局の道楽日記

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生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

ミーマイ

2016-07-07 21:03:03 | 見る(映画 劇場 美術館など)


7月5日 夜の部





今回もオペラグラスいらずの良い席であった。


後ろの席に、おそらく夫婦であろう、中年カップルが。
女性の方が
「ね、楽しいでしょ! これって初めて見る人に一番良いミュージカルだと思うの!」とドヤ顔しているっぽい声が・・・

初宝塚だった模様のご主人が
「ホントだなあ いや~ 楽しいもんだな 宝塚って」とご満悦

確かに宝塚初見の人にだったら、ワタシはエリザベートかミーマイをすすめるなあ。

 UCCミュージカル


『ME AND MY GIRL』


Book and Lyrics by L.ARTHUR ROSE and DOUGLAS FURBER
Music by NOEL GAY
Book revised by STEPHEN FRY Contributions to revisions by MIKE OCKRENT
作詞・脚本/L・アーサー・ローズ&ダグラス・ファーバー
作曲/ノエル・ゲイ
改訂/スティーブン・フライ
改訂協力/マイク・オクレント
脚色/小原 弘稔
脚色・演出/三木 章雄

1937年にロンドンで初演され、1646回のロングランを記録した大ヒットミュージカル。1930年代のロンドンを舞台に、下町で育った名門貴族の世継の青年ウイリアム(ビル)が一人前の紳士に成長するまでを、恋人サリーとの恋物語を絡めて描いたロマンティックコメディです。宝塚歌劇では、1987年に剣幸、こだま愛を中心とした月組での初演が大ヒットとなり、同年再演。1995年には天海祐希、麻乃佳世、2008年には瀬奈じゅん、彩乃かなみを中心とした月組で上演され、その後も度々再演を重ねて参りました。今回は、明日海りお、花乃まりあを中心とする花組が、このハートフルな名作ミュージカルの世界に挑みます 宝塚サイトより


男版マイフェア・レディーみたいなこの作品。初演がもう80年前というのにびっくりだけど、いい具合にレトロさを醸し出しつつ、イギリスという格差社会の問題を背景に普遍的な若い男女の愛情をユーモラスに、時にせつなく描く。

そしてつい口ずさんでしまいそうなメロディも魅力的。

明日海さんはやっぱり美しいなあ。ますます細く華奢になってしまったのがちょっと心配だけど・・歌も安定感を増し、せりふも聴きやすくなっていた。ただ、ちょっと上品すぎるところがビルのべらんめえ調に無理を感じるところもあり・・かな。
最後のサリーへの決め台詞とか・・・

私の今のオシメンの柚香くん。 役代わりらしいけど、今回は女性ジャッキー役であった。なかなか色っぽいジャッキー。この人も歌さえうまけりゃねえ・・・ それにやっぱり彼(彼女か)は男役で見たいわ。ショーの燕尾服のダンスが一番かっこよかった。最後はまたドレスで出てきたりで忙しいでしょうね。

サリー役、言っちゃ悪いけど、この方ちょいと苦手なのですね。明日海さんと並ぶとたいていのムスメ役さんは顔がデカく見えちゃってかわいそうなんだけど、彼女も恋人というかお姉さんみたいに見えちゃう。
歌も上手になったなとは思うが、前回見たサリーが あの超歌うまの彩乃さんだったので、比べるとついねえ・・・

って文句も言ったが(すみませんね、恒例です)

やっぱりこの作品はいいわ。
短いショーが終わり幕が下りたあとも、ミーマイのテーマを演奏しているオーケストラを聴いて、なかなか帰ろうとしない人たち。演奏が終わって拍手を受けたコンダクターは、あのビルが習った貴族のお辞儀をしてみせ、なんだか温かい笑いと拍手がまた劇場内に響いた。

こんなのってなかなかない展開だけど、これもこの作品の力だと思う。

人を幸せにする作品ってめぐりあうと楽しいものですね。

コメント
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