爺さん、もちろん、初めて聞く花名、あるいはすっかり忘れてしまった花名、「バイカウツギ(梅花空木)」だった。目から鱗・・・、出るものが出た感じで すっきりしたものだが、忘れない内に書き留めて置くことにする。


バイカウツギ(梅花空木)

アジサイ科、バイカウツギ属、落葉性低木、
   別名 サツマウツギ(薩摩空木)、フスマウツギ(麩空木)
   「梅の花に似た花を咲かせる茎が中空の木」という意の花名。
   一重咲きの他、半八重咲き、八重咲きの品種も有る。
原産地 日本
樹高 2m~3m
花色 白
   花径は3~4cm、4枚の花弁を持ち平らに開く。
   雄しべは20本前後、雌しべは先が4裂している、
開花期 5月~6月頃
花言葉 「回想」「気品」


 

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「船の旅はあれこれおます」・まんがゼミナール「枕草子」その6

2021年05月26日 18時23分35秒 | 読書記

足腰大丈夫な内に出来る限り、不要雑物処分・身辺片付け整理をしよう等と思い込んでからすでに久しいが、正直なかなか進んでいない。それでもここ2~3年には、押し入れや天袋、物置、書棚等に詰まっていた古い書籍類をかなり大胆に処分してきた。ただ、中には「これ、面白そう・・」等と目が止まり、残してしまった書籍もまだまだ結構有る。その中に 漫画家赤塚不二夫著、元東京学芸大学附属高等学校教諭石井秀夫指導の古典入門まんがゼミナール「枕草子」(学研)が有る。多分、長男か次男かが、受験勉強中に使っていた「枕草子」の解説本・参考書の一つのようだが、錆びついた老脳でもなんとか読めそうな、まんがで描いたくだけた内容、その内いつか目を通してみよう等と仕舞い込んでいたものだ。ながびく新型コロナ禍、不要不急の外出自粛中、ふっと思い出して、やおら引っ張りだしてみた。当然のこと、本格的な「枕草子」解説本、参考書とは異なり、限られたサワリの部分に絞ったものであるが、学生時代に多かれ少なかれ齧っていたはずの日本の代表的な古典、清少納言の「枕草子」も、ほとんど覚えていないし、「古典」に疎く、苦手な人間には、十分楽しめそうで、御の字の書である。(以上 過去記事コピペ文)


「船の旅はあれこれおます」・まんがゼミナール「枕草子」その6

第306段 「思へば、船に乗りてありく人ばかり」
清少納言が少女時代に、父親に伴われて瀬戸内海を航行した体験に基づいた随想であろうと思われる段。穏やかだっ海が一転して荒れ狂う時の航海の恐ろしさが、心の奥底に焼き付いていたのかも知れない。船乗り達が平気で小舟を乗り回す様子に驚き、海女を海中に潜らせ、船を操っているだけの男の様子に注目し、同情したり憤慨する等、実態を知らない都の貴人清少納言ならではの随想になっている。

若い女や、櫓というものを押す若々しい男が歌う様は
とても楽しげでおます・・・。
せやけど、風がにわかに吹いて、海の状態が悪うなって、
恐ろしゅうて、失神やワ。
大波が船を襲う様、その変わりようは恐いどす。
わあー、船端一杯に立って櫓をこぐなんて!
ワテ、目がくらむ!、
(ワーッハッハ。何のこれしき。へのカッパ)
(ワイはプロやでエ)
都住まいの高貴な方々には、お勧めでけん船旅ではおます。
とはいえ、港の夜の船のともしび、船の漁り火、
まことに良いながめでおすエ。
そしてまた、許せへんものを見たのも海を旅したときでおます。
あの男、のんきに鼻歌などうとうて、何しとるんやろ?
(おっ!)
急にあわてふためいてどないしたおます・・・・。
(シュッ!シュッ!、ピューッ!、セイ ゼイ、セイ ゼイ、)
わあ!、あれがうわさに聞く海女でおますな!、
(そうれ、もいいっちょ、いてこませ)
まあっ!、海へ落とし入れとるやないのっ!、
自分だけはのんきに船の上におって!
あきれた情け知らずの男やっ!


原文だよーん

思へば、船に乗りてありく人ばかり、あさましうゆゆしきものこそなけれ。
よろしき深さなどにてだに、さるはかなきものに乗りて
漕ぎ出づべきにもあらぬや。

まいて、底ひも知らず、千尋(ちひろ)などあらむよ。
ものいと多く積み入れたれば、水際はただ一尺ばかりだになきに、
下衆(げす)どもの、いささか恐ろしとも思はで走りありき、
つゆあしうもせば沈みやせむと思ふを、
大きな松の木などの、二、三尺にてまろなる、五つ、六つ、
ほうほうと投げ入れなどするこそいみじけれ。
(中略)
海はなほいとゆゆしと思ふに、まいて海女のかづきしに入るは憂きわざなり。
腰に着(つ)きたる緒の絶えもしなば、いかにせむとならむ。
男だにせましかば、さてもありぬべきを、女はなほおぼろげの心ならじ。
船に男は乗りて、歌などうちうたひて、
この拷縄(たくなは)を海に浮けてありく、
危くうしろめたくはあらぬにやあらむ。
上らむとて、その縄をなむ引くとか。
惑ひ繰り入るるさまぞことわりなるや。
船の端をおさへて放ちたる息などこそ、まことに、
ただ見る人だにしほたるるに、落し入れて漂ひありく男は、
目もあやにあさましかし。

(注釈)

考えてみると、船に乗って海を漕ぎ回る人ぐらい、ひどく恐ろしいものはない。
いい加減な深さなどであってさえ、あんなに頼りないものに乗って漕ぎ出せそうにないことだよ。
まして底の果ても分からず、千尋などもあるだろうに、船に物をとても沢山積み入れてあるので、
水際はただ一尺ぐらいさえもないのに、船人足の下衆男達が、少しも恐ろしいとも思わぬ風に走り回り、ちょっとでも下手に取り扱ったら沈んでしまうだろうと思うに、大きな松の木などで、二、三尺の長さで丸いのを 五つ六つ、ぽんぽんと船の中に投げ入れなどしているのがひどく恐ろしい。
(中略)
海はなんといっても恐ろしいと思うのに、まして海女が海中にもぐりに入って行くのは気のふさぐ仕業だ。腰についている綱が切れでもしたら、どうしようというのだろう。せめて男がそれをするのならそれでよかろうが、女はやはり並一通りの心ではあるまい。船に男が乗って、歌などを歌ったりして、この拷縄を海に浮かべて漕ぎ回っているが、危険で不安ではないのだろうか。海女が海面に上がろうとして、その縄を引くとかいうことだ。男はあわててたぐり入れる様子こそ、もっともなことだ。海女が船端を押さえて、はいている息などこそは、本当に、ただ見物している人でさえ涙をもよおすのに、それを海中に落とし込んで、海上を漕ぎ回っている男は、見る目もくらむくらいあきれた仕業だよ。


 

 

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ヒペリカム・ヒドコート?

2021年05月26日 13時06分33秒 | 爺さんの備忘録的花図鑑

5月26日、当地の日の出時刻は 4時30分頃、
日の出と前後して目覚めてしまう人間には、
知らず知らず、1日の長さが伸びている?ことになる。
早朝には 快晴だった空、
午前中には、全体、薄い雲に覆われ出した。
妻が 散歩・ウオーキングに出掛ける音がして目覚め、
後追いするように 今朝も ちょこっと歩いてきた。
草花に疎い爺さん、
君の名は?花に尋ねつ爺散歩
スマホの歩数計で 約6、000歩。

カリンの実

モモイロヒルザキツキミソウ(桃色昼咲き月見草)

君の名は?
(追記)
アカンサス(和名 葉薊)のようです。
目から鱗・・・です。
相互フォロワー登録している白桂様から教えていただきました。

君の名は?

