ヴィジョンが現実化するためには。 平成25念7月24日
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愛 と 奉仕 に生きる 霊界人の
糧 が 愛 であることを ひふみ神示で
読んだ後で、
再び、エミール師に登場してもらいます。
著者はしがきから
わたしは1894年に極東を訪れた
11人の調査団の一員であった。
3年半にわたる極東滞在中、
ヒマラヤの大師たちに接触した。
大師は私たちが
偉大なる法則の働きを
実証されるのを実際に見るために、
大師がたの生活の中に親しく
入り込むことを許してくれた。
私のノートを今ここに、
“極東における、大師たちの生活と教え”
と題して、発表するが、そこに盛られた内容を
そのまま受け入れるか、否認するかは、
読者の自由である。
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”すべての偉大なる魂の持ち主たちは、
自分のヴィジョンに忠実であるものです。
すべて、今現象しているものは、初めのヴィジョン、
即ち、魂の中に植え込まれた概念の種子が
後に発芽して、成長したものなのです。
こういう魂の人たちは、この想念の種子が
外部の人たちの不信に左右されることを
断じて許しません。
このヴィジョンのためには、彼らは犠牲をも
いとわずに忠実にこれを守り、信じ、
そうして、ついに信ずるがごとくに成るのです。
イエスはご自分のヴィジョンに常に忠実であり、
不変でした。
彼は最愛の近親者が不信不忠実であった時でさえ、
ご自分のプランにしがみついて、離れなかった。
かくして、イエスのプランは彼の信じるがごとくに
実現したのです。
そして、それはすべての人々に対しても、また、
その通りです。人が約束の地に向けて旅立つのは、
まず、暗黒の土地を見捨て、それを忘れ去らなければ
なりません。
闇黒を去って、光明にむかわなければなりません。
前進しながら、停止するのは不可能です。
古きものを捨てて、新しきものに、しがみつかなければ
ならない。
覚えていたくないものは忘れ、心に留めておきたいもの
だけを覚えるようにしなければならない。
前者も大事だが後者も大事です。
もしヴィジョンを実現したいと望むのであれば、
ヴィジョンだけを覚えておくことです。
生み出したいと思うヴィジョンを心の中にしっかりと
持ち続けて覚えなければならない。
実現したくないものは忘れなければならない。
覚えることを拒否しなければならない。
ヴィジョンを実現させるためにはすべての想念、
考え、言葉、行為をヴィジョンに忠実にならしめ
なければなりません。これが本当の思念集中、
献身の集中、本質への力の集中であります。
これが理想を愛することです。
理想が表現されるのは、ただ、愛によってのみ
です。愛は理想を現実化します。初め、失敗しても、
決意を固めて前進することです。
それは意思の体操でもあり、自信の叫びでもあります
理想に力を振り向ける信念の表現です。
理想は、このように、力を意識的に向けもしないで、
或いはまた、このように、意思の体操をしないで、
達せられるものでは決してないのです。
しかし、その意思も理想的でなければ、それは理想
それ自体にとっての致命的となります。
意思にはその使える理念と同じ性質がなければ
ならない。
もしも、意思自体の方で理想に仕えようという
気持ちが起こらなければ、魂の力の出ようが
ありません。自分が他人から仕えられようと
意思すれば、生命のながれは ’我’に背き、
仕えようと意思すると、生命の流れが’我’の中
を貫流し続けて、’我’が光輝を放ち続ける
ものです。
仕えることが、ヴィジョンに目的を与え、
生命の中に愛を放出する。愛が まず生命を
顕わす当の本人の中を流れ廻らずにいて、
外に現れるということがどうして出来ましょう。
愛が意識の中を流れていくとき、全体の器官が
これに感応する。全体の細胞が感憤する。
すると肉体は北和し、魂は光輝を放ち、啓示を受け、
想念は明瞭となり、生気を帯び、的確となり、
言葉は積極的、真実、建設的となり、肉体は更新
され、浄化され、活力を与えられ、万事が整い、
すべてはその処を得るようになります。”(220)
最後の数行、
”愛が意識の中を流れていくとき、全体の器官が
これに感応する。全体の細胞が感憤する。”
という言葉は印象的だった。
私たちの体の自然治癒力の発現は、まず、
自分を愛することからはじまる。
愛することとは許すことだ。
自分がダメだ、弱点がこうだ、自分はいつも
同じ過ちを繰り返している。そんな自分は、
ほとほと、ウンザリするという、否定的な
思いで自分を観ているのは、自分を許して
いないことだ。
過ちや失敗は 認め、恥ずかしい思いを
繰り返すことのないように、反省して、
これで一歩自分が前進したこと、そして、
カルマ清算ができたことに感謝して、自分の
真我を信じ、その顕現に集中して 愛を心に
とりもどしあふれる生活を志す。
自分に愛 をもつことから、自然治癒力の発動が
かかる。
自分の肉体の細胞が、その愛に悦び、喜べば、
心身の奥から湧きおこるエネルギーを感じ、
新陳代謝や体の生理作用の機能も上がり、
浄化作用のための免疫力も向上する。
愛することは、人に仕える、奉仕する気持ち
を持つことだ著者は大師の言葉を記録して
いる。人に仕えよう、奉仕しようということで、
愛が循環する。
反対に、相手に仕えさせよう、奉仕させよう
しても、自分からの、愛が滞るから真我の道とは
相克して、悦びの波動に乗り損ねてしまう。
心のどこかに潜む、こうした要領の良さ、あるいは、
エゴに、気が付くまでに 人は時間がかかるかも
しれない。エミール大師の言うように、自分の
エネルギーを人への奉仕の中に埋没させることを
良しと理解することもさらに、時間がかかるもの
かもしれない。
参考)
ヒマラヤ聖者の生活研究―自由自在への道 全5巻
S54年6月5日第五版 ベアード・T・スポールディング著
仲里誠吉訳 霞が関書房
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