自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

自殺者のお願い

2013年03月09日 | 健全生活のために”死”の常識を反転

光りがあったから・・・ 平成25年3月9日

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”あのう・・・”

という声が心の中に響いてきた。

肉体の耳の鼓膜を通してでなく、

”心の中に、情報の塊(かたまり)が届き、それを、自分の理性が

日本語訳に翻訳しながら、理解”して、聞こえる声である。


飯田教授の言葉をそのまま、掲載することにする。

時は、教授がまだ、大学生時代の話だ。

声: あのう・・

飯田教授: なんですか?

(その情報を映像化してみると、20代前半の若い男性の姿が心に浮かぶ)

彼: あなたは誰ですか

飯田教授: あなたこそ、誰なんですか

彼; 自分は・・・

ここで、教授は驚く。


それは、’自分は’という、教授が今まで、使ったことのない、

単語が出てきたからだ。

なぜ、驚いたかと言えば、この会話自体、教授は、初めから、

自分の脳が造りだす、”幻覚・幻聴” だと思っていたからだ。

”私は”とか”僕は”という言葉以外に、自分自身を呼ぶ言葉を使った

ことがなく、こうした用語自体、自分の 脳 の中にあったのか

どうかという疑問が生じたのだった。

 

彼: 自分は・・・自分は、さっきまで・・・

教授: あなたは、どうして、僕に話しかけてくるんです? 

僕にはなしかけたって、何にも、いいことなんかありませんよ。 

もう、話しかけないでください。

彼: でも、あなたのところが明るかったから。 

自分は、真っ暗闇の中をさまよっていたんです。 灯りを…光を探して・・・

 

ここで、教授の心に、あるヴィジョンが広がった。

ある地図である。


彼が見せた(のであろう)、心に明白に見えてきた、”ある場所” 

につい、教授は興味を持つ。

教授: なんで、こんな地図を見せるんですか

彼:(嬉しそうに)ここに行って欲しいんです


彼のいうことには、自分の親に会ってほしいという。

自分の周りは真っ暗で、何も見えない。 

でも、何か、暖かいまぶしい光が、”僕”(教授) のまわりにに輝いていた。

それで、その光に向かって話しているというのだ。 

実は 彼は、自殺をして、闇の世界に入った、浮かばれない霊だったらしい。

 

彼: ・・略・・自分はただ、真っ暗闇の中で、灯りを探していたんです。 

そしたら、まぶしい光が見えたので、近寄って行って、声をかけて

みただけなんです

と、言う。


霊は、どのくらい、闇の中をさまよっているのか、どのあたりを

さまよっているのかもわからないという。

つまり、”距離感”と”時間”の無い世界にいるというのだ。


このあたりは、ムーア博士の疑似死体験の手記にも書かれていたと思う。

あの世には、時間も空間も、あまり、関係ないということだろう。

そして、自殺者 の霊魂は、こうして、闇の世界へと入り込む。

その闇から救われるのは、残された家族の悲しみや怒りが、愛 

へと昇華できたときだと、その霊は語る。


親がとても悲しんでいるので、自分は、死んでいるが、

いつも、親のそばにいること、愛していること、そして、心が

通じ合うこと、安心してほしい”

ことなどを、親に伝えてほしいと、教授に頼むのだ。

 

この場に至っても、教授は、

”この’彼’は、私の頭が創作した’幻’なのだろうか?”

といぶかっている。

教授のその時の感慨である。

”私にとって、死んだあとに出てくるものといえば、幽霊しか

ありませんでしたし、私がイメージする幽霊というのは、暗くて、

気持ちの悪い、怖いもの という 表現がすべてでした。

 

そして、そのような 幽霊というのは、あくまでも、人間が創作した幻

であって、本当に、実在するはずはありませんでした。

 

幽霊を見た、という話も、何かほかのものを見間違えたり、脳が

創作した幻覚であったり、ウソやデタラメであって、すべては、

ファンタジー(空想)のレベルの問題にすぎないと、確信していたのです。”

 

そういう教授(当時学生)であったので、その、突然声をかけてきた、

心に映像を与えるその存在について、戸惑いながらも、いろいろ、思索する。


情報として、以下にまとめている。

* 暗くて気持ちの悪い存在ではなく、恐怖も感じない。

* むしろ、正直で友好的な ごく普通の人間的存在感を感じる

* 自分の脳が造りだしている幻覚ならば、どうして、自分が考えていた

はずのイメージではない’霊’が現れたか不可解

* もし、この’彼’の存在が ほんとうに実在ならば、それを何らかの方法

で証明できるか?

* ’彼’は男性のビジョンを持っているが、無色透明感があり、

性別そのものが感じられない

* ’彼’自体が、教授の頭では思いつかない、別の人格をもった、

独自の意思ある存在らしい

* しかし、教授が高熱を出したときの機能障害で、多重人格が生じ、

自分とは異なると思える人格を造りだしているのだろうか?

 

あれこれ考えた結果、教授の結論は

”もしも、この’彼’が私の脳の被造物であったなら、私が生まれて

からそれまでに獲得してきた知能の範囲内でしか、言動しないはずでした。

私が知らないことは、’彼’も知らないし、私にできない事は’彼’にも

できないはずなのです。


’彼’が私の脳の被造物に過ぎないのならば、’彼’は私の脳に蓄えられている

情報しか、使えないはずでした。

そのことは、逆にいうと・・もしも、万が一、’彼’が私が決してしるはず

のない知識や情報を知っているとすれば、…その事実は、

’彼は私の脳の創造物ではない’ということを示すのでした。”

 

こうして、教授は、’彼’から送られた’イメージの地図’を頼りに、

半信半疑のまま、’彼’の両親を探しにいくことにしたのだった。

続く・・・

参考文献:生きがいの創造 PHP研究所出版 飯田史彦著 2005

飯田文彦氏紹介:1962年広島県生まれ。 福島大学教授、経営学博士。

London City University Business School(大学院)客員研究員

筑波大学大学院、東北大学大学院講師

IOU(International Open University)より、日本人として初めて

総合医学部名誉教授称号の授与。

”生きがいメディカル・ネットワーク“顧問。

あらゆる、思想、宗教団体からの中立を宣言。

 

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