ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

後ろめたくっても、買っちゃうんだ!GPSウオッチ

2016-08-30 11:03:51 | ランニング

 今、読んでる本、磯田道史の『無私の日本人』。江戸時代、己を捨てきって村のため、学問のため、歌のために生きた三人の生き様が語られている。人間、ここまで無欲になれるものか、人のために生きることができるものか、学問・歌道に没頭できるものなのか、圧倒されながら読み進んでいる。時代が違うからなぁ、とは思いつつ、こんな極端な生き方はどうかなぁ、と首を傾げつつも、ちょっと今の俺たち、モノ、金、自分に引きずられ過ぎだよな、と反省しているその数時間後には、アマゾンでポチっだよ。もうまったく!堪え性ない、というか、性懲りもないというか、物欲強すぎっていうか、本当にだらしない。

 ゆとりはないよ。外食するったってココスの人だから、たまに寿司食いたくなったらスーパーの10カン680円で喜んでる人だから。そう、本だってアマゾンのマーケットプレイスで古本だしね。昨日の新聞に載ってた観光兼ねて語学留学するシニアとは違う、そこは一緒にされたくない。ってなにくだらねぇこと胸張ってんだよ。いや、最近、年寄=金持ち=厄介者って図式で割り切る若い連中多いから、一言言っておきたい。若者いろいろ、年寄いろいろ!十把ひとからげの雑な議論はやめようよね。本当の敵を見失うから。

 でも、貧乏じゃあないよな、たしかに。悩みに悩んだ末とはいえ、数万円もするランニング用ウオッチ買っちまうわけだから。ガーミンForeAthlete230j。

 気持ちよく走った最上川S-マイルラン、ただ一つの不快要素は、エプソンのGPS時計。事前に何度も設定チェックを繰り返したにもかかわらず、走行距離は表示されぬまま。もう、いい加減しろよ!ペースなんて一つ出てりゃいいんだよ!しかも、同じスピードで走ってるのに、6分/キロになったり、5分になったり、なんじゃこれは!どうにか信用できるのは、1キロごとのラップタイムのみ。これじゃつけてる意味ねえんだよ。

 もう6月の東根レースからこの状態が続いていて、外を走るたびに調節しては裏切られ、直してはがっかりを続けてきて、こりゃ秋シーズンを前に買い替えるしかないか?っと思い悩んでいた。いかんいかん、そんな無駄使い、許される身ではなかろうが、と逸る物欲を抑え続けては来たのだが、もう、ダメ!もう我慢できない!最上川沿いを走りつつ決心してしまったのだ。

 来月には高畠でハーフ、10月末には水戸でフル、走行距離、ラップタイム、ペースとちゃんと三つのデータ見ながら走りたいからね。別に正確に把握できれば、記録が伸びるってもんじゃないけど、少なくとも苛立ちとはおさらばできるわけだし、マラソンは数少ない道楽の一つなわけだから、仕方ない、許そう!ランニングの健康維持効果って大きいわけだし、末永く元気でいるためにも、この買い物は無駄じゃない!ってなんかすごいこじつけてねえか?ああだこうだと理屈くっつけて、欲の深さを肯定してしまうわけだよ。

 ああ、いつになったら、無私無欲の境地に到達できるものか!

コメント
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