昨日は国際フォーラムへ行った。
GWの時にこちらの音楽祭に招待していただいた際、このチラシを見て興味を引かれ、その時一緒だった友人に「これも行きたいね~」と言っていたら、彼女がまた手配してくれたのである。
この日は有楽町から行かず東京駅から歩いた。改修完了も間近、久しぶりにレンガの姿が現れていた。
やっぱり素敵な建物だなぁ
夕焼け空を頂く丸の内界隈。
講義はホールAで行われた。5000人規模のイベント。これはハガキで応募すれば無料だが、10000人の応募があったそうだ。
みなさん勉強しようって人多いもんですね。はじめにミーハー心で参加するつもりになったワタクシ、参加したくてもできなかった方たちの残念さをかんがみ 寝ないぞ! 聴くぞ!と心を奮い立たせて入場。
(実際寝てるバアイじゃなかったけどね、面白くて)
同時通訳用のイヤホンを渡される BOSCHの製品。音がクリヤで聞きやすかった。同時通訳も上手だったし。
開演前です
初めて生で見るサンデル教授。思ったより小柄で身体にも顔にも無駄な肉付きが一切ないスマートさ。眼光は鋭いが冷たい感じはしない。
講義のテーマは 「ここから、はじまる民主主義の逆襲」
NHKで放映された白熱教室をご覧になった方はおわかりと思うが、あの講義の用に聴衆参加型である。
さっきの赤い表紙の裏がこちらだが、質問にYesだったら赤 Noだったら白のページというように私たちも参加しつつ両方の意見の人たちにその根拠を発言させ、時には教授と、時には意見が異なる人同士で討論させるといった形式である。
導入として(かなり乱暴なまとめ方だけど)「お金で買っていいものと悪いもの」の話だった。
例えば レディガガコンサートのチケットをホール前で売りさばくダフ屋。これは良いか悪いか?
そして違う例だと 北京のある病院では診察を受けるのに長い列を作ってその権利をもらう必要があるらしい。その時にお金を出してそこいらのホームレスに並ばせ順番を取って診察を受ける権利を買う、これは良いか悪いか?
一見同じような例だけど後者の場合は当然Noという人たちの割合が高まる。
娯楽なようなものならOKかもしれないが、お金で買う対象が健康とか友情とか人間の尊厳にかかわる場合はどうかというような議論が必要なのじゃないだろうかという教授の提起。
また市場経済からすると矛盾するという例を教授は出された。
スイスの山深いある村で核廃棄物の処理場を置くとする案が出された。住民との話し合いで、危険性も説明した後に賛成の住民は50%だった。
しかしそれから、住民に6000ユーロ/年払うという提示をしたら賛成が25%に下がったそうだ。これは何故か?
色々な意見が出たが、最初賛成した人たちが市民としての責任感、ある種の犠牲的精神に基づいて賛成した気持ちをお金をもらうということによって賄賂をもらう 賄賂によって家族を危険にさらす、じゃ賄賂なんていらないと言う感覚になったんじゃないかとのこと。
札びらで顔をひっぱたくなんて表現が日本にあるが、ひっぱたかれたら「そんな金いらねえよ」と突き返す矜持ってのはどこの国にもあるのである。
で、話は去年の震災後の日本のことに移って行った。二部
震災後、世界は日本に同情し救援の手を差し伸べつつも日本人の態度を尊敬し評価した。
そして一年たった今、どのように私たちが変わったか議論したい。
具体的には 瓦礫処理 原発再稼働 東電値上げなど・・・
いい加減長くなったので (ヒマがあったら)明日に続きます。
たまにはこういう勉強するのもいい経験だった。
GWの時にこちらの音楽祭に招待していただいた際、このチラシを見て興味を引かれ、その時一緒だった友人に「これも行きたいね~」と言っていたら、彼女がまた手配してくれたのである。
この日は有楽町から行かず東京駅から歩いた。改修完了も間近、久しぶりにレンガの姿が現れていた。
やっぱり素敵な建物だなぁ
夕焼け空を頂く丸の内界隈。
講義はホールAで行われた。5000人規模のイベント。これはハガキで応募すれば無料だが、10000人の応募があったそうだ。
みなさん勉強しようって人多いもんですね。はじめにミーハー心で参加するつもりになったワタクシ、参加したくてもできなかった方たちの残念さをかんがみ 寝ないぞ! 聴くぞ!と心を奮い立たせて入場。
(実際寝てるバアイじゃなかったけどね、面白くて)
同時通訳用のイヤホンを渡される BOSCHの製品。音がクリヤで聞きやすかった。同時通訳も上手だったし。
開演前です
初めて生で見るサンデル教授。思ったより小柄で身体にも顔にも無駄な肉付きが一切ないスマートさ。眼光は鋭いが冷たい感じはしない。
講義のテーマは 「ここから、はじまる民主主義の逆襲」
NHKで放映された白熱教室をご覧になった方はおわかりと思うが、あの講義の用に聴衆参加型である。
さっきの赤い表紙の裏がこちらだが、質問にYesだったら赤 Noだったら白のページというように私たちも参加しつつ両方の意見の人たちにその根拠を発言させ、時には教授と、時には意見が異なる人同士で討論させるといった形式である。
導入として(かなり乱暴なまとめ方だけど)「お金で買っていいものと悪いもの」の話だった。
例えば レディガガコンサートのチケットをホール前で売りさばくダフ屋。これは良いか悪いか?
そして違う例だと 北京のある病院では診察を受けるのに長い列を作ってその権利をもらう必要があるらしい。その時にお金を出してそこいらのホームレスに並ばせ順番を取って診察を受ける権利を買う、これは良いか悪いか?
一見同じような例だけど後者の場合は当然Noという人たちの割合が高まる。
娯楽なようなものならOKかもしれないが、お金で買う対象が健康とか友情とか人間の尊厳にかかわる場合はどうかというような議論が必要なのじゃないだろうかという教授の提起。
また市場経済からすると矛盾するという例を教授は出された。
スイスの山深いある村で核廃棄物の処理場を置くとする案が出された。住民との話し合いで、危険性も説明した後に賛成の住民は50%だった。
しかしそれから、住民に6000ユーロ/年払うという提示をしたら賛成が25%に下がったそうだ。これは何故か?
色々な意見が出たが、最初賛成した人たちが市民としての責任感、ある種の犠牲的精神に基づいて賛成した気持ちをお金をもらうということによって賄賂をもらう 賄賂によって家族を危険にさらす、じゃ賄賂なんていらないと言う感覚になったんじゃないかとのこと。
札びらで顔をひっぱたくなんて表現が日本にあるが、ひっぱたかれたら「そんな金いらねえよ」と突き返す矜持ってのはどこの国にもあるのである。
で、話は去年の震災後の日本のことに移って行った。二部
震災後、世界は日本に同情し救援の手を差し伸べつつも日本人の態度を尊敬し評価した。
そして一年たった今、どのように私たちが変わったか議論したい。
具体的には 瓦礫処理 原発再稼働 東電値上げなど・・・
いい加減長くなったので (ヒマがあったら)明日に続きます。
たまにはこういう勉強するのもいい経験だった。