ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

今年は、草に負けてないぞ!

2019-07-20 09:11:22 | 農業

 田の畔草刈りもぐるっと済ませて、お次は畑だ。

 まず何からやっつけようか?そうか、頼まれてる里芋だな。草に負けて収穫できませんでした、なんて言い訳できんものな。すでに、株の周囲は管理機で2度走って、草を埋め込んである。残るは、株元だ。ここはまさか機械で掘っくりかえすなんてできない。ホーでかき取るか、手で小まめに除草するかだ。せっかく出来つつある芋、傷つけちゃ元も子もないからな。

 収穫目標は30キロ!1株800グラム取れると見込んで、40株の苗を植えた。ちょっとした里芋畑だぜ。種芋をみっちり時間をかけて発芽させた自家製苗が30本に、発芽不良で買い足した市販のものが10本。移植の時にゃ、いやぁ、プロの苗は立派だねぇ、さすがだ!って感心するほど、見栄えの違いは歴然だった。葉も大きいし、背丈も高いしね。それに引き換え、自家製は、まさに不揃いの里芋たち、逞しく育ったやつもあれば、ようやく芽が顔を覗かせた、なんてのある。大丈夫かい?こいつら、この後育つのか?一抹どころか大いに不安。

 それがどうだい!今じゃ、自家製苗の方がすっくと元気なんだぜ。出足は遅れたものの、もう完全に市販のあんちゃんたちを抜き去っている。なるほどなぁ、見せかけばかり立派でも、体質は貧弱ってことだったんだ。外観ばかり優れてたってダメ、勝負は中身だ!ってことで、こりゃ人間と同じだな。ちやほや、ぬくぬく我が子大切で育てられた奴らは、いざとなりゃ、へなへなだってことさ。

 里芋って言ったら、ここら農家じゃ、黒マルチで根元覆って作るのが常識なんだ。草取りしなくていいだろ、地温保てるだろ、乾燥防げるだろ、ほれ、良いことづくめなわけよ。ただし、収穫後のビニールゴミさえ気にしなけりゃな。我が家は、ここが引っ掛かる。毎年、廃プラ出すなんて、嫌なこった!昔は無かったんだしな、マルチビニールなんて。

 株元は藁で行う。本当は、この方が作物にはいいのさ。やたらと暑くなり過ぎないし、何より、藁に覆われた土が変わる。適度な水分と栄養とで微税物の一大パラダイスになって来るのさ。だから、里芋の身になれば、藁敷きの方がはるかにいい。ただ、そうなると株回りの除草が大変になる。一度藁敷いちまったら、機械はもちろん、ホーや草刈り鎌だって使えない、手取りするしかない。これが、手間なんだよ。それと、周囲を土寄せして子芋ができる環境を整えてやるってこともしにくい。

 里芋は乾燥が嫌いだから、梅雨が上がったら、藁敷きしてやろう。でも、それまではこの長雨の水分で頑張ってもらおうかね。そうすりゃ、除草も楽にできて、草に負けて収穫半減なんて事態も防げるからな。そう、大切な土寄せも何度かできる。

 株元の草をできるだけ根っこがらみ引き抜いて、周囲から土を寄せる。梅雨の晴れ間の強い日差しのもとじゃちょっぴりつらい仕事だ。が、今年は、ここまで適期作業で来ているから、例年に比べてはるかに楽だ。

 草のひどい端の部分から距離を置いたことも正解だ。まだしばらくは雨降りが続きそうだ。と、なると、もう一度、草取りと土寄せだな。それから、敷き藁で覆ってやる。先行きを思いつつ、ほくそ笑みつつ、きれいになった里芋畑を眺めるわけなのさ

 

コメント
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