ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

またまた締め切りオーバー!シニア5期生公演『生前葬につき』

2016-08-18 10:13:46 | テレビ

 いかん!実にいかん!今回も締め切りに間に合わなかった。

 シニア演劇学校、今日から盆明け再開。気持ちも新たに11月公演に向けて始動!と、こう目論んでいた。もちろん、約束もしてあった。なのに、仕上がっていない。書いてはいる。行き詰っているわけではない。が、遅い。現在到達点、ほぼ中間地点。文字数にして13000字。起承転結で言えば、転への一歩踏み出したところか。

 基本のテーマとエピソードはすんなり決まった。生前葬をめぐるごたごたと老人の過去ミステリー。これをややドタバタ風に描いている。てこづったのは、登場人物たちの、人柄と人生が固まっていなかったことと、彼らを芝居回し以上に息吹を吹き込むことだった。なーんて、書いたって、想像つかんよね。

 要するに、一人一人の登場人物がどんな言葉でしゃべり、どんな話題を振りまくかってことと、彼らがどう変わっていくか、それが上手くつかめなかったってことなんだ。なに?まだわからない?ごめん、具体例を出せればいいんだけど、ネタバレになっちまうからね、ご勘弁だ。

 全体の展開の中で、彼らが果たす役割は決まっている。ストーリーを流すためにどんなセリフが必要か、それもほぼ決めてから書き出す。でも、それだけじゃ、鉄骨だけの建物だもの、外観や間仕切りは想像できても、とてもそこに棲もうなんて思わない。同じことだ。筋立てだけたどったところで、芝居を見た感じはしない。ああ、なるほどね、で終わりだ。そう、論文のサマリー、ネット記事の要約みたいなものだ。やっぱり、つづきを読む、に引っ張り込まなくちゃ勝負にならない。

 当初の想定では、出版社の落ちこぼれ記者だったものが、書き始めたら偉そうに大言壮語する売れっ子ゴーストライターになってきたりとか、主人の前では淑やかな気配り看護師が、初めの思惑をはみ出して、ヤーさん言葉を使う姐御になったり、とか、思いつきてのは、物語が進みながらも出てくるわけなのだ。まあ、寄り道って言えば寄り道には違いないし、どんな人物設定にしても話の筋は通していけるのだが、それだけじゃ、ざっとあらすじ、あっそうなの、で終わってしまう。シーン一つ一つも面白く、見終わって納得とともに心が動く、こういった芝居を書きたいじゃないか。

 だから、あらかじめ決めたルートをマップ頼りに走るばかりじゃダメなんだ。遊びが必要なんだよ、気ままな遠回りや途中下車が必要なんだ。そんなの本筋に関係ないだろ?って馬鹿話や戯言が重要なんだ。遊ぶためには無駄がいる。寄り道すれば時間がかかる。で、締め切りに間に合わない、とこういう仕組みになっている。

 なんか、自分の怠慢を責任転嫁するごたくを並べているようにも感じるけど、まっ、そういうことで、あと、1週間、シニア演劇学校5期生の皆さんにはお待ちいただこう。画像がないと寂しいから、去年の4期生公演『シェアハウスブルース』のチラシあげておこう。このチラシ、傑作だよね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする