自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

アートマセラピー@デリー(Mrs.Bの体験)

2012年12月22日 | 自然治癒力セラピー協会のセラピー

インドでのセラピー体験    12月22日(土曜日)

 

あと余すところ滞在が2日となった。

今回は、以前関与していた会社関係の、出張という形で銀行やら、

会計士事務所、弁護士との慌ただしい話し合いを重ねる旅であった。

 

その合間をぬって、近隣のB夫人が私にセラピーを頼んできた。

お茶に誘われ、よもやま話から、ご自身の黒魔術の話になった。 

以前このブログでもふれたように、私自身、黒魔術とは

二度とかかわりたくない体験を持っている。

B夫人の話はよく理解できた。

B夫人のベッドのマットレスの下から、異様な数の、

女性の長い髪の毛が出てきたというところから

話しが展開した。 

そういうこと、信じるかどうかと聞かれる前に、すでに、

D夫人宅玄関に足を踏み入れて 私自身、

重苦しい灰色の空気が時々、流れるのを感じていた。

 

B夫人の体は、様々な部位に痛みを覚え、歩くことも大儀で、

枯葉が落ちたり、鳥が鳴いたりするだけで、

急に、腹だたしくなったり、当り散らしたくなったり、感情が

高ぶりやすいと話した。

B夫人は 元女優。映画にも出ていたというぐらいなので、

若いころの美貌が偲ばれた。

その面影残る、額と眉間に皺を寄せて、家族の不幸な体験を次々と

語って聞かせた。

街に出ると、皆が自分を痛めつけようとしていると感じ、それほど、

神経過敏になっていた。

そういう状態では、ただただ、落ち込むだけなので、

ストレスを忘れるために、昔とった杵柄(きねづか)で映画の歌を

習い始めたという。 

 

”あなたも、シタール奏者でしょう? 私の歌に合わせて、弾いて

くれたら、楽しいわね”と 話が音楽の話題に移行した。

ヤマハのキーボードがあるという。

シタールは無理だけど、キーボードならというと、即座に即興音楽会

の準備をご主人が始めた。

私も日本の歌などを歌った。

こうして、2時間、ご夫妻と思いがけない、音楽の夕べを楽しんだ。

古い、ゆったりとした、インド映画音楽を 奥さんは歌う。

ご主人は、アカペラ調に、口を器用に使って、タブラ(インド太鼓)

の音を演出した。

リズムも、正確で、なんといっても、そのタブラの音の

バリエーションが 口遣いと思えないほど、素晴らしかった。

ヤマハのキーボードもそれなりに音楽を盛り上げた。

即興だったが、どうにか、そのメロディーに合わせて伴奏をした。

大いに盛り上がり、笑い、歌い、素敵な時間を過ごすことができた。

 

時は 2012年 12月 12日、12の並ぶこの日、B夫人の心の中に

何かが生まれていた。

それは、マヤ暦で地球最後といわれていた象徴的意味合いに

関係するかのように、小さな、でも、大きな変化だった。

この日を境に、彼女の古い自我が死んで、新しい自我が生まれ

始めたのかもしれない。

 

彼女は 音楽に興じながら、私にこう、笑いながら言った。

”Suda、前にセラピーしてくれたわよね? どうして、今回して

いただけないのかしら?”

わたしも笑いながら答えた。

”B夫人、もう、セラピーは始まっていますよ。 

 こんなにあなたが笑ったのはひさしぶりでしょう?”

B夫人が答えた。

”そういえばそうね。音楽って、すごいわねえ。 

 楽しくなって、心も軽くなって。 そうだわ。

確かに、これは癒しの時間だわ。”

そして、急に、生真面目になって、私に 問いかけた。

”Suda、私を助けてくれない? 重くて、暗くて、ときどき私、

このまま、死んでしまうのではないかと思うほど、苦しくなるの。”

その表情には、すがるような真剣さがみられた。

私は、内心 ”ウ~ン・・・”と 唸った。 

一瞬、返答ができずに、想いだしたことがあった。

 

 過去、1~2度、D夫人にセラピーをしたことがある。 

2回目のセラピーだったと思う。

セラピー中はとても気持ち良いと言っていた。

しかし、その翌日、電話がかかってきて、少々きつい口調でこう

言われた。

”今日、起きれないぐらい、体の調子が悪くなったのだけど。    

どうしてかしら?

あなたに、セラピーしてもらって、どうして、こんなに、熱が出て、

咳がでて、こんな症状になったのか。。。?”

 

合点がいかないということだった。 

同時に私は、無意識に、責められている感じがした。

”浄化作用だから” と答えてもわかってもらえないだろう。

そう、咄嗟に感じるほど、当時のD夫人は心をかたくなにしていた。 

 

そのことを思い出しながら、私は返事にとまどった。

やっと、答えた。

”そう。 また、夕方、来れるときに来ますね。”

こう言って、私は D夫妻に別れを告げた。

 

 続く

       

今、私は、自宅の、この飾り棚の前の席で、、この記事を書いています。

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