モーナ・ナラマク・シメホナ(1913~1992) 2014.4.7
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Morrnah Nalamaku Sumeona、モーナ女史は、
ハワイで人間州宝に認定された
ハワイの伝統的医療のスペシャリストとして
拙ブログでも たびたびご紹介している。
この伝統医療は肉体的病を癒すのみにとどまらず
包括的な問題解決を図るものとして知られている。
第三者や対象者が存在せずに 誰でもどこでも、
たった一人で問題を解決できるように、
古代から伝わる療法ホ・オポノポノ を現代風に
アレンジして、問題が起きたときは、
個人自身と向き合うことを徹底させた。
本来のホ・オポノポノは
複数で話あうことで問題解決に臨むが、
モーナ女史のそれは、“SITH ホ・オポノポノ”と
呼ばれ、先にも述べたように個人で向き合う。
セルフ・アイデンティティ、“本当の私”を明確化
して、本源の自己に向き合うということにも
つながる。
自然治癒力セラピー的にいえば、アートマ
という、“大我”に帰結することを癒しの基本とし、
具体的な方法とともに示している。
モーナ女史は その方法を語るにしても、
決して理屈ぽく、難解な言葉を使うことはない。
すんなりとさらっと、何気なく、語られる言葉は
それだけで 何かほっとさせられる、癒しの波動さえ、感じる。
そんな人柄が良く現れている、モーナ女史の詩集から、
印象に残るフレーズを拾ってご紹介させていただく。
“わたし”と括弧でくくられて訳されているとき、
神格、あるいは 大我という意味で使われる。
次のフレーズにはそれが語られている:
“エゴやプライドなんかで
鏡が曇っていたら、
ほんとうの自分は見えてこない“
本当の自分は、エゴやプライドとは無関係ということ・・・
そして、
“わたし達がほんとうの自分になるためには
自分の内側にたどりつくことが必要だ“
と、本当の自分、“わたし”は
自分の内側に目を向けた
ときに気づくものだとさりげなく、教える。
“わたし”にたどりついたとき見えるもの、それを
モーナ女史はこう言う:
“消去して手放す。
これだけ。
そこで見えて来るものは
愛
平和(平穏)
調和
永遠
そしてあなたは充たされて
何一つ欠けるものはない“
私たちは誰でも幸運を欲している。
必要な人や物が 必要な時期に与えられて
事故や災害などの不慮の不幸から守られ
自由にのびやかに、愛情に満ちた
周囲と調和のとれた時を過ごしたいと
望んでいる。
それが 本来の私たちの姿であるから。
モーナ女史は その実現のために
“手放す”ということを第一のキーワード
に揚げるのだ。
何を?
“過去の疎ましい記憶”や
“執着”を。
どちらも、潜在意識の中にシロアリのように巣食って
健常な心をむしばむ。
長い長い命の旅路、何度も生まれ変わり、
新たな人生を与えられ挑戦してきたことは、
’ほんとうの自分’を見つけることだったのだ。
そのために、このシロアリを除去する必要性と
その可能性を知ることだったのだ。
女史は次のように言う。
“執着を手放す。
すると、愛も平和も調和も永遠も
すべてがとっておきのタイミングで
完璧な形となって、あなたのもとに
届く。
あなたは完璧な関係によって、すべてと
繋がりあうことができる。“
その時、人は幸運といえる人生に遭遇するだろう。
誰でも、例外なしに、“潜在意識の中の記憶”を
持つのだから。
以下、女史の言葉が続く:
“過去におきたこと。
或る人は創造に満ちた豊かさと生長は
或る人は破壊や混乱、争いを“
善い記憶も 壮絶で悲しい記憶も 人はみな
抱えている。
そして、ホ・オポノポノによれば、今私たちが
体験していることこそ、この記憶の表出化
だという。
“みんながそれぞれ、今この瞬間
過去を再体験している。
どんな体験であったとしても、
それはあなたが過去に選択してきたことの
結果だ。
幾つものの選択、
幾つものの記憶のあとで、
あなたは今
とうとう平和を求めるようになったのだ。“
そして、消去することの意義を知るようになる。
ほんとうの自分に回帰するために。
“日の出を見上げたときにあなたは知るかも
しれない。
あなたが小鳥を両手で大事に包む様に
あらゆる命が大いなる自然の手に
守られている。
あなたは神聖なる存在の子
愛、バランス、平和の中にいる。
過去の事実がどんなものだとしても
本来のためにそれをいつまでも
掴んでいる必要なんてない。
未来へ移動するときに
変化は必要不可欠なんだ。
地に足をつけ、
天に向かって真っすぐたち
腕を大きく広げてすべてをそのまま
抱きしめよう
とうとうあなたは気づくよ
あなたはすべての中にいて
すべてがあなたの中にあることを。
あなたが頭で知っている宇宙でさえ
この全宇宙のほんの一部にすぎないんだ。”
このモーナ女史の詩にある気づきは
そのままヒューレン博士に受け継がれて
次の世代に語り継がれていくことになる。
参考書: 叡智のしずく SITH・ホ・オポノポノ アジア事務局 2012年