ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

コント惨敗!

2016-08-28 20:41:30 | コント

 「発掘!東北おもしろ人」まるでダメだった。賞から外れたってことは大したことじゃないが、圧倒的に受けなかったショックが大きい。

 その可能性は、どこかに感じてはいた。漫才やピン芸の笑いに慣れてしまっている観客や審査員にストーリー性の強いコントがどこまでアピールするか、不安だった、が、的中してしまった。2番目の登場、しかも、トップバッターがすべりにすべって、どっちらけの状態を引き継いだ不運てこともあったが、やはり、ここでは受け入れられない笑いだったんだとの感が強い。

 敗因の第一は、ジジババネタだったってこと。やたら薬を沢山飲むバアサンとか、トイレが近いジイサンとか、多分まったく思い当たる部分がないんだろうな。この初めの二つのギャグがすべったから、後は、そのままずるずるすべって滑落、谷間にズドーン。芸人は客層を見てネタを変えるって言うけど、それは正しい対応だな。菜の花座の観客は年寄り中心だから、ここで受けてたって、年齢層が異なれば、無理ってことだ。

 役者は精一杯やってくれたけど、15分のものを5分に間引きしたつけは回って来たね。笑いの周辺だけピックアップしてつないだわけだが、背景がほとんどカットされてしまっていたから、面白さも半減してしまったんだと思う。三宅裕二さんの教えじゃないが、コントは設定が一目瞭然でなくちゃいかん、ってことだ。例えば、つかみ、バアサンが化粧するシーンにしても、かつて好きだった男性から電話がかかって来た、って前段を割愛してしまってるので、唐突感はぬぐえなかったし、当の男の方も、自惚れ屋のシャレ男って描写の部分を削てしまっていたので、トイレに駆け込む姿が滑稽に映らなかった。やはり、最初から制限時間内で作られたコントで臨まなけりゃ、勝負は決まってるってことだ。これもよく肝に命じておこう。

 てことで、賞にはかすりもしなかったけど、それはさほど致命的痛手をこうむってはいない。賞に入ったものも、もろ手を挙げて、よっ、おもしろ人!と声をかけたい人はいなかったからだ。笑いは全体に低調、MCの品川庄司が、それをちょくちょくネタにして笑いをとるほど笑いの低空飛行が続いた。中で数少ない爆笑ステージは82歳のおじいさんの腹話術だった。これは見事で、人形と当人が交代で美空ひばりのヒット18曲を歌い次ぐというアイディアも良かったし、何より歌が上手だった。審査員特別賞が当然、僕としちゃ最優秀だっと思ったけどね。で、最優秀は、素人講談だった。まあ、たしかにしっかり鍛えられているし、熱のここもった好演にはちがいなかったが、いかんせん、笑いはまったくなし。まったく正統派の講談だった。花巻城主の城を守た話し、多分創作で、その点も評価されたんだろうが、笑いとは別ジャンル、ああ、そういう評価のしかたもあるのね、って程度の驚きだった。品川庄司賞はおばさんの一人トーク。これはキャラクターの勝利。後から無理やり?賞に入れた若手コンビも、将来的に吉本に引き入れたいから、とりあえずつば付けておくって感じがしたな。

 他のコントやギャグコンビにも才能を感じさせたのは、モノマネ芸人くらいで、後は、僕に任せろよ、もっと面白くネタ作ってやるから、とか、そこ演出の仕方違うよ、ってツッコミいれたくなる場合がほとんどだった。だから、勉強にもほとんどならなかった。だた一つ、「あぶない刑事」というコント、数十秒の短いギャグをぶっ放しては、一度消え、再度現れてまったく別のギャグをおならのようにひり出す、あのやり方は、ちょっと真似してもいいかな、って感じたくらいだ。

 ここまでレベル低いと、来年の第4回なんてあるのかい?って不安に感じてしまう。いやいや、少なくとも、うちにはお声はかからないだろうな、残念ながら。なんて、落ち込んでなんていられないんだよ。明日から1週間で4本のコント仕上げなくちゃならないんだから。そうか、今日の経験、生かすとすれば、良いもの書かなくっちゃって強ーく強ーーーーく思ったことだ。ぜったい笑えるもの書くぞ、明日から。てことで、今日は酒飲んで寝よ。 て、もう飲んでるげと。

コメント
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