どうする?知らんぷりのスルーで行くか?あまりにも不様!あまりにも痛ましい!!
見ろよ、このキャベツ!葉っぱは完全にレース状、どうにか丸まった球にも虫の侵入している痕跡多数!ヨトウムシどもの仕業だ。
まさかなぁ、こんなになってるなんて思いもよらなかったぜ。ほら、紗幕掛けてるだろ、結球始まる頃までは虫食いの兆候まるでなし。出来過ぎちまうなぁ、腐らぬうちにせっせとお裾分けでもしなくっちゃ、なんて呑気に考えてたくらいたもの。
そろそろ食べごろか?って、紗幕はぐってみて、驚き、桃ノ木、山椒の木!だぜ。なんだ古臭い表現、って思ったが、こういう言い方も残しておかにゃと思って、敢えて使ってみた。なかなかいいよなぁ、マンガ昔話のジイサンが腰抜かしてる様子が浮かび上がって、この場にぴったりだ。
今年はヨトウムシ、少ないなぁ、なんて、思ってたら、なんのなんの、大繁殖しちまったってこと。奴ら、地中で冬越ししやがるから手に負えないんだ。もう、苗移植の前に、火炎放射器で土ごと丸焼きしてやりたい!
見通しの甘さ、日々の管理の行き届かなさ、恥じ入るばかり。もっと早く気付いていれば、虫とり週間設けることだってできたなのに。切歯扼腕、残念至極!消え去りつつある言葉、も一度使ってみた。
なっ、隠しておきたい気持ちわかるだろ。ずいぶんほくそ笑んだもんだし、自慢もした。なのに、この体たらく!有機農業も害虫対策だけは、特効薬なしってことなのさ。とりわけヨトウムシ!あっ、今、夜盗虫と出したくて変換キー押したら、与党虫と出た。いいねぇ、与党虫=害虫、まさに今時にぴたりの表現だ、なぁんて、遊んでる暇はないんだよ。
この惨状をなんとかせにゃ。
スーパーでお買い物に慣れた人たちからみりゃ、あっ、こりゃみんな抜き取ってヤギの餌よね?ってか、うーん、見るのも嫌っ!って、そっぽ向くかも知れんが、なんのなんの、トンデモハップン!昔の言葉シリーズ、このくらいの虫食いは大切に頂戴する、それが無農薬有機の心意気?ってもんだぜ。丁寧に葉をめくって、虫を追跡し、確実に摘出してやれば、十分美味しく食卓を飾れるようになるのさ。
いや、こんな筋だらけに食い尽くされながら、よくぞ、結球したもんだ!大したもんだ!キャベツよ、お前らの生への執念、ありがたく頂戴するからな。