局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

デカウォッチ・チビウォッチ

2011-06-09 00:43:47 | 日々の生活
娘が急に 「華奢な時計が欲しい」と言い出した。
「華奢な時計ね~ どんなの?」って聞いたら、「小さくて古めかしいのが欲しいんだよね」 だそうだ。

それがあったのですよ、箪笥の隅に。

祖母の形見である。



おととし亡くなった叔父がお土産に買ってきたと言うオメガの時計。
まだ外国に行くというのが物珍しい時代、ヨーロッパ出張なんてあると親戚が羽田まで見送りに行ったような頃。祖父がお餞別を弾んだので叔父がお返しに買ってきたという由来をむか~し聞いたことがある、

手巻きである。
とても繊細なヘビ革の黒ベルトがついている。祖母が大事に使っていたようで、そんなに傷んでいないのが驚き。

それを祖母が亡くなってしばらくして私がもらってきたのである。

その時リューズを巻いても動かなかったはず。
だからもう使えないのかな? でも祖母の思い出の品だからとっておこう。そのうち機会があったらアンティーク時計の修理を扱うところに相談してみようかな などと思いながら、忙しさに取り紛れて忘れていたのである。

娘が希望する 「小さくて古めかしい」・・・ぴったりではないか。

「あっ すごいすごい 私が思っていたのとぴったり! どうして使わなかったの?」と言う。

「大バアバの形見なんだけどね、もらってきた時動かなかったから そのうち修理に出そうと思ってて忘れてたのよ」と言ったら、

「いいな~ いいな~ 私にちょうだいよ」と言う。

「あげてもいいけど、修理にお金かかると思うよ。もし動いたらあげるよ」とどうせ動かないだろうとタカをくくって言ったら

「わかった。どこか修理してくれるところ探してみるね」 とのこと。

手巻きだからこのネジを一日一回巻くんだよ などと教えて娘に渡したら 何やらいじってあとに

「あれっ これちゃんと動くよ」 とのこと。

秒針がないのですぐにはわからなったが、ネジを巻いた時計の長針は確かに進んでいるではないか。耳を近づけると小さくてもきちんと時を刻む音が聞こえる。

「え~~ 動いてるじゃない!」

「わ~い動いた! 今 動いてねって念じたんだよね」と娘。あんたはユリ・ゲラーか(これがわかる人は同年代ですw)

「じゃ、これ 私がもらっていいのね ♪」

え~~ん あげるなんて言わなきゃよかった。
「たまには私に貸してね」と媚びるはめになった母である、残念。

ちなみに娘が普段している時計はこれである。



アーミー仕様なんだってさ。 ごついけど結構かわいい。(ゴツカワユイ)

それにしても この大きさの差が笑える


↑ カーラーと比べてみた。

腕にはめてもこんなに違う。
 

相変わらず好みが極端から極端に走るムスメである。








コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする