無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

粘土団子の作り方(マニュアル)

2019-12-19 19:00:01 | 日々の自然菜園

これは、今回自然農にみんなで作った粘土団子です。
※この記事は、2012年8月24日のブログから粘土団子に関してのものを抜粋し、加筆したものです。

粘土団子は、10数年前に、自然農法の祖、故福岡正信さんに教わったもので、
団子の中には、数種類の野菜などの種を入れて蒔くことで、耕さない畑に無為自然に種まきできます。

世界的には、砂漠の緑化に成功した事例として福岡翁の粘土団子は有名で、著書「ワラ一本の革命」などに記述されています。

8月16日は福岡翁の命日なので、毎年ご冥福を込めて粘土団子作りを行っております。


今回は、余った種などを持ち寄って、それらをタライの中に混ぜ入れて粘土団子を作りました。

入れた種は多種多様。
ダイコン、カブ、ニンジン、野沢菜、ゴボウ、カボチャなど数種類の色々な品種が入り、
その他には、緑肥作物のシロクローバー、レンゲ、ハブソウなどマメ科の種、コムギなどイネ科など入れました。

粘土団子には、特定の野菜の種を蒔くのではなく、様々な種を混ぜるのが特徴で、1個の団子に2~3個の種子が入ると理想です。
無為自然に、自然に生えてきた野菜が自然なので、種の種類は特定しません。

※マメ科の種子を入れる際は、1日水につけて膨らませたものを使うと割れにくくなります。


田んぼの粘土を乾かしてパウダーにしたものを種子と良く混ぜます。
※種の量の6~7倍の粘土パウダー(木節粘土)の量が目安です。


種と粘土パウダーがよく混ざったら、少しずつ水を加え練っていきます。


練った粘土は、ボソボソしていると粘土団子にした後割れやすいので、

タライに叩きつけながら、空気を抜きしっとりと締ってくるまで良くまとめます。
叩きつけた時の音が「革命の音」と生前の福岡正信さんは、笑いながらおっしゃっていました。


その後、直径1cm位の粘土団子を手のひらですりすりしながら調えていきます。

※手のひらや粘土団子に水を少しつけるとひび割れなくきれいに丸めることができます。


参加者全員で、粘土団子を作りました。
はじめて作る団子ですが、みんなで童心にかえって楽しく作ります。

※生前の福岡さんは「粘土団子は子供が作って蒔くのが一番いい(無為自然)」だとおっしゃっておられました。


こんなにもたくさんの粘土団子が完成しました。


後は草むらに投げるだけです。

※本当は、1週間ほどよく乾燥させてから蒔くのが本式ですが、今回は半乾きの団子を蒔きました。


蒔いた後は、草を刈ってあげるとより野菜が生えやすいです。

腰丈よりも高い草を刈っていくと、中からトウモロコシ、カボチャ、キュウリ、ひまわりなど5月に蒔いて育った粘土団子から育った野菜がニョキニョキ発見され、みんなを驚かしました。

私が自然農、自然農法を始めるきっかけになった福岡翁著『ワラ一本の革命』。
ニ十年前に、粘土団子を市民農園で蒔いたことを思い出します。
「初心忘れるべからず」私にとっても大切な一時でした。




今回の粘土団子は、自然菜園スクール2019大月校で、生徒さんと子供たちと一緒に作ったものです。
お庭や畑に無為自然にまいてみてください。
地球に種を播く、それは地球に今できる一投になると思います。皆さんの身近な地球が自然豊かになりますように~。
コメント (10)
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