自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

ヒマラヤ聖者エミール大師の奇跡(9)

2013年06月28日 | 健康と直結する”一元論”について

パンを手の中から次々と出す     平成25年6月28日

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著者はしがきから

わたしは1894年に極東を訪れた11人の

調査団の一員であった。

3年半にわたる極東滞在中、ヒマラヤの大師たちに接触した。

大師は私たちが 偉大なる法則の働きを実証されるのを

実際に見るために、大師がたの生活の中に,親しく入り

込むことを許してくれた。

 

 

 

”あなた方も私が為した業をするであろう。

これよりもなお、大きな業をするであろう” 

これはイエスの言葉である。

この”為した業”というのは、聖書に記されているお話しで、

イエスが、ガリレアでバンを割き、必要な人々のために

パンを創造した奇跡をさしている。

 

大師も、調査団隊員を前にして、同様のことを,行(おこな)

って見せた。

それは調査隊が 自然災害のため、一か所に留まらざる

得なくなり、食糧が尽き果てる直前の出来事だった。

エミール大師が来て このように言った。

 

“心配せんでもよろしい。

神は大小の如何を問わず、その被造物一切の世話を見給う

ものです。

私どもは神の被造物えはありませんか? 

ほら、ここに、56粒の麦粒、麦の種子があります。

これを植えることにしましょう。

これは、麦が欲しいと宣言したことになります。

そうすると、私は心の中で麦という穀物を形造ったことに

なる。

つまり、具象化するには、まず、心の中で描くという 

法則を成就したことになる。

したがって、そのうちに麦が生え出てくるでしょう。

しかし、大自然は 成長も展開も遅いものです。

その大自然が 麦を生やさせるために、長い根気のいる

過程がある。

でもそれを待つ必要があるでしょうか?

もし、そうなら、麦を手に入れるのに 長い間待たなけ

ればならない。 

しかし、何故、父なる神が、私どもに与えてくださった

もっと、高度の、もっと完全な法則を使わないの

でしょうか。 


ただ、そのために必要なものは、心を静め、心の中で

観ずること。

言い変えれば、その理想的状況を描くことです。

そうすると、きちんと手入れされて使用するばかりに

なっている麦が手にはいるのです。

もし、本物かどうか疑わしいのなら、それを集め、粉に

ひいて、パンにしてみるとよい“(72

 

 

 

そして、その種を蒔くと、あれよあれよと言う間に、

目の前に芽が出てきて伸び、手入れされた状況に

生長したのだ。

そして、それを集めて、パンを作ることができた。

エミール師は、言葉を続ける。

 

“みなさんは、今、これを目前に見て、信じた。

今度は一層完全な法則を適用して、一層完全なるものを、

つまり、皆さんのちょうど望んでいる、パンを出そう

ではありませんか。

この完全、’皆さんならより、微妙なーとでも言いそうな、

法則(*1)適用して、私が自分のまさしく必要とする

もの、今は、パンを出すことができるのをお見せしよう。“

72

 

 

 

調査団たちが 茫然と立ち尽くしている中、大きなパン

が一つ、大師の手の中に顕れたという。

そして、次々と現れて、テーブルの上にエミール師が、

合計 40個のパン置いて並べた。

食べてみると、隊員たちは声を出して “確かに、おいしい”

味わって、食べた。

それを見て、さらにエミール師が言う。

 

 

 

これは催眠術ではない。現に皆さんの中で催眠術に

かかっていると 、思っている人は誰もいないはずです。

ここで 特にことわっておきたいことは、催眠術は一つ

しかないことです。

それは、人間には、神の完全なる御業を自ら成して、

自分の欲する事物を 創造することはできないと 信じ込む、

自己催眠だけである。

 

必要とすること自体に創造の意欲が働いているではありま

せんか。

しかるに、神の意思に反して実相を展開し、創造しようと

しないで、自分自身の小さな殻に閉じこもって、私には

できないなどと、自己催眠にかけ、ついには自分を神とは 

全く別の存在と信じ込んでしまう。“

 

と、エミール師が述べた後で、この“神の御業”のような

ことは、イエスが、

あなた方も私のする業をするであろう” 

と言った通り、誰でもできることであると大師はいう。

 

“人間が神の子として、実相において、神と同じく、

完全に、かつ、調和のうちに、創造し得るものであること

を示すことが、イエスの地上における本当の使命だった

のです。 

イエスが盲目の男に、シロアムの池で目を洗うように

命じたは(*2実はすべての人々の心の目を開こう

されたからではないか。

 

父なる神は、私ども人間が、神とまったく同様に想像

することを意図しているのだーということを示すために、

イエスを使わされたのであって、人間の実相がすべて、

キリストであることを認めることにより、

誰でもイエスと同じ完全な御業ができるようになって

いることを、総ての人は悟るべきでした。“

 

 

*1)

ここでいう創造の普遍的法則というのは、

宇宙にある、究極の質量を利用して

創造をおこなうことを指している。

宇宙はいくつも階層、あるいは次元より

成り立つ。

それらがいわば同心円を 形造り、

次元階層を全く異にしながら、高い階層は

低い階層の世界に浸透しているという。

 

そうして、各界層毎に、その階層における、

質料(原料)があまねく満ちており、

その階層の一切の現象は同一質料によって、

形成されている。

例えば、物質界には、物質という質料、

原質が満ちている。

究極の質料は、あらゆる階層に 

偏在する。

 

これを普遍質料と呼び、この質料によって、

パンの出現や、氷の出現を大師は為したという。 

この創造の原理を、大師は研究員たちに、

ここで、説明している。

 

*2) ヨハネ伝 9章1~11節

 

  

参考)

 ヒマラヤ聖者の生活研究―

自由自在への道 全5巻

S54年6月5日第五版 

ベアード・T・スポールディング著 

仲里誠吉訳 霞が関書房

  

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