古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

異形の者     武田泰淳

2024-03-08 08:07:03 | 小説の紹介
新潮文庫    昭和25年

加行に行く時間に遅刻した者を監督といわれる

ひとが殴ってしまうことで起こる争議。

”私”は殴ってしまっては、殴った監督と同じにな

ってしまい、批判する資格も失ってしまう。

これは大殿に籠もり、断食をして抗議をしたほうが

良い、という。遅刻したから殴るとは、なんと乱暴な

僧侶もあったものだ、と思う。が、僧侶見習いが、

ぞろぞろと緊張感もなく、遅刻したり、不真面目なの

もどうかと思う。

この宗教には何らかの問題が存するらしい、と感じさせる。

ぼくはスキンヘッドで僧侶を気取っているが、特に僧門

に入ろうとは思わない俗物だ。

 
















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