犬の散歩に出て行ったら 近所の顔見知りの犬友に呼び止められた。
「ちょうど良かった。今週実家に行って来てね、一周忌まですませてきたのよ」
彼女の実家は気仙沼、あの震災で実家は流されご両親を津波で亡くされた。
ご兄弟は無事だったらしいが、やはり家は流されて仮設住宅住まいだそうだ。
もうあれから一年たつのよね。
一年前のあの混乱の中 記憶は定かじゃないけど、近所の犬友と一緒に彼女の里帰り資金のカンパでお金を渡したことがあった。
ご両親は亡くなっていると思うと言って帰ってきた彼女は思いのほか冷静だった。
今思うと泣くに泣かれぬ思いだったのだと思う。
「お返ししようしようと思ってて一年たっちゃった。何か現地のものをと思ったけどなかなか選べるものがないのよね。だから少しだけど・・・」
レトルトのスープ色々。美味しかった。
「な~んにも残ってないよ、一年たっても全然復興なんてしてないよ」と彼女。淡々と語る彼女。東北人らしい色白の横顔。
やりきれなさと悔しさを押さえて過ごしてきたのだろうと思う。彼女の兄弟がせめてこれから復興と共に希望が見出せますように。
「ちょうど良かった。今週実家に行って来てね、一周忌まですませてきたのよ」
彼女の実家は気仙沼、あの震災で実家は流されご両親を津波で亡くされた。
ご兄弟は無事だったらしいが、やはり家は流されて仮設住宅住まいだそうだ。
もうあれから一年たつのよね。
一年前のあの混乱の中 記憶は定かじゃないけど、近所の犬友と一緒に彼女の里帰り資金のカンパでお金を渡したことがあった。
ご両親は亡くなっていると思うと言って帰ってきた彼女は思いのほか冷静だった。
今思うと泣くに泣かれぬ思いだったのだと思う。
「お返ししようしようと思ってて一年たっちゃった。何か現地のものをと思ったけどなかなか選べるものがないのよね。だから少しだけど・・・」
レトルトのスープ色々。美味しかった。
「な~んにも残ってないよ、一年たっても全然復興なんてしてないよ」と彼女。淡々と語る彼女。東北人らしい色白の横顔。
やりきれなさと悔しさを押さえて過ごしてきたのだろうと思う。彼女の兄弟がせめてこれから復興と共に希望が見出せますように。