ジャニーズ事務所?知ってるよ。所属のグループは?うーん、SMAPとか?嵐?V6?とか・・・で、そのメンバーは?キムタク?ああ、岡田准一とか桜井翔とか?ほら、NHKの「プロファイラー」の司会やってる、岡田。桜井はZEROのサブキャスター。ああ、長野博も知ってる。「晴れ、ときどきファーム」な。あいついいよ、優しくて新しい時代の男って感じで。
でも、誰がどのグループか?なんてわからない。だってそうだろ、グループとしての活躍とかまったく見てないから。その親玉、ジャニー喜多川さんが亡くなったって言われてもねぇ、へぇ、そうなの?業績とか斜め読みしても、ほう、いろいろやってきたんだ、くらいの反応なんだよな、俺としちゃ。
なのに、世間様はどうよ?大騒ぎじゃないか。世の中暗転するとでも言いたいくらいの嘆き悲しみようじゃないか?いや、そういう人たちがいるのはわかる。別にケチ付ける気持ちはサラサラない。セクハラ疑惑はどうした?とか、揚げ足取りにも興味はない。
俺って、世の中の大勢と縁のないところで生きて来たんだなぁ!って感慨がふつふつと沸き上がって来たってことさ。思い出した。何週間か前、NHKの「アナザーストーリー」で「太陽にほえろ」の特集した時も、つくづく思い知った。この番組、一度も見たことねえよ、って。ショーケンが主役だったなんて、初めて知った。もしかすると、この時期、テレビなしの暮らし送ってた頃かもしれない。そうなんだ、子育ての頃、テレビ無しだった、10数年間。いや、テレビ見るようになってからも、民放のドラマやバラエティショーは一切見ないから、アイドル歌手とか若手俳優とかお笑い芸人とかについての知識はほぼゼロに近い。たまに、台本書きの必要から、ちょいと覗いて、欅坂の平手とかファンになったりしてるけど。
こういう今浦島みたいな人間って、少数派だってことはわかる。あるいは、希少種かも?
だがなぁ、こっちから見ると、均質社会だよなぁ、日本って!!
どうにもそこんところが、息苦しいんだぜ。いろんな興味があって、いろんな趣味があって、いろんな熱中があって、いろんな好みがあって、いろんな関心があって、いろんな嫌いがあって・・・たくさんのベクトルが四方八方に向かってる。多様性こそすべての前提、って、そういう社会じゃないもの。
で、突如飛躍するんだが、こんなに格差社会が広がってるのに、意外とそれを感じていないって現実。踏みつけられてる貧困層についてもしかり、という不思議さ。この鈍さって、日本社会の均質性に依ってるんじゃないか?さすがに1億総中流なんて幻影は消え去っているだろうが、まんざらでもないよ今の暮らし、って感覚、それって、みんな同じようなテレビ見て、同じようなアイドルの歌聞いて、同じようなタレントのネタで笑って、たまにでも同じようにTDLやライブ行って、・・・この安心感!私って、別に取り残されてなんかいないよね、だって、みんなと一緒だもの!
どうなんだろうねぇ、この均質社会・日本。このまま続くとは思えんよなぁ。だって、間違いなく外国人増えるし、ますます格差広がるし、LGBTとか多様な生き方出て来るし、みんな同じ我ら日本人!って幻想でやり繰りできっこねえじゃん。要警戒の火山ってところじゃないか。真っ赤なマグマ、巨大エネルギー、そのすぐ上に乗ってる平穏、無事、安泰。いつか近い時期にきっと、この危うい均衡は壊れるぜ。で、心配なのは、この地底の力が吹きあがった時だ。驚き慌てて周章狼狽、差別だったり、排斥だったり、弾圧だったり、挙句は暴力・戦争に突き進んだりするんじゃないのか。
多様性を認め、互いに尊重する社会、それって、日ごろから、みんな一緒とか、いつも仲間とか、同じで安心とかって心の有り様に、ちよっとした違和感を持つところから始めないといかんのじゃないか、俺は俺、一緒にするなってってね。
で、そう強く感じるのは、俺がただのへそ曲がりだからか?