無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自然菜園スクール【長野校】自然育苗タネ採りコース『苗の順化、夏野菜の鉢上げ&ウリ科種まき(キュウリなど)』

2019-05-01 06:50:04 | 自然菜園スクール

本日、時々


前日の自然菜園見学コースに引き続き、
GW渋滞などで遅刻者なども予想していた、自然育苗タネ採りコースも無事開催でした。

自然菜園スクールでは、できるだけ、座学と実学(実習)をセットで行っております。
経験者は座学があると、実学の背景がわかりますし、初心者は、まだやったことがないことを事前にポイントを知ることができると思っております。

育苗とは、直播(じかまき)に比べると、とても不自然な行為です。
ところが、そもそも野菜は作物で、自然に育つといっても放任で育つものではなく、栽培する行為自体不自然とも言えます。

私は田作り、自然菜園作りとは言いますが、野菜作りということはめったにありません。
書籍などで、タイトルとして出版社会議的に便宜上使うことはありますが、意図的に野菜づくりとは言わないです。

というのは、野菜は育てるもので、育つ存在なので、一から十まで野菜を作ることはできず、作ることができるのは、育つ環境だけだと思っております。

野菜が自然に育つために、環境づくり、それが野良仕事であり、お世話であり、具体的に言うと、草マルチだったり、ネギくらつきだったり、テコ入れ、補い、支柱への誘引、ストチュウ水の水やりだったりします。

自然育苗では、自家採種したタネが野菜本来の力を発揮できるように、やる気を引き出すことに集注(注意を集める)します
そのため、一見不自然な鉢上げや苗の移動(順化)などを行い、菜園に定植されたときに、本領を発揮できるように鍛えてあげる感じです。

そんな思いを伝えたくて講座を行っております。


菜園では、ターサイが菜花を咲かせてきました。

とても簡易な方法ですが、寒冷紗のトンネルで、5~6本囲って隔離することで、他のアブラナ科と混じらず、自家採種できるようになります。




ハウスの中では、すでに蒔かれた夏野菜たちが、徐々に大きくなり、定植までの「順化」に入っております。

「順化」とは、最終的に畑に定植されるまでに、畑で言えば間引きを繰り返すように、感覚を開け、風通しを良くしながら、徐々に外気環境に慣らしていく野良仕事で、最初温床で発芽した夏野菜も、鉢上げ、冷床移動、定植3~7日前に外気に触れさせ、徐々に慣らしていく大切な仕事です。


これを行わないと、外気温や風などに慣れていない苗は弱り枯れてしまうこともあります。








前もって、温めて置いたポットに穴をあけ、ニラと一緒に種まきされたピーマン類を鉢上げしていきます。






実際に、参加者さんたちにも実践していただき、手取り足取りお伝えしております。

苗は、赤ちゃんみたいなものなので、どんな風に障ればよいのか、どれくらい水をやれば新しい根っこが出やすいのか、実際にやってみることで学びが深くなります。


鉢上げした苗たちは、1~3日間黒寒冷紗の下で養生され、発根を促されます。


開催日は、午後から寒くなってきたので、ハウス内の室温が25℃以下になったところで、苗を保温のためトンネルと閉じました。

実際に肌間隔で、野菜の気持ちになって育苗できるようになると野菜苗が喜びます。




トマト雨よけパイプで作ったミニミニハウス内では、5/3(金・祝)~4(土・祝)に開催される自然菜園スクール【東京・大月校】自然菜園入門「春夏秋冬」集中コース用に早蒔きしたカボチャなどが順化のため移動してあります。

現在このハウスは、東京・大月の外気温に標準を当て、まだ寒い長野で最低気温が8℃以下にならないように、順化中です。
特に西洋カボチャなどは、生育適温が20℃前後なので、夏野菜を主に育てているハウスでは、暑すぎるので、移動させた感もあります。

自然育苗タネ採りコース内容は、
野菜の出身地、発芽温度、生育適温、どのような環境で育ってきて、どのように日本の気候に合わせていくのかがテーマなので、
育苗が上手になる以前に、野菜のお世話の仕方がより野菜の立場に立って行えるようになる講座とも言えます。


次回は、5月6日(月・祝)
PM:自然育苗講座⑤
実習:夏野菜の種まき、鉢上げ、順化

です。GWの最終日なので、参加者たちで、ランチにバーベキューを行う予定です。


自然菜園スクール2019 募集中~ 


千曲市戸倉創造館で
『無農薬無化学肥料でできる!自給稲作入門講座』

1年の反省と来年に向けて
田んぼの土づくりは、3年。稲を育てて、草が生えにくい環境づくり。3年後に楽できるように、毎年の積み重ねが大切です。
悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、3年かけて少しずつ抜本的に改善するためには、この講座では、現状の問題の真の原因を見つけ、
どうすれば、悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、自分の田んぼで改善していけばいいのかを知り、
自分の生活や仕事のペースと稲のお世話のタイミングを合わせていく方法を見つけていきます。
★次回5/9(木)テーマは、「抑草と除草、水管理」です。


場所:戸倉創造館3階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ

●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)


◆◇◆お知らせ◆◇◆

2019年土内容充実で、今年は、完全リニューアルで、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


新年度は、4月よりコンパニオンプランツの混植野菜をテーマに、季節の野良仕事と一緒にご紹介していこうと思っております。

今年のテーマ「コンパニオンプランツで混植」

毎月2種類(年間24種類)のメイン野菜とコンパニオンプランツを紹介。
各野菜とコンパニオンプランツをどのように栽培するとより効果的かなど体系的にポイント解説。

4/ 3(水)-「キュウリのコンパニオンプランツ」「カボチャのコンパニオンプランツ」
5/ 1(水)-「トマトのコンパニオンプランツ」「ナスのコンパニオンプランツ」
6/ 5(水)-「ピーマンのコンパニオンプランツ」「トウモロコシのコンパニオンプランツ」

座学は、野菜の栽培の流れをイメージしやすくなるだけでなく、失敗した本当の原因や準備ができるようになります。
菜園が忙しくなる種まき植え付けのラッシュ4~5月、草刈りと収穫が忙しくなる6~8月、あっという間に過ぎる9~12月とならないように、
1~2月に備えておくことをお勧めします。



新刊発売中!!さっそくの重刷決定!ありがとうございます。第一弾!『とことん解説!タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(洋泉社)
今までの自然菜園でわかりにくかった点を見事に解説!最新技術を加え、決定版になっております。


第二弾!4/19新発売『プランターで寄せ植え野菜』
プランターは、失敗しやすいものですが、基本を守れば、とっても簡単です!今回は、寄せ植えで2~3種類の相性の良い野菜を混植し、1枚のメニューになるようにイラストと写真でまとまっております。プランタ―だけでなく、庭や菜園でも使える組み合わせなので、参考にしてみてください。




現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。

※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。

コメント (11)
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