無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

うどん粉病について想うこと

2020-08-21 04:00:00 | 日々の自然菜園
8/22(土)初【自然菜園YouTube畑Live!】竹内さんの畑から生配信
9:00~9:30生放送~。見てね~。

本日、

残暑お見舞い申し上げます。皆様、暑さの中いかがお過ごしでしょうか?
最近は、早朝4~10時が野良仕事、昼寝もしくはPC業務もしくはリモート取材、15時過ぎ~19時野良仕事で、お風呂&食事後21時就寝(死んだように寝る)暑くて途中起きる(笑)

梅雨明けしてからというもの、今度は大干ばつの様子で、8/5に最後に軽く降ってからからまったく雨がない。
最高気温は長野といえど36℃に一昨日達し、それでも最低気温が22℃まで下がってくれていたが、昨晩は25℃で、長野では珍しく寝苦しい暑さ。

今週末は、オンライン自然菜園セミナー2日間です。
8/22(土)16:00~自然菜園根本講座
8/23(日)10;30~自然菜園見学コース

です。余りの暑さと干ばつで、水やりの手間が増えておりますが、
野菜はその甲斐あってすこぶる豊作で、昨日もお世話になっている方々に野菜をギフトとして、妻が送ってくれました。




さて、最近YouTubeなど拝見していると、気になる動画がアップされていました。
それは、「うどん粉病」
いわゆる葉の上に、小麦粉をまぶしたような症状の出るものです。特にウリ科に多く出やすい病気ですが、ウリ科以外にもでます。

うちでも出ることはありますが、いわゆる農薬(殺菌剤)などで消毒することはありませんし、葉っぱを取ることもありません。

それはなぜか?
通常、病気「うどん粉病」は菌が被害を拡大させるから、病気が発生した葉っぱはすべてかきとり、すぐに消毒(農薬)をかけるそうです。

確かに、窒素過多で、雨が少ない、暑すぎる、風通しが悪いなど悪い条件をそろえると、「うどん粉病」は多発し、病気がエスカレートしていくことはあります。






根元


実がついたところ


実のちょっと先の葉っぱ


その先に

上の写真のように、健康な野菜たち(カボチャ)は、そんなに症状が悪化しない、新しい葉にはあまり広がっていかない。

むしろ葉っぱをかき取り過ぎると症状が悪化することが多いものです。
光合成など、盛んにしている葉っぱを中心に取られると、かえって新しい葉に出やすく、うどん粉病が止まらなくなる傾向があります。


うちでは、実が着く前にはまずうどん粉病にならない、実が着き大きくなる時に、写真のようにうどん粉病が出たりすることがある。
そんな場合は、雨が少ない今年のような天気が多い。

夕方に、ストチュウ水(7ℓの水に、7㏄ずつ酢、木酢液、焼酎を混ぜたもの)をジョウロでかけて洗い流してあげるだけ。
こうすることで、うどん粉病の原因のチッソなどの停滞が消化され、葉の上の常在菌たちは穏やかに、うどん粉病を抑えてくれる。

そもそも不健康な野菜に症状が出やすく広がりやすい。健康なら実が着く頃には多少は出ても広がらないのが通常。

つまり、実が着く前にうどん粉病になるウリ科は不健康な状態だと思います。その上、実が着いて着果負担が大きくなると被害が拡大しやすい。
まるで風邪をこじらせて肺炎になってしまったようでかわいそうな限りです。

健康なウリ科は、実が着く頃に多少うどん粉病の症状が出ますが、それは悪阻(つわり)のような実をつける前の体調の変化。
葉を取り、農薬をかけるのではなく、夕方ストチュウ水などかけてあげ、草マルチなどで根を守ってあげると、ぴたりと止まる。

そして、実をつけて、実が大きくなり種子を残す頃には、うどん粉病かどうかわからない位枝葉が枯れていく。
うどん粉病が、必要のなくなった葉っぱを朽ちさせたように、

本当に、無駄がなく巡っていく、生き物の世界、興味深く、不思議なものです。

草マルチについては、前回の自然菜園根本講座③でレクチャーさせていただきました。
以下ダイジェストです。
【竹内さんの自然菜園根本講座】第4回ダイジェスト「草マルチについて」!必見!
コメント (5)
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