局の道楽日記

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生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

クラシックの昼・ジャズの夜

2012-07-02 22:07:36 | 見る(映画 劇場 美術館など)
先週土曜日のこと・・・

チャリティーコンサートに行ってきた。

 こちらの団体 ☆支援のため音楽家がボランティアで催したコンサートである。

私が言うまでもなく3・11の復興が遅れている最大の原因は原発事故であろう。
目に見えず、いつまでそこに居座るかわからない放射能の恐怖、直接的影響ってのは私たちの子供と孫の代まですくなからずあるんじゃないかと思う。
これから長期的に色々解決してかなきゃならない問題もあるだろうし、今すぐにも解決しなきゃならない問題もあるだろうし。
こちらの団体の人たちはやむにやまらぬ思いで、震災直後から今に至るまで動いている方たちである。






被災地に置いてきぼりにされた子たち、
立ち入りが禁止された地域で道路に迷い出て空腹やけがや病気になってさまよう子供たち

また保護されても元の飼い主はその子たちと一緒に過ごせる家がなくやむなく手放さなくてはならないこともあり、その子たちを救っている団体である。
シェルターには常時60~70匹の子たちが保護され、月額50万ほどの費用がかかっているらしい。

そのためにまるっきりのボランティアでコンサートを企画した音楽家たち。



彼女たちの心意気に賛同して、近所の犬友さんを始めいくつかの所で告知してみた。

元々私の犬散歩友達の中には、都内で飼えなくなったり放置されたりした犬たちを保護して次の飼い主が見つかるまで飼っている人が何人かいた。その人たちもこの団体の活動は知っていたらしく、何人かは同行してくれたし、何人かはいけないけど寄附をとお金を託してくれた。
また細々やっているmixiでも書いてみたところ、思いがけなく若いパパさんがお嬢さん連れで来てもくださった。

感激! 
しかもしかもこの演奏会、本当に素晴らしかったのである。一部の誰もが聴いた事のある曲シリーズもよかったし、休憩をはさんだ二部も録音してもう一度聴きたいくらいの名演であった。
豊かな豊かなヴァイオリンの調べとそれを引き立てたりリードしたりして寄り添うピアノの演奏。

目的もさることながら、この演奏だけのためにこの場に居られてよかったと思える時間だった。



途中この団体の代表の方の説明もあった。とつとつとしたあちらのアクセントで話す彼女の言葉、この一年自分も家族も大変な状況の中やむにやまれぬ思いで心身を削って活動されてきたのが感じられる。
また、彼の地と他の地域の温度差と情報の乖離があること。

動物の話だけではなくて、彼女の話で印象に残ったのは彼の地での運動会のことであった。小学生は未だに外に二時間しか出られず、暑い中で長袖長ズボンでマスクをして競技に参加しているのだそうだ。徒競走の時に転ぶ子どもが多いことに彼女は涙したらしい。思い切り運動する機会がなくなって転んでしまう子供たちの現状っていうのが胸にせまったのだと思う。
私もそれを想像すると涙してしまった。

まだまだ終息しない放射能の被害っていうのはこの先どんな影響がどこまで続くのか、だんだんと報道されることは少なくなったけどまだ今現在なんだってことが、改めて思いだされ思い知らされた。

まだこの催しは何度か続けるらしい。
去年震災復興のため赤十字に我が家でも寄附したが、それはどこにどんな形で還元されたのかイマイチわからない(もちろん有効に使われたと信じたいが)このチャリティーは寄付した先が具体的に見えるわけである。

そしてこの活動は動物を救うだけじゃなく、元の飼い主さんの心の平安にもなると思う。
もし私が二匹の犬たちを危険な地域に残して自分たちだけそこから去らなければならなくなったら・・・?
保護されても一緒に暮らせず劣悪な環境に置かれているとしたら・・・?
想像しただけでも落ち込んでしまうではないか。

この寄附が90歳を超えたお年寄りがひたすら心配している猫の行方、それを探すために防護服で探す人たちのためになるお金だとしたら・・・

また次回も私は行くつもりである。

それにしても音楽家ってうらやましいもんですね。
他人を自分の表現で喜ばせて、感情を鼓舞させて、こういう貢献ができる。

ちょうどこの前日官邸周辺のデモがずいぶんニュースになっていた。
是非は別として(そりゃ~原発は長期的にはなくなるに越したことはないけど、今現在電気を使っている私がただただ再起動を反対して代替えエネルギーはどうすんだってことなど頭に過り、思いは複雑になるゆえに)スタイルとしてはこういうチャリティーコンサートのようなものの方が私としては趣味にかなう。

この日は音楽づいていて夕方からオットと待ち合わせしてジャズのビッグバンドを聞きに・・・




                  続きます。










コメント (2)
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