超能力開発研究をやめた飛行士 平成25年5月29日
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超能力の研究を 元アポロ宇宙飛行士エドは
自主的に、やめるときがくる。
超能力ESP の定義は、エド の言葉を借りると
ESP は潜在的に 万人が持っている能力だという。
"サイコ・キネシス(念力)、心霊医療、予言などといった、
能力以外に、誰でも、日常生活で体験している超能力として、
・何かが閃くようにわかったとか、
・念じ続けていることが 普通の確立以上で実現するとか、
・気持ちの持ちようで、 病気が治るとか、
・予感や虫の知らせなどがある。"
エド が 特別の超能力研究をやめた理由として、
人間は それら特種能力を 開発研究しなくても、
すでに備わっているのだからというのが理由だ。
それが発現するのは、ただ、そういう能力を
”想いだす” だけでいいという。
想いだすということは、 本来の、自己の精神性を
求める中で可能になる。
その時、誰もが、潜在的な ESP能力を 自然に、
引き出すことができるだろうと考えた。
そのことを 彼は、こう述べる。
“ 超能力を扱うのには、まず、それにふさわしい
精神の安定と感性の安定を得ることが必要だ。
心の中から、あらゆる日常的 世俗的雑念を 払いのけ、
さざ波一つない、森の中の静かな湖の水面(1)のように、
心を静寂そのものにたもち、透明な安らぎを
得なければならない。
精神を完全に浄化(2)するのだ。
精神を完全に浄化すれば、研ぎ澄まされた鋭敏な感受性を
持ちながら、それが外の世界からいささかも乱されることがない
(3)という状態に入ることができる。
仏教でいう、ニルヴァーナ(サンスクリット語で悟りの境地)だ。
そこまでいけば、人間が物質的存在ではなく、精神的存在
であることが自然にわかる。
人間は物質レベルでは個別的存在(4)だが、
精神レベルでは互いに統合されている。(5)
ESPの成立根拠はそこにある。
さらに進めば、人間のみならず、世界のすべてが、
精神的には 一体である(6)ことがわかるだろう。
超能力現象は、このスピリチュアル・ワンネス
(spiritual oneness)の証明だ。
スピリチュアル・ワンネス(spiritual oneness)があるから、
スピリチャルな人間は、物理的手段によらず、外の世界と
コミュニュケートできる。
古代インドのヴェーダ(ウパニシャッド)(7)に、
'神は 鉱物の中では眠り、植物の中では目覚め、
動物の中では歩き、人間の中で思惟する”
という言葉がある。
万物の中に神 (8)がいる。
だから、万物はスピリチュアルには 一体なのだ。
しかし、神の 覚醒度 (9)は万物において、異なる。
だから、万物の 一体性 はなかなか、把握できない。
眠れる神をも 見ることができる(10)ようになるほど、
スピリチュアルになることができた人間のみが、この、
一体性を把握できる。
そして、十分に スピリチュアルになりえた人間には、
超能力がおのずから生まれる。
(11) ” (以上引用)
(注: アンダーライン と 括弧内の数字は 筆者によるものです。)
最後に、アンダーラインを引いた部分を
改めて取り出して 繋げて文章を 簡潔 してみると、
さざ波一つない、森の中の静かな湖の水面~(1)
のようなまったくぶれない 平静心を保ち、
浄化~(2) が進むと
外の世界からいささかも乱されることがない~(3)
真の心を取り戻す。
物質レベルでは個別的存在~(4)
であっても
精神レベルでは互いに統合されている。~(5)
一体である~(6) 私たちにとって
ヴェーダ(ウパニシャッド)~(7) に書かれているように
万物の中に神~ (8) を見出し
神の 覚醒度~(9) の違いこそ 我々の間にあるにしても
眠れる神をも 見ることができる~(10) ようになったとき、、
求めずとも、超能力がおのずから生まれる。~(11)
超能力を求める前に、すべての存在がスピリチャルワンネスの中に
あるということ、それに覚醒することが先決だ~と彼は言う。
超能力を 開発しよう という立場からではなく
”自己の中にある、神の存在を求め、普遍な神を信じる”
ことによって、自然と、その能力 が 出現すると
主張を転じた。
スピリチャル性を高めるというのは、ESP能力開発を 最終目標
に置くことではないと考えた。
彼はこういう。
“だから、超能力を求めてはいけない。
まず神の国を求めるべきなのだ。
超能力とは、精神世界の一部であると知るべきだ。”
ここでいう 神の国 というのは、神 という概念で表わされる、
真・善・美の特質が当たり前の義として 通じ、実現している
世界 と 言い換えることができると思う。
なぜなら、エド は キリスト教の神 というよりは
もっと普遍的な、神 を見出していたからだ。
続く・・・・
参考文献: 宇宙からの帰還 立花 隆 著 中央公論社 1994年版
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