ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ついに!米ストックゼロ!!まさか、米を買うなんて!!!

2019-07-11 09:38:04 | 暮らし

 異常事態だ。まさかのどん詰まりだ。ついに、ついに、食う米がなくなった。

 あり得んぞ。百姓が自分で食う米ないなんて!いや、モチ米はある。有り余るほどある。だから、この半年、餅を食い、モチ6、うるち4のおこわもどきを常食にして食いつないできた。黒米もある。だから、俺はいい、なんとでもなる。が、息子たちや頼ってくれてる親戚縁者には、モチ米しかないから、モチ米食って、なんて言えんだろうが。うーん、どうする?不足分。

 昨年の実り、そうとう悪かったんだなぁ、って今更、納得してどうする。なんせ、苗不良の上に苗不足、補植もままならず、田んぼはそこら中欠株だらけを目をつぶって乗り切った。しかも、出来は最悪だった。それでも、どうにか収穫にたどり着き、イネって強いなぁ!なんてお目出度く感心したりしてたって、阿保そのものだぜ。そのつけが、今、ここにウルチ米飢饉となって現れたってことだ。30年以上米つくりやってきて、初めての大失態だ。こんなことこれまでまったくなかった。って言うか、考えさえしなかった。いつだって余りに余って、数年前までは、子ども食堂とかに寄付してたくらいだもの。それが・・・・。ついつい気前よくなって、配る親戚、友人知人が増えちまってるって事情もあるにはあるんだが。とことん反省が必要だぜ。

 足りない分、どうする?困った時は仲間だぜ。幸い、有機農業仲間が、余分に在庫抱えてて、それを分けてもらえることになった。やれやれ一安心だぜ。だがなぁ、この米、例年大目に買ってくれてる消費者が、今年1年は要らないからって、そんな身勝手なぁ!ってことで持て余してた有機米なのだそうだ。食べる側にも事情はあるんだろうが、作る農家は注文に応じて生産調整なんてできないんだから、そこんとこ、無農薬の米食べたいなら、十分に考えもらわないとな、って誰に向かって言ってんだよ。

 ともかく、運び込まれ、米保存用冷蔵庫に積まれた玄米袋の心強いこと。これでなんとか、新米の収穫まで3カ月、しのぎきれるだろう。

 今年は今のところ、これまでにない見事な姿で育っている。欠株もほとんどない。間違ってモチ米植えた、なんてへまもない。ここ1週間ほど、ヤマセ、奥羽山脈を越えて吹き降ろす冷たい東風、が吹き降ろして寒いくらいの天気。田植えが遅れた農家のイネは伸び悩んでいるが、我が家の元気者たちは大丈夫。十数年前の冷害の時でも乗り切った有機の田んぼだしな。

 って、ことで、今年はあくまでも慎重に、深水管理を徹底せにゃぁぁぁ。

コメント
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