ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

公演終わって考えた!その4

2016-08-04 09:37:52 | シニア演劇

 粘るねぇ、公演をネタに4回目だ。そりゃそうだよ、稽古始めて2か月間、台本書きからなら4か月、一目散に本番目指して駆け上がってきたんだから、1度や2度の反省、感想で済むわけないだろ。役者もスタッフも脇目もふらず伴走してくれたしね。おっと、お供はこっちだった。

 今回の大きな目玉、あと二つ。一つは装置作りに専門スタッフが入ってくれたこと。

 上手ステージのプロセニアムアーチといい、

 中央の扉といい、

下手のカーブ階段といい、(画像がどうしても回転できない!ご容赦!)

ソファの骨格4台といい、

完璧に一人で仕上げるなんて、凄い!質の高い仕事、それをも一人コツコツと夜なべ仕事?を続けながらなんだから。電飾と照明で華やかに彩ってくれたNともども、この舞台を支えた影の功労者だね。公園シーンはともかく、キャバレーは実に雰囲気が出てたもの。ただ、公園は、中央扉の存在がもう一つ違和感あったなぁ、でも、それは、舞台美術を考えた僕の落ち度、もっと軽いものにしてバトンで上げ下げすれば良かったかな。

 プロセニアムアーチは、実際乗せてみたら、あまりに上部の設置が危険で、急きょ取り外すことになった。せっかく思いを込めて作り上げてくれたTさんには大変申し訳ないことをした。ただ、不安定ってこともあったけど、あまりの大きさ、意表をつく高さ、うーん、全体のバランスから見ても、設置断念で正解だったと思う。

 ここいらが、これからに向けての課題につながる。装置製作者の差配部分が大きくなる分、事前に打ち合わせを密にしないといけないってことだ。寸法や素材、配色等、十分にすり合わせておく必要がある。これまでのように僕も加わり団員全員で作っていれば、製作過程も見えているので、途中で設計の変更とか全体とのバランスで色を決めるとかできたわけだが、任せきりになると、途中こまめに写真で報告はしてくれたものの、やはり実際立ててみるとは別物の感が強く、発案者として戸惑うことも出て来てしまう。しっかりとアイディアを伝え、設計図を厳密にし、具体的に練り上げておくことが大切になるだろう。これぼとの仕事を、心から願って打ち込んでくれるTさんの意欲と労力を無駄にせず、舞台をよりハイレベルなものにしていくためにも、避けては通れないところだろう。何事も大雑把が持ち味の僕としちゃ、辛いところだが。

 置農演劇部が評価を上げた公演でもあったなぁ。1人を除き、スタッフは全部置農演劇部関係者!舞監のカナミ、主役茉莉付きとメイクのナオミ、照明のN、この三人は菜の花座メンバーだけど、音響、ピンスポット、舞台スタッフ4人は臨時のメンバー。手違いから直前の依頼だったが、快く引き受けてくれた。しかも、仕事の質がとても高かった。経験があるってことはこうも違うものなのか!と改めて置農演劇部の教育力に感心した。って、手前褒めだって、それ。中でも、音響とピンは必要最小限の打ち合わせで、ほぼ完ぺきな仕事をしてくれた。ああ、こういう連中がいつも支えてくれると嬉しいんだけどなぁ。若い連中は、夜勤とか連続勤務とか、職場が厳しいからなぁ。

 スタッフの完成度が高いと舞台も安定してくる。以前なら諦めたこともできるようになるし、より冒険的な演出も可能になる。つまり、作品のクォリティも上がるってことだ。これまで、菜の花座は、専属スタッフを持たず、スタッフ、キャストが入れ替わりつつ芝居を作ってきた。でも、もう一歩質を高めるには、専属スタッフの充実ってことも配慮していかなきゃならないんだろうな。そう、その段階に来たってことなんだよ。

 

 

コメント
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