ほうじ茶とコーヒーをブレンドした飲み物が出たってね。ワンダのTEA COFFEE カフェラテ×焙じ茶、今朝の朝日の記事でも紹介されてた。テレビCMじゃ、たけしの出るやつな。若者二人が自分から新発売って自慢していながら、「どっちやねん!」って、突っ込み入れてて、見るたんび、仲間同士、突っ込んでどないすんねん!ってついついこっちが突っ込んじまう。まっ、TEA COFFEE カフェラテ×焙じ茶はどうでもいいんだ。緑茶の次は焙じ茶、流行りそうだぜ、こと。
お宅、焙じ茶、飲んでます?って話題だ。えー、ここでちょっぴり自慢しちまうかねぇ。我が家じゃ焙じ茶、自家製なんだぜ。あっ、原料の緑茶は静岡は藤枝の無農薬茶をもらってるけどね。これを自前で焙じる。なぁーに、簡単なことなんだ。ただ、緑茶を火にかけりゃいいだけ。緑茶、あっ、高級なものはもったいないから、茎茶とか葬式の引き物にもらったものとかが最適。
これを焙烙って素焼きの土器の容器に入れて、弱火で気長に煎っていく、それだけ。数分もすると、色が茶色に変わり、香ばしい香りが立ち上る。焦がすと苦みが出るから、煙が立ち上り始めたすぐに火から下ろし、荒熱がとれるまで揺すり続けることが大切。この自家製焙じ茶、香りも素晴らしいし、味の方もすっきりしていて、飲めば、口と言わず体中すっきりと清めてくれる。ここに梅干を入れれば、梅番茶!風邪ひきの時の定番だが、日ごろの常用としてもお勧めだ。軽やかな漢方薬の爽快感がある。絶対、体にも効く。
さてと、も一つのお勧めが、ウィスキーのチェイサーとしの使い道だ。ウィスキー、水割りとかロックも悪かないが、モルトスコッチとか、高級バーボンなんかじっくり味わいたいなら、やっぱりストレートでチビチビ飲みだ。40度とか45度と、アルコール度数も高いわけだから、一口飲むごとにすすぎの飲み物で口の中を洗い流す。これがチェイサー。ふつうは水だ。外国なんかじゃビールだったり、炭酸水だったり、ジュースやサングリアだったするとこもあるらしい。
このチェイサーに焙じ茶が抜群の相性なんだ。ウィスキーで傷んだ粘膜を優しくいたわってくれる。焙じ茶のかすかな苦みが気分の転換にも実に効果的なんだ。酒の後味を壊すことなく、さらりと流し去ってくれる。水ほど無個性ではないが、ビールのように主張もしない。この適度な控えめ感が良い。名作映画を後ろで支える名わき役の味わいってところだ。同じお茶だもの、緑茶だっていいだろ、って言うと、これは意外と仲が悪い。緑茶ってけっこう個性がきついんだ。特に、飲み終わった後に特有の粘着感が舌の上に残る。これが出しゃばって邪魔をする。
ウィスキーのお供に焙じ茶!でも、酒飲まない人にも焙じ茶はお勧めだ。焙烙手に入らなければ、フライパンでだって作れる。焙じた直後のお茶は、もう、その香りが部屋中に漂い、最高に豊かで穏やかな空間が現出すること間違いなし!ただの一手間、このこまめさが至福の時を演出してくれるってことさ。