チドリソウ(千鳥草)かな?

 

ムシトリナデシコ

 

ビヨウヤナギ(美容柳・中央柳)

何回教えてもらっても、自分で調べても 覚えられない
舌噛みそうな花名、
ヒペリカム・ヒドコート


ヒペリカム・ヒドコート(大輪金糸梅)

オトギリソウ科、オトギリソウ属、半落葉低木
    英国式庭園ヒドコート・マナー・ガーデンの作庭家が
    中国から持ち帰り、自邸に植え、広まったことに因んだ花名。
    キンシバイ(金糸梅)の園芸品種で キンシバイより花が
    大型のため タイリンキンシバイ(大輪金糸梅)とも呼ばれる。
    類似種に ビヨウヤナギ(美容柳)、
    コボウズオトギリ(小坊主弟切)等が有る。
原産地 中国
花色 黄色、
   枝先に花径6~8cmの5弁の花を咲かせる。
開花期 5月~7月頃(梅雨の時期)
花言葉 「悲しみを止める」「秘密」「煌めき」


 

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キュウリ初収獲

2021年05月25日 19時01分40秒 | 畑日誌(見様見真似の野菜作り)

野菜収獲係の妻、
夕方、畑へ イチゴを採りに出掛けたが
イチゴは 完全にお終いに近づいており、クズばかり、
キュウリを 3本 採ってきた。
まだ小さにのに・・・、
今年のキュウリ、初収獲だ。
昨年より 1週間程 早いのかも知れない。

夕食は 「生キュウリに味噌で ビール」・・・になりそうだ。

西の空が焼けている。

斯々然々、今日も 1日、あっという間に過ぎてしまい・・・、

 

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今年は梅の当たり年?

2021年05月25日 17時06分16秒 | 暮らしの記録

当地、今日も 1日中、好天。
本格的な梅雨に入る前に 梅の実を採ってしまわないと・・・・、
午後になって、やおら重い腰を上げ、
脚立ハシゴ、ノコギリ、刈り込み鋏、鉈、を 用意、
取り掛かった。
なにしろ、猫額庭のフェンス際で大きくなり過ぎて持て余している梅の木、
每年のこと、実を採りながら、大胆に剪定するのが我が家流
硬い老体、へっぴり腰で 高所作業、自他共、ヒヤヒヤものである。

確か、昨年も、一昨年も まるで実が生らず、
生っても、実る前に落ちてしまい、
梅の実収獲は ゼロだったような気がするが
今年は なんと狂ったように鈴なり・・・、
しかも、虫や病気の被害もなく、きれい・・、
結果 12kgも 採れてしまった。

先日 スーパーで売場に並んでいた梅の実を何の気無しに見たが
1袋(?kg)、1000円位の値段だったような気がする。
すると 5,000円~10,000円の値打ち?、あるのかな。
自家製梅酒の在庫は まだうんざりする程有るし、
今年は 久し振りに梅干し作りになりそうだ。
ただ 多過ぎ、
早速 妻は お裾分けの段取りをしているようだ。

猫額庭とて、どうしても枝葉が隣家の敷地に張り出してしまう梅の木。
顰蹙を買っているのではないかと、いつも気にしているが、
今日も 隣家の奥さんが出てきて、
「枝が伸びていても 一向に構いませんよ」
等と言ってはくれたが、甘える訳にもいかない。
「梅の木よ、許してたもれ!」
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿、桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿・・・・・」
念仏?を唱えながら 今年も バッサ、バッサ 剪定、
ほとんど 丸坊主になった梅の木。

切り落とした枝葉の始末がまた大変、鋭いトゲに悩まされながら、
一定の長さに揃え、束にして、市のゴミ回収に出す準備をする。
足、腰、痛!、痛!、
やれやれ、これにて 1件落着。


ガクアジサイ

カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)

ニゲラ(黒種草)

