無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

お盆前の採種果の選抜、そして不耕起田んぼの開花期

2020-08-13 06:04:34 | 日々の自然菜園
本日、のち

いよいよ8/23(日)第3回目『オンライン自然菜園見学コース』10:30〜15:30です。
無料動画「自然菜園見学会ダイジェスト」はこちら

見て学ぶと書いて見学。私も師匠先輩たちの田畑を実際に見学し、自分が目指す菜園との差を知り、未来の菜園を夢見て、とても勉強になりました。
気恥ずかしいですが、今度は私が後輩たちにつないでいく番です。

現在残念ながら、個別に見学をお申し込みは、菜園が、自宅(プライベート空間)ということと、基本自給しているので、3~11月は超農繁期(執筆×スクール×農繁期)ということもあり、
すべてお断りしております。

その代わり、年4回限定の見学会を実施しておりますが、コロナ対策もかねて現在、年間受講生の県内者以外はオンライン受講のみの開催となっております。
逆に、遠方からも交通費と時間をかけずに見学できると好評なので、もしよかったら、オンライン見学会8月は夏野菜なので、お楽しみにしていてください。




現在、家の前のキッチンシードガーデンは、ゴーヤがたわわに実っております。
さすがに熱帯地域出身は、この暑さぜんぜん大丈夫のようです。むしろ元気ですね。






不耕起のミニ田んぼ(自家採種用)も無事8/6出穂しました。
7月の冷夏で心配しましたが、自ら出穂を遅らせ、順調そうです。


分けつはいまいちでしたが、その分、穂が15㎝(指の幅)をはるかに超え、計ったら21㎝ありました。

通常コシヒカリの場合、平均13㎝位で、80~90粒なので、15㎝を超えると100粒以上になり、20㎝を超えると120~150粒と豊作の兆しが見えてきます。

内は、そこそこの分けつ18~22本で、平均120粒以上の大粒をを目指しているので、今年もいい種籾が採種できそうです。


この開花結実の時期、カメムシの被害が最小限になるように、畦の草は柔らかく伸ばしております。
実はカメムシは、イネ科の畦草の方が大好きなので、草刈りの仕方次第で被害を最小限に抑えることができます。

この暑い時期に草を刈ると人が大変なだけではなく、カメムシにとっても大変な状況になり、涼しい田んぼに入って稲を食害するので、いわゆる斑点米という等級を落とすことになります。
このカメムシ対策に、悪名高きネオニコチノイド系農薬を散布するのですが、効果が思ったより出ず、斑点米は防除できていないのが現状で、
最終的には、色選機を通して、斑点米を除去しているのが、現状です。


現状を見て洗っても落ちないネオニコチノイド系農薬を散布強化した田んぼで除草剤も使ったお米を食べたいと思う方は少ないと思います。

であれば、ネオニコチノイド系農薬を散布することで、真っ先にクモなど天敵を殺して、人的被害も出しながら、被害が止まらず、最終的に色選機を使うのであれば、
天敵を増やして、カメムシと共存する無農薬の道か、ネオニコチノイド系農薬は使わず、色選機を重視して健康被害、環境破壊をやめた方がいいなーと思います。


うちの田んぼは、無農薬なので、クモなど天敵が多く、クモの巣であちこちのイネが引っ張られています。
※クモなど天敵はちょっとした農薬でもすぐに死んでしまうからです。




「越前白ナス」・・・クリーミーで濃厚なナス

ナス科は、お盆前に行うことは、自家採種の樹の選定、実の選抜を終え、実に赤い毛糸をつけて採種果を着果させます。

ナスは、花が咲いてから65日以上樹に実をつけて充実させてはじめて、種子が入るからです。

霜が降りるのが10/20だとしたら、8/15には印をつけた実がある程度膨らんでいるのが理想です。




ピーマン「カリフォルニアワンダー」・・・この系統は育てやすく大玉になりやすく、完熟すると大型パプリカ(薄い)になります。

ピーマンは意外と自家採種が難しい作物です。
私もピーマンは、まだまだ安定してよい採種ができる年とできない年と安定してないので、今年こそは、ピーマンの自家採種のマニュアルを完成させたいところです。




トマト「サンマルツアーノ」・・・育てやすく、着果がよい選抜クッキングトマト

調理用イタリアントマト。水煮、ソースなどに最適な加熱調理しても酸っぱくならず、旨味が増すトマトです。




「在来青ナス」・・・鹿児島の在来種から無肥料栽培にむいた品種を選抜した「自然農法の種子」

育てやすく、暑さに強く、硬くなりにくく、トロける大トロタイプの青ナスです。

自給用の自家採種だけでなく、種子の出荷もしているので、品質向上だけでなく、生産農家としての技術向上、安定化を図っております。
ナスは交雑が20%、ピーマンは50%と意外と高く交雑しやすいこともあり、注意が必要なだけでなく、

ある程度数があると、病虫害に強い樹の選抜と、(異株の排除ができますし)、
その中で、太い枝に着果させ、(さらに良くない実などを除くことができる)と、より良い選抜選定ができるので、より病虫害に強く、着果がよいもの、根張りが良いもの、美味しいもの等に育成することができるので、(育種できるので)嬉しいです。

自家採種は大切です最近固定種や自家採種に注目が集まってきていますが、
自家採種の精度をあげ、品種を維持し、民間継続して伝承できる技術体系化はまだまだ浸透しておりません。

50年前は、自宅で野菜のタネを採っている(自家採種している)農家さんやおばあちゃんが多かったのですが、
今は種は種屋さんで、苗も自作ではなく買う時代なので、民間でできる自家採種が廃れつつあります。

自然菜園が継続できている一つの柱が「自家採種」なので、ブログや自家採種のセミナーなど今後も啓蒙できたらいいなーとひそかに思っております。


★最新「自然菜園Lifestyle」さんに出演YouTube動画
【自然菜園】竹内さんに学ぶ「草マルチと補いのワザ」!
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする