以前はてんつ(嘘つき)予報なんて、ぼろくそ言ってた、ごめん。最近はかなり当たるよな、大したもんだ。時間単位で雨降りとか教えてくれるもの。スマホじゃ緊急通報でチャイム鳴って、「雨雲が接近中!」おっと、仕事さっさと片付けなくっちゃ、ってお役立ちだぜ。でも、そこは複雑な自然現象相手、外れることだってあるわな。
昨日は雨の予報が丸外れ、晴れ間さえ覗いて、お陰で、登山道の整備、助かった。雨合羽着て草刈り登山なんて、考えただけで、茹で上がっちまうぜ。こういう外れは大歓迎だな。で、今日の予報は曇り。そうか、ほんじゃ作業は草刈りか?精度を増した天気予報を上手に使い切って、農作業も順調、田んぼの畔を刈るくらいしか残っていない。ニンジン、小松菜、ホウレンソウ、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーの種蒔きは終えたしな。そうそう、梅雨の晴れ間を利用してブルーベリーも摘んだ。
雨でもいいんだぜ、久しぶりのお休みってことで。と、早朝、寝床で聞く雨音!おおっ、いいじゃねえか。じゃんじゃか降ってくれ。田んぼも水たまるし、ニンジン、小松菜、ホウレンソウ、水やりしなくって済むぜ。中でもニンジンだ。発芽まで水やりはぜったい欠かせない。常に、種が水分を吸収できる状態であることが、発芽の必須条件なんだ。だから、雨が降らなきゃ、朝晩、強い日差しが差し掛ければ、昼間にも、水をやる。それも10日近くも続けるんだぜ。ふつう、発芽までの日数は早くて3日、遅くても1週間、それも最初にたっぷりみずやっておけばさっさと発芽するのに。ニンジン、10日だぜ!まったくどこまで我が儘なんだよ。1日の手抜きが、発芽不良に直結するんで、気が抜けないんだ。
で、この雨、よしよし、今日は水やりなしじゃ!降ってくれてありがとう。天気外れてくれておしょうしな。種まきの翌日、一昨日も雨だった。それもかなりたっぷり降ってくれたから、これで3日連続水やりから解放されたってことだ。これで、外皮堅固のニンジンの種も、少しは潤ってたことだろう。あと、7日、こんな調子で、曇り時折雨、って具合に行ってくれると助かるがなぁ。
なぁぁんて、ずいぶんたいそうな作業のように聞こえるだろうが、たかが水やりなんだ。道路向こうのポンプ井戸から水を汲んで、10数メートル運んで、如雨露で撒っく、それだけのことなんだ。ただ、毎日決まってやらにゃいかんとなると、億劫になるってことなんだ。って、甘えるんじゃねえよ。発芽をミスれば、その後はないわけだからな。ともかく、芽さえ出ればいい。種もゴマ粒よりも細く小さいし、発芽した双葉や新芽も目を凝らさねば見つからぬほどの華奢なやつなんだが、これが強い。少々の日照り乾燥にも屈しない。適期に間引いてやれば、収穫には確実にたどり着ける。心強い緑黄色野菜の花形なんだ。
春先播いたニンジンは、せっせの水やりの甲斐あって、今じゃ、見事に収穫直前。
さっ、秋作もしっかり芽を出してくれ。冬場のカロチン、お前さん頼りだからな。