キウイの花、

 

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「中学生日記より」その32(再)

2021年05月25日 09時03分50秒 | M男のあの日あの頃(the good old days)

「中学生日記より」

「gooブログ」に引っ越してくる前、「OCNブログ人」時代に 一度書き込んだことの有る「中学生日記より」を 改めてリメイクしてみようと思っているところだ。「中学生日記」とは 中学生だった頃のM男が ほんの一時期付けていた日記帳のことで 数年前に実家を解体する際に発見した、ボロボロのゴミ同然の日記帳のこと。土産物の小綺麗な空き箱や包装紙、冠婚葬祭ののし袋に至るまで 廃棄処分するという感覚が無かった父母が、子供達の教科書やノート、通信簿、図画工作作品等も押し入れの奥に詰め込んでいたもので、その中に有った。まさに「タイムカプセル」を開けるが如くの感じで、ページを捲ってみると すっかり喪失してしまっていた記憶が 断片的に炙り出されてくる。まさか 60数年後に、ブログで第三者の目に晒される等とは 当時のM男は想像もしていなかったはずで 下手な文章、下手な文字、誤字脱字多しの日記である。(以上 過去記事コピペ文)


その32 「学校植林」

昭和31年(1956年)4月17日(火) 天気 晴のち雨

1、(朝)が降りそうな天気だったけど、みんな(中学生やPTA)
  (山に)集まって(植林を)やり始めた。
  そしてなえ(苗)をかついで(担いで)、植えるところまで行くと、
  と中(途中)から雨がふり(降り)出し、またたくまに(瞬く間に)
  どしゃぶり(土砂降り)になった。
  完全に出来ないまま(植林は中止となり)
  10時ごろ(頃)散れた(解散した)。
2、昼からは(午後には)、からりと晴れて 宏(弟)を連れて、
  美山の祭りに行った。
3、PTAの人達といっしょに。

その日は、「学校植林」をする日で、中学生全員とPTA(生徒の父母)が、朝早く、直接 山に集合し、山裾に1列に並び 斜面を上部に向かって、一斉に、掘っては植え、掘っては植えの植林作業を開始したようだが、途中で土砂降りの雨になって、作業は中止となり、解散したようだ。

皮肉にも、午後は晴れ上がって、M男は弟を連れて、桜満開の山の公園の祭り見物に出掛けたようだ。多分、「学校植林」のため、野良仕事を休みと決めた近所の大人達も、中途半端になって、子供と一緒に祭りに出掛けたのだと思われる。


「学校植林」?

終戦後、全国で禿山化した山がどれだけ有ったのかは知らないが、そうした山にスギ(杉)やカラマツ(唐松)等の苗を植林する運動が繰り広げられていた時代だったのではないかと思われる。記憶定かではないが 当時「学校植林コンクール」等という催しが有ったように思う。 M男の通っていた中学校は これに参加し、県単位だったのか、全国規模だったのか記憶無いが、その実績に対して表彰され、校長が 朝礼で、「こんな小さな学校でも、表彰された」等と、誇らしげに報告していた記憶は有る。禿山を抱えていた村と、学校植林に積極的な校長が意気投合して行われていたのかも知れないが、「学校植林」も教育の一環として考えられていた節もある。M男達が植林したのは カラマツ(唐松)で、後年、見事な唐松林になっていたことを知っているが、時代が変わり、利用価値が無いまま伐採され、その山全体が開発され、現在は運動公園になっている。


「学校植林コンクール」?

