ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

高級酒は息子の贈り物!

2018-05-25 09:05:14 | 食べ物

 ジャパニーズクラフトジン、てのが流行りでね、ついうかうかとツィッターに、こんなの飲みてえけど高根の花ってやつだよな、なんて物欲しげな繰り言書いちまったんだ。

 ジンて言えば、イギリスはロンドンだろ、くらいの知識しかない。これまで飲んだ酒も、ビィーフィータ―とかタンカレーとかギルビーなんて、安酒、いや大衆酒ばかり、せいぜい奮発したところで、ボンベイサファイア。日本発のクラフトジン発売!、なんて言われたってなぁ、飲みたいけど。

 伝統的なジンの8種のボタニカル(ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、アンジェリカシード、カルダモンシード、シナモン、ビターオレンジピール、レモンピール)に、日本独自の風味、6種のボタニカル(桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子)を加えて作ったこだわりの和のテイストだって言うんだぜ、こりゃ垂涎もんじゃないか。

 だがなぁ、こちとら年金暮らしの安酒党員だ。ウィスキーだろとうジンだろうと、1本2000円超えるものなんて飲むもんかい。これが党是だぜ。だったら、やせ我慢の意地張り通して、男は黙ってトリス!じゃなかった安スコッチ!傾けてりゃいいのに、つい無いものねだりツィートしちまったってわけだ。みっともねぇ。

 それから数か月、そんなつぶやき、とっくに忘れていたんだが、なんと、サントリークラフトジン「六」が届いたんだ。息子がフォローしてるなんて気づかなかったぜ。なんとなぁ、いつの間にか、息子からプレゼントされる立場になっちまったんだなぁ。形勢逆転てやつよ。まっ、それが世の習いってもんだろう。子が育つまでは親が面倒を見、親が老いれば子が支える。

 さて、その「六」だ。6種の和風ボタニカル、うん、たしかに桜の葉や花の香りほのかに匂ってくるなぁ。ゆずなのか、柑橘系の香りも爽やかだ。飲んでみると、ジュニパーベリーなんかの伝統的な味わいが強く、やっぱりジンはジンだって、なんとも飲ませ甲斐のない酒飲みだが、ボンベイサファイアなんかと違って、香りと飲み口に隔たりがないのはいいなぁ。鼻孔をくすぐってくれた香気が、そのままの味わいで心地よく舌の上をすべて行く。飲んでみて、なぁんだ、違うじゃん!ってがっかり感がない。あと、飲み終えた後、口腔に残る味わいに懐かしい森の香り!これはいい!

 ウィルキンソンのトニックウォーターと合わせたジントニック、おお、これはこれは!ほのかな甘みと香り立つジン、うん、これはいける。以前、いろいろとトニックウォーターを変えて、ジントニックを試してみたが、どれももう一息だった。これじゃサントリーの缶入りジントニックの方がましだぜ!って思ったものだった。が、結局、ジンの違いだったってことに気付かせてもらった。息子からのお情け?ってのは気に入らんが、まっ、しばらくはこの爽快な味わいを楽しめるんだから、それは良しとしねばならない。

 贈り物のジンは今冷蔵庫で静かに今夜の出番を待っている。うん?冷蔵庫で保管?そうなんだってよ、ジンそのものもギンギンに冷やして、氷入れても水ぽくならいようにするんだって。そうか、それも一理あるか。老いては子に従え、貰い物は送り主の意に従え。そう、素直にな、素直に。

 

コメント
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