最近のテレビ、愛想尽きてない?もう、ダメ!昼のワイドショーなんて見てらんない。吉本なら吉本ばっか。どうでもいいってぇの!韓国経済制裁扱えば、日本対韓国の単純対立構造がすべての前提。やたら根ほり葉ほりの裏目読み。国と国なんて、お互い様なんだ、いろんな見方できるだろって複眼的視点はないんかね。ニュースもNHKはじめ、ひどいしねぇ。パソコン、スマホありゃ、テレビも新聞もいらねぇ、って人の気持ちもよくわかる。まっ、その分、本読む時間が増えていいんだけど。
で、ツィッターとかフェースブックでいろんな情報見たり、手に入れたりしてるわけなんだが、昨日は、ラジオ番組の紹介に出会って、あっ、これ面白いかも!で、さっそく覗いて、いや、耳そばだててみた。
「FIRE RADIO ファイヤーラジオ#002 これから野党はどうなるのか?ー立憲民主党とれいわ新選組」ネットラジオって言うのかな?パソコンで簡単にアクセスできた。内容は、政治学者の中島岳士さんに今回の選挙を振り返って聞く、ってもん。相づち役はいるものの、ほぼ中島さんの一人語りだ。彼の話、いいんだよなぁ。日常会話調なのにほとんど無駄がなく、そのくせお堅い専門用語もよぉーくかみ砕いて伝えてくれる。うん、うん、わかる、よぉーくわかる。しかも、彼の声と口調!穏やかで柔らかく、しかも誠実!ああ、この人の言うことなら、中身聞かなくたって、正しい!いやいや、中身も鋭く、深いんだぜ。
今回の選挙をれいわ新選組と立憲民主党を両軸として分析してくれた。その鍵となるのは、ラディカルデモクラシー。投票するだけの間接民主制ってなんか参加してる感がないだろ、俺の一票なんて大勢に変化なしだし、いくら投票したって変わらないし、って。その空虚感、疎外感強いよなぁ。低投票率の原因の一つだぜ、きっと。その無力感から抜け出そうとする試みがラディカルデモクラシーってもので、それには二つのアプローチがある。一つは、熟議型、政党と支援者が対等の立場で意見を交換しながら、方向性を話し合いによって探りつつ、参加意識を満足させるってものだ。もう一つが闘技型、課題を鮮明にして敵味方をくっきりと描き出し、支持者の情動に訴えつつ解決を迫るやり方だ。前者が立憲民主党で、後者がれいわ新選組。なるほど!
もう一つの論点は、れいわ新選組の勢いに不安を持つ形で言われ出した、ポピュリズムの問題だ。ポピュリズムってのは、それまで弾き出されてきた人たちが、政治の中核を担うエリートたちにNOを突きつける動きと見る。移民排斥のような右翼的立場からの盛り上がりが多かったが、ここにきて、左側からの動きも目立ってきている。例えば、アメリカ民主党のサンダース議員押しのように。人々の積もり積もった情動に訴えることから、暴走も心配されるが、そこを上手くコントロールできれば、これまで場外に追いやられていた人たちの声と体が政治に食い込んで来ることができる。政治へのしらけを救う有効策になりうる。ほら、れいわ新選組が国会に送り込んだ船後さんや木村さんみたいにね。
で、選挙の勝ち負けってことでは、れいわの勝ち、立憲の負け。どちらも大衆的な盛り上がりを期待したが、熟議型の枝野では、闘技型の山本に勝てなかった。でも、結論としては、れいわのポピュリズム的人気を大切にしつつ、立憲が熟議と経験を生かして提携しながら並走する、そこに次回衆議院選挙の大きな可能性が開かれてる。
そう、れいわも立憲もけんかなんかしてちゃだめだぜ!お互いリスペクトで大きなうねり作りだせ!って。そうなんだよ。どっちも大事、お互いを生かし合えって大賛成だ。
ここは一つ、中島さんに間に入ってもらって、枝野と山本、とことん話し合ってもらいたいもんだぜ。多分、どちらもこのラジオ聞いたはずだから、その機会は間近だって思うんだがな。
おっと、FIRE RADIO ファイヤーラジオ#002 の内容、へたくそに紹介してたら、言いたいこと忘れるところだった。最近のラジオ、なかなか素晴らしい人たちが番組持ってて、聞きごたえあるよっ話しだ。荻上チキとかね。それに、仕事しながら聞けるし。そう、昨夜も、洗濯物たたみながら聞いたんだよ。テレビおさらば、ラジオこんにちわ!ってことで。