ネットで調べてみると、現在の公益社団法人国土緑化推進機構の前身である「森林愛護連盟」と「国土緑化推進委員会」が中心となって 1950年度から実施された活動の一環、「全日本学校植林コンクール」だったようだ。


植林したカラマツ(唐松)が 成長する前の山は 
冬期、子供達の 絶好の遊び場(スキー場)だった。
滑り降りては エッチラオッチラ、登り、また滑る。
飽きずに遊んだものだ。

当時は、スキー板に取り付けた金具とフィットと呼んでいた留め具で
長靴に掛けて滑る類だったが、
転んだりして スキー板が外れると最悪、
スキー板を拾いに行くのが一苦労だった。

(家にカメラ等無かった時代、誰かに撮って貰った貴重な写真)


 

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平岩弓枝著 新・御宿かわせみ(4) 「蘭陵王の恋」

2021年05月24日 06時03分55秒 | 読書記

新型コロナウイルス感染拡大防止対策で 4月25日から5月11日まで、3回目の「緊急事態宣言」が出され、更に5月31日まで延長されている当地、未だに収束の見通しが立っておらず、更なる延長の声も上がっている。利用している市立図書館もずっと休館中だが、「緊急事態宣言」が出される前に図書館から借りていた本が、まだ3冊残っている。通常の貸し出し期間は借りた日から2週間と定められているが、現在、最初に指定された返却期限に拘らず、とりあえず、全て、「返却期限=6月15日」に延長する処置がされている。何事にも、期限、締切が迫らないと なかなか重い腰を上げない爺さん、「読書も 一時休業?」、「ゆっくり、読みゃ ええわい」と決め込んできたが、気がつくと、もう1ケ月以上も放ったらかし。やっと、その気になり、読み始めたところだ。
平岩弓枝著 「新・御宿かわせみシリーズ」第4弾目の作品、「蘭陵王の恋」(文春文庫)を 読み終えた。


読んでも読んでも、そのそばから忘れてしまう爺さん、読んだことの有る本を、うっかりまた借りてくるような失態を繰り返さないためにも その都度、備忘録としてブログに書き留め置くことにしている。


新・御宿かわせみ(4) 
「蘭陵王の恋」

本書には 表題の「蘭陵王の恋」の他、「イギリスから来た娘」、「麻太郎に友人」、「姨捨山幻想」、「西から来た母娘」、「殺人鬼」、「松前屋の事件」の 連作短編7篇が収録されている。


表題に有る「蘭陵王(らんりょうおう)」は 雅楽の曲目のひとつ?。
ネットで調べてみた。
「蘭陵王」とは 中国の魏晋南北朝時代末期、北斉の高宗の孫に当たり、文帝の4男に生まれた、北斉の王子、高長恭に付けられた名前。才智武勇に優れ、しかも美男の誉れ高かった。564年、わずか500騎の援軍を率いて城門に駆けつけた「蘭陵王」に対し、兵士が敵か味方か判断しかねていた時、兜を脱いで素顔を見せたことで入城、見事、北宗軍の包囲を破って、勝利を導いた。北斉の兵士達は、この勝利と勇姿を称え、「蘭陵王入陣曲」という楽曲を作ったが、そのことから、「蘭陵王」は 戦の時には、龍の仮面を付けて臨んだ等という伝説が生まれたようだ。ただ、「蘭陵王」は その勇姿、武勲なるがゆえに、皇帝からは疎まれ、毒薬を賜り生涯を閉じるという悲劇が付いている。「蘭陵王入陣曲」は、唐の時代になってから、日本にも伝わり、雅楽「蘭陵王」として、現在でも愛され、演じられている、華やかな中にも、哀愁漂う楽曲なのだそうだ。
本篇では 神林麻太郎がロンドン留学中に知り合った友人で、華やかさと爽快感を兼ね備えたキャラクター、式部寮の楽人、清野凛汰郎(すがのりんたろう)が初登場し、次第に主要な登場人物になってくるが、作者は 清野凛汰郎を、「蘭陵王」のイメージで登場させたのだろう。


振り返り

前作の「御宿かわせみシリーズ」(全34巻)は 江戸南町奉行所吟味方与力神林通之進の弟、東吾、元同心庄司源右衛門の一人娘で父親死後、大川端で旅館かわせみの女主人となったるい、東吾、るいとは幼馴染みの定廻り同心畝源三郎が 中心人物の江戸時代末期の物語だったが、「新・御宿かわせみシリーズ」の時代背景は 明治維新後。幕末の混乱期に 東吾は行方不明、源三郎は殺され、旧作の中心人物の内、健在なのはるいだけという設定になっている。江戸から東京に、すっかり変わってしまった風景、物語の中心人物も、旧作の子供達、神林麻太郎花世畝源太郎千春等に変わっているが、随所に、るいや麻太郎の東吾への想いが描かれたり、かっての岡っ引き長助、仙五郎を登場させる等、旧作の流れを途切れさせないうまさがあるように思う。


主な登場人物とあらすじ

「イギリスから来た娘」
ジュリア・セントクレア、リチャード・バーンズ、マギー夫人、村山屋参之助、福島屋万兵衛、
築地居住地のバーンズ診療所に、神林麻太郎がロンドン留学中に世話になった城館の娘、ジュリア・セントクレアが訪ねてきた。彼女の両親は日本人?、養女?、両親の仇討ち?、事件発生。秘められた想い。「貴方に会えたこと、忘れません。一生に一度の大切な思い出として・・・」

「麻太郎の友人」
清野凛汰郎、正吉(かわせみ番頭)、お晴(かわせみ女中頭)、
暴風雨の後の落花狼藉の後片付けをしている「かわせみ」、千春の前に、一見、神林麻太郎に似ていた男が立った。清野凛太郎である。不躾な言動に 老番頭嘉助、老女中頭お吉、板場の男達も包丁、すりこ木掴んで飛び出してきた。凛太郎が かわせみに一時逗留。ある日 千春が離れで琴の稽古中、凛太郎が聞きつけて・・。「あいつ、千春に惚れてる暇なんぞなかろうに・・・」、麻太郎が内心つぶやく・・。

「姨捨山幻想」
おとよ、
江戸時代から「かわせみ」を常宿にしていた信州東筑摩郡の名主松川太兵衛に伴われて、江戸見物にきた老婆おとよ(68歳)、小さな犬張子を4個も買ってきたが、孫は一人もいないという?。男の子2人、女の子2人が次々亡くなった老婆の悲哀。麻太郎と凛太郎は、老婆を代わる代わる背負い、名所を教えながら、戸田橋まで送る場面、ジーンとしてくる篇である。 

「西から来た母娘(おやこ)」
汪文秀、翠蘭、周京竹、山勢屋松崎千之助、陳鳳、長助、
清国人と名乗り、居住地に住み着いた美貌の母娘(おやこ)、縁有って治療した麻太郎だが、関西で頻発していた窃盗団の一味だと気付き、一網打尽にする。悪を憎しみ、正義を守ろうとする人の心、一挙一動が、東吾と瓜二つの麻太郎が 目の前で煎茶を飲んでいる・・るいは感慨深く眺めてしまう。

「殺人鬼」
伊勢屋松坂芳兵衛、芳之助、お倉、お梅、松吉、伊豆谷久七、お文、長助、仙五郎、
るいが「かわせみ」の外に出て大川端の堤で、芳兵衛、芳之助親子と出会うところから、物語が始まっている。芳之助(23歳)は 義母(芳兵衛の妻)お倉には 随分と虐待された妾腹の子。そのお倉が殺害され、若死にしたお倉の弟の子松吉も死んだ。女中のお梅も危ない。麻太郎、源太郎が疾走する。果たして?

「松前屋の事件」
松前屋波越宗兵衛、おかね、お佐和、染之助、おさき、清兵衛、お小夜、仙七、
長兄清兵衛が22歳の時、海難事故で行方不明になり、未亡人となったおかねは、義弟だった宗兵衛と結婚、染之助が生まれた。一方で、清兵衛が外で作った子だと騙されて引き取った娘、千春と茶道の同門、お佐和がいる。・・、入り混んだ複雑な婚姻関係の中、清兵衛が生還したとして現れるが、宗兵衛、清兵衛が 毒殺された。実は・・・。犯人は、誰?

「蘭陵王の恋」
清野凛太郎、清野須美子、
「千春はお嫁には行きません。いつまでも母様の傍にいます」、「千春」、るいの声が厳しかった。「あなたの母はそれほど弱虫ではありません」。老番頭嘉助、老女中頭お吉、番頭正吉、女中頭お晴が廊下を駆け付け、「お許しなさって下さいまし・・」、両手を突いてお辞儀を繰り返す。るいは笑いをこらえ切れずくすりとしのび声、「笑った、笑った、母様が笑った。鬼の母様、天女さんになった」
清野凛太郎は、兄(清野家の当主)が亡くなり、その未亡人須美子から夫婦になるよう申し込まれていたが きっぱり断り、いよいよ、千春との結婚意思を強固にした。突然 千春が飛び出してきて「千春は 清野様が好きです」。
千春の結婚が決まり、るいは「かわせみ」に残されることになった。
千春が麻太郎の隣に並んだ時。るいは二人に言った。「ごらん、一番星がもう光っていますよ」


さて、次巻からは、どのような物語になっていくのだろうか。
最も気になるのは 東吾が生きているのかどうか、
千春の結婚までに どんな姿であれ、生還して欲しいものだ等と
読者は 勝手に思ってしまうものだが。
(つづく)

 

 

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久し振りの晴天、

2021年05月23日 18時28分23秒 | 畑日誌(見様見真似の野菜作り)

天気予報痛り、朝の内は曇っていたが、午前中には 青空が見え出し、
午後には 快晴となった。
前日にまとまった雨が降り、よく晴れた日は 
畑仕事にもってこいのコンディションとなる。
今日は やらなくちゃ・・、
14時頃になってから やおら重い腰を上げ、
Go To 畑 ! と相成った。 

梅雨の合間の晴天?

 


(1)イチゴの畝、ジャガイモの畝の 草取り

(追記)
先程、gooブログから、ちょうど1年前、2020年5月23日に
書き込んでいた記事が届いたが、それによると
昨年の今日、イノシシが防獣ネットを突き破って、ジャガイモ畑に侵入、
ジャガイモを穿り返していた。
思い出した。

今年は 今のところまだ、
イノシシ、ハクビシン、タヌキ等には 畑を荒らされておらず、
順調に生育している。
収獲まであと少し、お出ましにならないこと願うばかりだ。

(2)キヌサヤ片付け、
   すでに、採れなくなっていたキヌサヤ、
   やっと片付けた。

(3)イチゴ収獲
   そろそろお終いに近づいており、不揃い、不出来、少量、


キュウリ、
生ってる、生ってる・、
あと数日で、2~3本は、初収獲出来そう?
生キュウリに味噌で ビール・・・、
待ち遠しい。

タマネギ
かなり 茎葉が倒れてきており、収獲適期が近い。

17時過ぎまで掛かってしまい、足、腰、痛!、痛!、
まだまだ 日が高かったが、引き上げてきた。
当地、今日の日の入時刻は 18時47分頃、
久し振りに 西の山並みに沈む夕日、夕焼けが見られた。

 

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雨上がりしっとりさわやか朝散歩

2021年05月23日 09時46分25秒 | 散歩・ウオーキング

昨夜から未明に掛けて、やはり雨が降った様子だが、朝方に止み、
次第に天気回復、午前中には 久し振りに青空が広がり出した。
天気予報では 西日本から東日本太平洋側、今日は 「晴」となっており、
梅雨の合間の洗濯日和となりそうだ。
5時台では まだ曇っていたが しっとりさわやか、
人、車と ほとんど出会わない静かな日曜日の早朝、
近くをちょこっと歩いてきた。

君の名は?花に尋ねつ爺散歩
スマホの歩数計で 約5,600歩。

君の名は?

ヤセウツボ(痩靫)

 

 

オオキンケイギク(大金鶏菊)

ガウラ(ハクチョウソウ)

 

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